アコログ

色んなコトを感じ思ったこと。 誰かに伝えたくなったこと。 日々の記憶。忘備録。

お名号の掛け軸

2020-09-18 15:12:00 | お寺のこと
棚の奥から出てきた、
ちょっと変わったお名号の掛軸。

癖のある字が何とも可愛い❤️
可愛いって言ったら失礼なのかもだけど
なんだか丸っとした字体がいいわぁ


うちの母も見たことがないと言うこの
掛け軸は、おじいちゃん璽書道場に
行った時に頂いて来たものらしい。

璽書道場(じしょどうじょう)とは… 
浄土宗教師に対し、伝統 弘通 ぐずう
璽書を伝授するために行うもの。
(「伝法規程」宗規第七号)

璽書は私はまだ受けてないけれど、
行く時はまたつんつるてんな頭、
剃髪にしなきゃなのだよ〜(;´д`)
まぁそれはいいんだけど* ̄m ̄) 


お名号とは、南無阿弥陀仏の事です。

さて、これは誰が書いたのか…


色々調べたけれど「量記」
と言うのは量が記したってことで、
量の誉号を持つ人は知恩院83世である
岸信宏上人なのです。
ちなみに誉号とは、
伝宗伝戒(私も受けましたが、
お坊さんになる最後の行で冬に21日間
篭って戒を授けてもらいます。)
これをを受けると戒名の一部、
○誉と言ったものがはいります。
私は慧誉を授けて貰ってます。
浄土宗徒は必ず戒名に誉号が入るんですよ〜

岸上人は、量誉、そして阿号もありまして
璽書道場を受けると阿号を戴くことが出来ます。
阿号はこれまた、◯阿となります。
うちの亡父は、光阿を貰ってました。
岸上人は、赤い阿号の朱印で
慈阿となってますから、やはりこの書は
岸信宏上人のものですね。

ちなみに、その上の朱印は、
浄土朋山に土??と謎だったんだけど、
これは浄土門主( じょうどもんす)
だそうです(笑)
師僧から聞きました♡

当時の浄土門主が書いたよってことです。


ネットでも岸信宏上人の書を見つけたので
この方ので間違いないですねー!

ただ、うちの書の方が
字体が可愛いから迷ったのよね。

いや〜判明して良かった。良かった( ´艸`)

それにしても、おじいちゃんよ〜
もっと分かりやすく保存しといてくれよぉ〜
まだまだ分からない巻物が
沢山出て来そうだわぁ(^▽^;)


明日は彼岸の入り
(掛軸を写真に撮るの難しいねぇ)

秋のお花ケイトウとトルコキキョウなどの
お花と岸信宏上人のお名号を飾りました。