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五つの箱の死

2012年11月14日 | JDカー
大失敗作とか言われている作品で、たしかに大昔に読んだときは頭痛くなりましたが、
いま改めて読むとけっこうおもしろいです。

詳しい解説は「五つの箱の死」とネットでググると、
いくつかヒットしますので、そちらでどうぞ。

冒頭の不思議な殺害現場は、
ホームズものの「悪魔の足」へのオマージュかもしれません。

翻訳のせいだと思いますが、キャラクターの会話が書き分けられておらず、
非常に読みにくい。

ハヤカワポケミスは西田政治による翻訳のままですからね~
「火刑法廷」を訳したときに、エピローグの意味がわからないので削ると言い出して、
当時の編集者だった都筑道夫があわてて止めさせた、というエピソードがあったそうです。
もしかしたら「五つの箱の死」にもカットされている部分があるのでは?と勘ぐりたくなります。

改訳されたらもう少し良い評価になるんじゃないでしょうか。

■五つの箱の死 ハヤカワポケミス
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