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【会津野】古本屋開業入門

2018年03月21日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

古本屋稼業をはじめて約2か月。まだまだこれからなのですが、初心に帰り古本屋のノウハウを記した本を読んでみました。

「古本屋開業入門」(喜多村拓著)です。

いままで古本屋に関する本を10冊程度読んできましたが、この本が一番実践的な本だと感じます。

店舗としての古本屋、通販を行う古本屋、古本屋どうしの関係など、より実際のことを学べます。

ところで、古本屋の本質っていったいなんだろうか?

新刊本の評価は、どのくらいの読者が買ったかを指標として、発行部数によりベストセラーかどうかが判断される。

映画化や、流行りなどで発行部数が大きく変わり、内容の他に販売戦略も左右する。

それに対し古本は、新たに印刷するものでもなく、プロモーションするものでもないから、読者が自発的に読みたいと思う本や、内容に価値があり手もとに置いておきたい本が求められる。流行りで売れた本は、大量に古本屋に持ち込まれるから、そういう本はいつまでも古本屋で売れ残る。

そうです。古本屋で売れるような時代の荒波に残り続けた本だけが、良い本だと言える。本質的な価値を判断できる最前線にいる者は、古本屋なのだ。

そういう本を扱う古本屋は、流行りで売れたのか、そうではないのかを見分ける能力が求められる。だから、新刊のベストセラー数十年分の知識なども必要とする。

この本には、そういうノウハウが惜しげもなく書かれています。

この本は、たぶん数千部の印刷だろうと思う。しかし、出版から10年以上経つにもかかわらず、古本市場ではあまり安くなっていない。

いまこの時点でこういう本に出会ったことがとても嬉しい。

宿屋の仕事も楽しいけれど、古本屋の仕事も楽しくてしょうがない。

たぶん、死ぬまで一生続けるんだろうな。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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