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2024.10.22 『平和』(413m)  ショック! デジカメポッチャン!

 ちょうど一週間前の22日は有給休暇を取得。

もう紅葉の時期に入ったので、

それを楽しむために休んだ。

そしてこの朝気になる一座へ。

夕張市清水沢で「清水ノ沢ダム」に向かった。

狭いが簡易舗装された道を上って行くと、

自ずと「清水ノ沢ダム」の、

管理施設ゲートに突き当たる。

そこから先は立入禁止だ。

それでそのゲートの手前100mほどのところにある、

広い待避所を駐車地とした。

そこまで入って行く道路の脇が、

もう美しい紅葉に彩られていた。

また、この道を入って行く車はほとんどない。

ダム施設の管理者がたまに訪れるくらいだ。

 この日は「清水ノ沢ダム」から湖岸に続く、

もう廃道になって久しい林道を歩き、

湖岸の紅葉を楽しむことにした。

そして適当なところを選んで、

「平和」に登ることにした。

 駐車した待避所の向こうは、

紅葉が盛りを迎えていた。

そして市道を歩き出し、

ダム施設へと向かった。

そして門扉の横を抜けて中に入った。

そこにはかつて林道が施設されており、

湖岸に沿って奥へと伸びていた。

ただ地理院地図には載っていない。

数年前ここを訪れて偶然見つけた湖岸林道だ。

しかし既に廃道となって久しく、

その面影はほとんど残っていない。

 ダム施設の北側を歩いて、

廃道になった林道に入った。

もうびっしり草や笹に覆われている、

廃道林道を進む。

辺りの紅葉は期待通りなのだが、

天候が良いとは言えず、

ほとんど曇り空だ。

従って紅葉が映えない。

また湖の水も濁って美しくない。

おまけに木々に白い骨のような枝が目立つのは、

この二日前に吹き荒れた強風で、

葉が飛ばされてしまったせいだろう。

 周囲の紅葉を楽しみながら、

湖の奥まで進んだ。

そしてそろそろ最奥に達するころになると、

紅葉も美しさを欠き、

その数もまばらとなったので引き返した。

復路でも紅葉を逆側から楽しむことができる。

 湖岸の荒れた廃道林道を、

ダム施設近くまで戻って、

小沢に入った。

これを登って上部で藪尾根に上がることにした。

そして小沢を登って行く、

それまでと同じように三脚を立てて、

自分の後ろ姿を撮りながら。

小沢の斜度が増す辺りで、

ふと振り返ると、

三脚が倒れデジカメが水没していた!

少ない水なのに、

ちゃんと水に浸かっている!

すぐに拾い上げて電源を入れるも無反応!

やっちまった!

デジカメを失って、

もうモチベーションガタ落ち。

適当なところで藪の尾根筋に取り付いたものの、

登行意欲を失って、

尾根を下って廃道林道に下った。

 車に戻ると、

予備のカメラで周囲の紅葉を撮った。

車には常に予備のカメラを積んでいる。

「予備」とは言っても、

以前使用していて調子が悪いからと買い替えて、

捨てずにとっておいたものだ。

とりあえず気を取り直してもう一座!

 

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2024.10.14 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m)~『十三哩』(ジュウサンマイル・258m)  年々藪が濃くなる!

