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チラシの裏

平山亨氏逝去

2013年08月02日 | others
元東映プロデューサー平山亨氏が逝去されました。

古い話ですが、20年ぐらい前に東海地方のローカル深夜番組で、
「今甦る!昭和ヒーロー列伝」というモノがありまして、
昭和特撮を毎回3話(第1回、衝撃の回、最終回)流していました。
それを一生懸命観ていたのですが、「ロボット刑事K」の回で、
この番組のプロデューサー氏が平山亨氏にインタビューをしておりました。

平山氏曰く、
「アシモフのSFに人間の刑事とロボットの刑事が謎を解く、
『鋼鉄都市』という作品があるでしょう。
「ロボット刑事K」は、そこからアイデアを思いついたんだ、云々」と。
なんとなく、そうかなと思っていたものの、
当のプロデューサーがはっきり証言しているので確実です。
特撮作っている人もSF読んでいるんだ、
となんだか感銘を受けた記憶があります。



菊池俊輔メロディがかっこいい!

平山亨氏が開いた東映特撮路線はいまや円谷さえ飲み込んで、一大勢力となっています。
「アキバレンジャー痛(2)」のプリズムAの回を観れば、一目瞭然、
東映にウルトラマンシリーズを製作して欲しいくらいです(半分冗談、半分本気)。
惜しむらくは、「仮面の忍者赤影」路線を継ぐ作品が見当たらないことで、
真面目に馬鹿馬鹿しい作品を作って欲しいと、逝去の報を聞いて思いました。

「はだかの太陽」は「鋼鉄都市」の続編で、
宇宙人の星ソラリアでおきた殺人を解決するためにイライジャ・ベイリ(アシモフと同じユダヤ系ですね)が、
宇宙を渡って捜査する話になってます。
アウェーでの捜査は困難をきわめますが、
宇宙人の社会形態も目の当たりにして、
宇宙人コンプレックスも薄らいだと思いきや、
容疑者の女性に心を奪われるイライジャ・ベイリ。
ミステリ的展開は前作に比べてやや薄口ではあるものの、
古き良きSFの香りがして好きです。
しかし、トリックがいま読むとけっこうアレな感じです。
小さい頃に講談社のジュブナイルで読んでいたのですが、
「ロボット国ソラリア」のという題だったため、
レムのソラリスとずーっとのちまで混同してました。
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