会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

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学問としての東北

2015年02月20日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝の会津野は、晴れ、−2℃。厳冬期が過ぎ、春に向かい始めたかと感じ始めています。今朝の只見線は雪崩の影響で始発列車が約40分の遅れ。始発列車で通う子どもたちは、40分遅れると学校に遅刻してしまいます。雪解けは、それはそれで困ったことも起きるのですが、春の恵みの方が勝ると思えば、こんなことは小さなことなのでしょうか。

さて、山内明美著「こども東北学」を読みました。

この著は、震災後に書かれたもの。三陸生まれの作者が、「東北で生きるということはどういうことか」を中心に書かれています。

2年ほど前に、結城登美雄著「地元学からの出発」という本を読んだとき、「農とともに暮らす」という視点で、東北での農と生き方を学問的に展開している書の存在に驚いた記憶があります。

今回読んだ「こども東北学」では、農とともに暮らすという視点に、放射能汚染についての考えが盛り込まれており、暮らしが根底から覆えされた原発事故について、読者として考えさせられることが多い書でした。

現代の東北の暮らしを学問的に捉えた書はあまり存在しませんが、この2冊の本は、東北の人々の考え方と暮らしを現実に即して考察がなされているので、東北をより深く知りたい方におすすめしたい書籍です。

東北へ旅においでの際のお供として、お読みになるとGoodですよ。

大きな自然の流れを学問的に知り、小さな問題として片付けられるものはその都度対処し、流れに逆行するものは捨てていく。自然の恵みの活用と共存をもっと考えなければ。

今日も楽しい1日を過ごしましょう。

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