 10月の三連休最終日は、

久しぶりに夕張で「人漁山」に登ることにした。

この日も晴天でねえ。

この三連休は晴天に恵まれた。

 早朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市十三里地区で、

「夕張川」に架かる「十三里橋」手前で、

JRの踏切を渡って狭い市道に入った。

すると頭上を道東自動車道が走っているので、

その真下の空き地を駐車地とした。

「人漁山」に登るときは、

四季を通じてほとんどここを駐車地としてきた。

 駐車地の気温は7時半で3℃しかなかった。

上下雨具着用でスタート。

まず500mほど舗装された市道を、

南に向かって歩く。

そして高速道路の下を潜れる部分で藪に入る。

高速道路の下を潜り抜けると、

左右に二本の尾根が現れる。

いつもはここで左手の尾根に取り付くのだが、

この日は右手の尾根を登ってみることにした。

一旦沢形に下って尾根に取り付いた。

これを少し登って高度を上げて行くと、

急に笹が濃くなり、

「こりゃあ失敗だったかな?」、

と少々後悔した。

しかしそんな笹原は長く続かず、

突然古い作業道に出た。

これはラッキーとばかりに、

その上を歩いて行く。

そして最後は少々の藪を抜け、

上部を走る林道に出た。

予定通りだ。

ところがここでミスをした。

林道から更に上へと伸びる作業道があり、

それを利用すると楽なのだが、

その入口がここで出合った林道の、

更に先にあると思い込んでしまった。

実際には後方にあったようで、

先に進んでもそれは見つからなかった。

通常とは違う尾根に取り付いたせいだ。

そこで登れそうなところを見つけ、

かなり急だが強引に登った。

滑る斜面で笹の茎を握りしめて登る。

そして薄い藪を抜けると、

前述の作業道に出た。

辺りは針葉樹林で藪がひじょうに薄い。

 作業道を歩いて「人漁山」の基部に達したので、

作業道を離れて藪に入った。

笹が濃い藪だが、

その密度が以前より増している。

確実に濃くなっている。

思えば無積雪期に最後に登ってから、

もう3年くらいになるか?

 藪に入って斜度のある斜面を登る。

樹木が切れて太陽光がまともに当たるので、

笹も元気で勢いがいい。

濃い笹が逆目でなかなか進めない。

林道では前を歩くが、

藪に入ると後ろに着くHiromi。

その姿が藪の中で見え隠れする。

そして高度を上げ、

藪が薄くなったころHiromiが前に出た。

少し登ると尾根上に上がり、

藪は更に薄くなった。

これを南方向に歩き、

四等三角点「人漁山」

四季を通じて立ってきたピークだ。

しかし無積雪期は久しぶりだったので、

標石周りが笹に覆われていた。

ハサミを出して笹刈り!

このピークへの登りでずいぶん汗をかいた。

私は雨具を脱ぎ、

上だけシャツを着替えた。

 「人漁山」からは一旦林道に戻り、

その林道を更に1kmほど歩き、

再び藪に入って、

「十三哩」経由で下山する。

周囲の紅葉は、

やはり色付きが遅く、

いったいいつになったら美しくなる?

そう考えながら歩くも、

太陽が力を発揮して暑い!

 林道を離れて藪に入った。

「十三哩」へと続く尾根筋の藪は、

以前歩くのが苦ではなかった。

しかし今回は笹の勢いが増して、

密度も丈も増して、

以前よりずいぶん歩きにくくなった。

このままではいずれ、

ここも歩けなくなるんだろうな、

とちょっと寂しい気がする。

そんなことを考えながら歩き、

四等三角点「十三哩」。

この標石も笹に埋もれてしまっていたので、

ハサミで笹刈りをした。

四等だもの、

誰も訪れる人はいないよねえ・・・

 「十三哩」から駐車地は近い。

急な尾根を下り、

一気に高度を下げて、

高速自動車道下の駐車地を目指す。

ところがこのルートも笹の密度、丈が増し、

進行に四苦八苦する場面も。

それでも距離が短いので気が楽だった。

藪を抜けて広い原野に出た。

するとその先の高速道路下に車が見える。

ここで周遊ルートが完結した。

十分楽しめるいいルートなんだが、

今後藪の勢いが、

更に増していく様を見届けたい、
夕張の山だもの・・・

 

 

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2024.10.9 『雨霧山」(アマギリヤマ・509m)  紅葉が深まらないねえ・・・

