音信

小池純代の手帖から

日々の微々 240716

2024-07-16 | 歌帖

     つゆのま三首  

 涼しさや梅雨の出口の一呼吸このまま秋の庭の奥まで


 梅雨晴の「ば組」御頭おごそかに且つおだやかにバッハと芭蕉

           御頭:おかしら


 蕉翁の訓へ灼かピスタチオの殻はピスタチオの殻で割れ
     訓:をし 灼:あらた



     時計二首

 細雨の針に追はれてしくしくと長針ウサギ短針カメ
 細雨:ささあめ          長針:ながばり 短針:みじかばり


 倒れたら堂々巡りの ∞ 起きてください8の字達磨
            ∞:無限大









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