おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
このグラフ、日本の名目GDPの推移です。(出典元)
昨日の新聞の論調で、「GDPの成長率ばかりでなく、実際の額をよく見よ」という記事がありました。
ただ、政府発表の統計では、額の推移がわかるものがないので、ネットで検索。これは名目GDPのグラフです。
それでは分析をしてみます。
1991年3月~93年10月
この時期の景気後退を「バブル崩壊」と言いましたが、GDPはまだ成長しており高度成長の名残が見えます。私は91年3月の卒業。すぐに就職しましたが、現場ではまだ好景気。翌年の92年あたりから「あれれ?」という業績に傾いていったのを覚えています。
1997年10月~12月期
日本のGDPがピークを迎える。その額524兆円。この年の4月に消費税が3%から5%へ引き上げ。私が宿を開いたのもこの年の7月。社会では山一証券が破綻。日本のデフレがここから始まった。
2000年
小泉改革が始まり、GDPが一時的に減少から上昇に変化。しかし、大きな上昇も減少もないまま、2007年まで推移。2007年は第一次安倍内閣時代。
2008年
リーマンショックが世界を襲い、GDPは急激に縮小する。この動きは2011年の東日本大震災まで続く。
2011年4月~6月期
東日本大震災によりGDPが更に大きく減少し、464兆円まで減少。97年のピークから60兆円の減少(率にして-11.5%)。1年分の国家予算の3分の2が失われるというところまで行った。
2012年12月
第2次安倍内閣誕生。失われたこの60兆円を取り戻すと訴え誕生。
2014年7月~9月期
GDPは483兆円。東日本大震災のボトムから19兆円取り戻したが、4月の消費税増税から2期連続の縮小となった。60兆円の取り戻しまではまだ道遠しという状況。
このように、日本はまだまだデフレなのです。アベノミクスの評価が総選挙の争点だと首相は言っています。単純に評価すれば「効果なし」ということになります。ただ、アベノミクスにかわる効果的な政策が見えないのも事実。庶民としては、評価できないというのが本音でしょうか。
さて、社会の分析はこのくらいにして、今日は本質的に人々が必要とする仕事(サービス)を考える時間を持とうと思います。
今日も楽しい1日を過ごしましょう。