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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

ご当地回文

2010-02-06 07:10:52 | Weblog
回文というのは、上から読んでも下から読んでも同じ言葉のこと。

・新聞紙(しんぶんし)
・竹藪焼けた(たけやぶやけた)
が有名だが、他にも、
・軽い機敏な子猫何匹いるか(かるいきびんなこねこなんびきいるか)
・宇津井健氏は神経痛(うついけんしはしんけいつう)
・世の中馬鹿なのよ(よのなかばかなのよ)
・何てしつけいい子、いいケツしてんな(なんてしつけいいこいいけつしてんな)
などは、歌の名や書名だったこともあり、テレビで広まったので知ってる人も多いだろう。

江戸時代には、正月にいい初夢を見るため、枕の下に宝船の絵を敷いた。そこに書かれたのが次の回文。
・長き世の とおの眠りの皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな(なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな)
何やらおめでたい文句の上に、しかも歌になっている。
五七五調ではこんな句も有名だ。
・草の名は知らず珍し花の咲く(くさのなはしらずめずらしはなのさく)


地名の入った回文を、勝手に「ご当地回文」と名付けた。
以前、回文を集めたホームページで見掛けたのにはこんなのがある。

・「くいだめだ」浦和で笑うダメ大工(くいだめだうらわでわらうだめだいく)
・「浦和は田舎」と家内は笑う(うらわはいなかとかないはわらう)
いずれも「浦和で笑う」を応用しているが、後の方が作りに無理がない。自嘲的な埼玉県民の奥さんの姿が見える。

次は何やら意味のありそうな歌。
・新潟よ 元いた西に暮らす鱒 楽に死にたい 友よ互いに(にいがたよもといたにしにくらすますらくにしにたいともよたがいに)
一匹の魚が新潟をしのびながら「楽に死にたい」と考えているのであろうか?

最後は仙台の町を持ち上げたもの。
・巷、視界に欅多い仙台、良い男性多き、やけにいかした町
(ちまたしかいにけやきおおいせんだいよいだんせいおおきやけにいかしたまち)


皆さんもご当地回文を作ってみてはいかがだろう?
何といってもお金はかからないし。