 先週の水曜日は、

また仕事が暇なので有給休暇を取得した。

そして紅葉の様子でも見てみるか、

と『雨霧山』に登ってみることにした。

 『雨霧山』は夕張市と栗山町の、

境界線上に位置する山で、

夕張市と栗山町のどちらからでも、

林道を利用して登ることができる。

またその山容は同高度の山間部にあるため、

夕張市からも栗山町からも確認しにくい。

 この日はより近い栗山側から登ることとし、

栗山町東山地区へと車を走らせた。

栗山町東山で町道奥から農道に入った。

田園地帯の中に続く農道を走って行くと、

突然目の前にエゾシカの防護柵ゲートが現れる。

そしてそのすぐ手前には、

農地の片隅に駐車できるスペースがある。

もう農繁期も過ぎたため、

農業従事者が来ることはないだろうと、

そこに駐車した。

 駐車地からすぐにエゾシカ防護柵を越えて、

「雨霧林道」に入った。

エゾシカ防護柵ゲートのすぐ奥に、

施錠された林道ゲートがある。

「雨霧林道」はここから始まって、

『雨霧山』の頂上部付近を最高標高とし、

その後は夕張市南清水沢に向かって下って行く。

栗山側からのルートは『雨霧山』の山頂まで、

およそ8kmの長い林道歩きとなる。

 林道を歩き出すと、

いきなり地面にドングリがたくさん落ちていた。

それもやけに粒が大きい。

こんなサイズのドングリを目にしたのは、

おそらく初めてだと思う。

ヒグマがこれを見つけたら喜んで食べるだろう。

林道を歩いて行くと、

「東山川」に架かる橋を渡るが、

その橋の欄干には、

「築別川」と書かれたプレートが貼り付けてある。

これを目にするたびに首をかしげてしまう。

地理院地図では、

そこを流れる川を「築別川」ではなく、

「東山川」と表記している。

更に地理院地図ではこの川の一本北側に、

「築別川」と記された川がある。

そしてこの両川は、

もう少し下流で合流することになる。

この橋が竣工されたのは昭和42年。

そのとき関係者が誤って、

「東山川」を「築別川」と勘違いして、

プレートを作ってしまったのだろう。

 林道を歩いて行くと、

期待した紅葉は全く進んでおらず、

逆に緑が美しい。

そんな中でぬかるみにヒグマの足跡が現れた。

それを追うように歩いていると、

大きなフンの塊と、

今度はこちら向きの足跡が現れた。

今年はこの林道を利用した林業が活動していないので、

ヒグマも我が物顔で歩き回っているようだ。

 林道の路面に残っていた1台分のタイヤ痕が、

200辺りで消えた。

そしてその先は荒れだして、

深い雨裂が続いたり、

崩壊箇所が現れるようになった。

先月の大雨がもたらした被害だ。

あの雨はここ夕張が、

全道で最も降水量の多い地点である、

と報道されていたことを思い出した。

  林道崩壊箇所を過ぎると、

斜度が増して高度を稼ぐようになる。

そして林道は大きく蛇行を繰り返して遠回りをする。

一旦西の端まで伸びた林道が、

北から南方向へと回り込む。

すると目指す「雨霧山」のピークが見えてくる。

また遠く西側の田園風景も見えてくる。

上部から眺める山肌も、

紅葉が深まっていない。

それにしても林道上の草が増えたものだ。

全く車が走行していないと言うことだ。

栗山側は雨裂や決壊があるし、

夕張側も落石で走行できないのだろう。

 「雨霧林道」の最高標高で、

「雨霧支線林道」に乗り換えた。

すると間もなく「雨霧山」の頂上部基部に達した。

そして踏み跡を辿ってピークへ。

『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠=オニオクトウゲ)。

もうずいぶん回を重ねて立つピークだ。

と、ここで三脚の部品が欠落しているのに気付いた。

以前使用していた三脚も、

同じ部品をなくした。

それでピークから尾根筋を下って、

ショートカットすることをやめ、

林道をそのまま下りながら、

なくした部品を探すことにした。

そしてそれを探しながら歩いていて思い出した。

前回なくした三脚の部品も、

この林道を歩いている時だったと!

「雨霧林道」の呪いか・・・

 長い林道を淡々と歩いた。

終盤を迎えた橋のプレートを再び目にした。

そこには「昭和42年竣工」、

と書かれていた。

昭和42年と言えば、

私が小学生から中学生になった年。

約60年前のことだ。

いやあ、歴史を感じるねえ!

そして俺も歳とったなあ・・・

 

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2024.10.2 『紅葉沢』(モミジザワ・330m)  南夕張の片隅で

