アコログ

色んなコトを感じ思ったこと。 誰かに伝えたくなったこと。 日々の記憶。忘備録。

花のころ

2013-04-27 18:03:09 | 日記
春、桜も咲き…



澄み渡る、春の空を彩ってます。



お父さんが毎年手入れしてるチューリップ畑も
色とりどりのチューリップが咲いたよ



お父さんは、お葬式が立て続けにあったりして
随分疲れてて、目まぐるしいまま、教区の行事で印度に行って、
帰って次の日にインフルエンザで体調を崩してったんだけど。

そんでもって、重症の肺炎になっちゃったんだけど。。

寒い季節に、何もそんなに
一生懸命しなくたって良かったのに、
今思えば、色んな事をしてったように思う。

チューリップ畑には、新しい色のチューリップが咲いていて、
列並びに、整頓されていたし、
野菜畑には、菜の花寸前のスティックブロッコリーが
雑草の中で、背を高く育ち過ぎていたのを見つけた。



寒い寒いといいつつ、去年の暮れには、
なぜかパンジーをプランターに植え付けていた。
それが見事に、春に咲き誇り、
ちょっぴり悲しくなったのだった。

悲しくも、美しく咲く、ひらひらのドレスのような、
パンジーの花に、これから先、この花を見ると、
思い出すんだろうと思った。



知らず知らずに、色んな事をしていたことに
気づいた、そんな春でした。

育ち過ぎたブロッコリーは菜の花のようにして
茹でて食べたよ。新鮮で柔らかくって美味しかった。
もっと早くに気づいてあげれなくって
ごめんね。お父さん。

それから、可愛い花達をありがとうね。

悲しいけれど・・・
春は、花々の美しい季節ですね






空を彩る桃色の絨毯

2013-04-20 15:29:44 | 日記
ふ、と思う。

そこに来たのは、たったの数年前で
隣に父が居たのだということに。

機械音痴で、使い方がまったく判らない、父。
案内してくれるお店の人に、照れくさそうに
頭をかいてたことを思い出す。


数年後に、私独りでその持ち主も無く
解約という手続きをしてることになろうとは。

始まりと終わりに、哀しみがきて。

鼻の奥がツンとして、泪で曇って困る。

こんな気持ちの時に決まってあたしは
研修のプラカードをぶら下げた人にあたる。

早くして欲しいのに、判らない事が多いのか
奥に引っ込んで出てこない。


あーぁ。

久々に涙腺が壊れているなぁと思う。


賑やかな店と、今のあたしは対照的だ。


漸く終わって、車を走らせてると、
公園の木々が見え、可愛らしく桃色に色づいてた。



車を停めて、人け無い公園を歩いてみる。
迷わず写真を撮る。




父も、写真は好きだったなぁ。
私達のカメラ好きは父の遺伝だったんだなぁと、
どこかで知っていた事を確定して思い
空を彩る桃色に思う。





お父さんへ

2013-04-14 16:20:31 | 日記




いやなんです

あなたのいつてしまふのが...


花よりさきに実のなるやうな
種子よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理屈に合はない不自然を
どうかしないでゐて下さい...


高村光太郎の智恵子抄の「人に」が好きである。


そんな理屈に合わない不自然なことに
なってしまった。

留めたくとも、留めきれない、
その命。

果敢無くも、そこにはもういない、命。

こんなにも、あっけなく、人はいなくなるのかと
日々当たり前に過ぎる、穏やかな平穏な日々が、
居ることが当たり前だったことが、
その自然さが、本当は、とても貴かったことに、
今更ながら、気づくことの、なんと愚かなことか。


だけども、まだあたしは、お父さんがこの世界には
もう居ないのだと云うことが、信じられないんです。



長い旅行に行ってて、まだ帰って来てないような
そんな感じにしか思えなくて。。。


それでも、一人欠けたこの家は、悲しみで満ち満ちている。

だけど、唯々悲しむだけでいることも出来ないのだ。

日々、私達をざわつかせる事柄や、
目まぐるしさに、疲弊し消耗してる。



だけど、お父さん。
あなたは、なんと愛された人であったことか。

みんな、みんな悲しんでいるよ。
行きつけの飲み屋さんとか、電気屋さんとか
長年来の友達に、檀家さんに銀行員の方さえも。
誰も彼もが落胆し項垂れて、悲しみに暮れる。

色んな人が、父を愛していたことに。

お母さんが泣いているよ。
毎日、悲しんでるよ。

あたしも悲しい。
位牌の写真の笑顔を見る度に、涙で曇る。

東北の春は、遅い。まだまだ寒い。
だけどもお父さんの畑には、少しずつ春が見える。

漸くチューリップの緑の芽が出てきたよ。

梅が、やっと咲きました。

お父さんの好きな春が、やっとやってきたよ。
大好きな花の、彩りの季節だよ。