今日の大きな国内ニュースと言えば,内閣改造でしょうか。
知的財産行政を担う特許庁は経産省の所管ですが,その経産省の大臣は小渕優子さんとのこと。
小渕大臣にはぜひがんばって職責を果たしていただきたいと思いますが,知的財産行政なんていうのは,誰がなっても同じなんでしょうね。たぶん。
さて,今日のブログでは,ネットニュースを見て気になった知的財産の時事ネタをとり上げます。
「ファッションショーにおけるモデルの服,髪形,化粧,アクセサリ等のコーディネイト,ポージング等の創作に著作権があるか?」なんていう面白そうな裁判例が裁判所のデータベースに載っていたのですが,そちらはまた今度。
まず一つ目のニュース:
「特許、無条件で会社のもの 社員の発明巡り政府方針転換」(朝日新聞 Yahooニュース)。
半月ほど前に,このブログで職務発明の帰属についてとり上げました(→記事はこちら)。
この時の日経新聞の記事では,法改正の議論難航ということでした。
どうなるんでしょ?と思っていましたが,どうやら,政府方針では,無条件で会社帰属となる制度に改正するようです(後に追記あり)。
まだ公式に特許庁から発表されたわけではありませんが,この報道通りとするなら,やっぱり出来レースだったんだなあというのが感想。
会社帰属に改正するにしても,どこかで多少なりともバランス取るんだろうなと思っていたので,無条件で会社帰属というのは,ちょっと発明者には酷かなという気はします。
会社側にとっては目論見通りなのかもしれませんが,有能な技術者を失わないような報奨制度をきちんと整える必要はありますね。
ちなみに,新聞記事の絵は,会社が社員から権利を無理やり取り上げている感じが出ていて,なんだか一方的に会社が悪者のようです。
別にそこまで会社を悪者扱いする必要はないと思いますが,まあ,なんというか朝日新聞らしいですね。
(追記)
んー、どうやらこの記事、朝日新聞の飛ばし記事・誤報だという意見もあるようですね。
どうも、この件については、公式発表を待った方がよさそうです。
次に,二つ目のニュース。
宮崎市:「HAPPY」PR動画、著作権侵害で「待った」(毎日新聞)
これは,宮崎市,ちょっとお粗末でしたね。著作権は大丈夫という外注先の回答をうのみにしたのも,対応としてはちょっとまずかった。
ネット上に楽曲等の著作物を勝手にアップすることは,非営利だとか,広告収入がないとか,個人だとか関係なく,著作権侵害となります。
個人やそれに準ずる私的グループがやってる範囲なら,使用料を取るまでもないかと,単に著作権者が許容しているだけでなので,その点こはくれぐれもご注意を!
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