 一週間前の水曜日、

夕張市新久留喜地区で、

「新久留喜」(四等三角点)に登った後、

砂利道を1kmほど夕張方向に戻った。

そこにはそばを流れる「シークルキ川」に架かる橋がある。

この橋を渡って藪に入り、

「紅葉沢」(三等三角点)に登ることにした。

「紅葉沢」には5年ほど前になるが、

12月にツボ足で北の夕張市登川地区から登ったことがある。

今回はその逆の、

南側からピークを目指した。

 もう古くて崩れ落ちそうな橋を渡ると、

頼りないが舗装された道が続く。

地形図を見ると、

この先にはかつて人家があったようだ。

そしてそれはすぐに現れた。

木造家屋としっかりした納屋だ。

しかしここの住人が去ってから、

長い年月を経ているようだ。

建物の一つが倒壊していた。

降り積もる雪に押しつぶされたのだろう。

道路はこの家屋のところで終点を迎えた。

そしてその後は作業道跡をたどることに。

旧農家の敷地から、

藪の作業道に入ろうとすると、

そこにため池が現れた。

水面を見ると赤い魚が見える。

それは金魚だった。

赤や白っぽい金魚が、

薄く濁った水の中でたくさん泳いでいた。

人がここを去っても、

飼っていた金魚は残されて、

越冬しながら生き抜いてきたか。

なんだかなあ・・・

  作業道を覆う笹はそこそこ濃く、

なかなか前には進めない。

しかし、前方の樹林の中に入ると、

薄くなると予測して踏ん張る。

そして樹林の中に入ると、

予想通り笹は薄くなり丈も低くなった。

この時は曇り模様で陽は射さなかったが、

それでも明るい樹林だ。

 作業道跡をしばらく歩き、

それを離れて斜面に取り付いた。

ゆるい斜度の笹原が続く。

短い行程だが、

後で面倒なことにならぬよう、

一応ピンテを付けて進んだ。

そして下山ではこれが役に立った。

 広かった斜面は明瞭な尾根筋となり、

ゆるい笹をかき分けながら進み、

三角点ピークへ。

そこで標石を探すも、

笹と雑草が濃くて、

なかなか見つからない。

それを見つけて、

三等三角点「紅葉沢」。

緑の苔が表面を覆っていた。

三等だが誰も訪れる人がいないのね~

標石周りをきれいにしてやった。

ただ苔はそのままにしておいた。

なかなかあじがあっていい。

 下山は同ルートを、

何本かのピンテを回収しながら下った。

そして「シークルキ川」で長靴を洗って駐車地へ。

片付けと着替えをしていると、

突然雨が降り出した。

まあ、予報では昼頃から降り出す、

とのことではあったが。

それにしても絶妙なタイミングで降り出したものだ。

 

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2024.10.2 『新久留喜』(シンクルキ・319m)  送電線作業道を利用して

 先週の水曜日は有給休暇を取得した。

来年の5月末日、

現在の勤め先で定年を迎える。

最後の有給休暇切り替えが、

9月16日だったので、

新たに20日間の有給休暇を得た。

そこで最後の「有給休暇取得記念」と、

勝手に銘打って休むことにした。

自由に休めるところが、

今の職場の良いところ。

 この日は久しぶりに、

夕張で活動することにして家を出た。

そして夕張市久留喜で、

「ホロカクルキ川」に沿って伸びる市道に入った。

それを2kmほど走ると橋を渡り、

もう一本川が合流する。

これは「シークルキ川」で、

今度はこの川に沿って道路が伸びて行く。

その後登り勾配となり、

「小林峠」を越えて行く。

そしてこの峠を下ると、

舗装道路が砂利道に変わる。

車がパンクしないよう、

ゆっくり走って行く。

「小林峠」から1.5kmほど走ると、

上空を走る送電線が現れる。

その下にちょうどよい空き地があるので、

それを駐車地とした。

また、駐車地の目の前に、

送電線の維持管理のための作業道入口があった。

「新久留喜」の三角点へは、

この作業道を利用して登る。

 作業道に入って行くと、

何やら案内板があった。

へえ~っ、ここで昔ドイツ産の白樺なんかを植えたんだねえ。

以前ここに登った時は、

この案内板に気付かなかった。

 作業道はまるで登山道の様に、

樹林の中に伸びて行く。

そして間もなく樹林が消えて、

見通しが効くようになった。

前方には送電線を支える鉄塔が立つ。

また後方には紅葉を深めつつある、

「空池山」(560m)の広い東面が広がる。

この風景が好きで、

この山も気に入っている。

 上部の鉄塔まで登ると、

更に東へと伸び行く送電線が見渡せる。

この送電線の施設作業というものは、

いったいどれだけの人員や費用がかかったものか?

 鉄塔の基部から先に進むと、

再び樹林の中に入り、

間もなくこんもりとした笹の塊が現れる。

目指す三角点はその中にある。

そして四等三角点「新久留喜」

点名は地元の地名がそのままつけられたものだ。

 ピークを離れて一つ先の鉄塔まで進んでみた。

すると東へと伸び行く送電線の下に、

くっきりと続く作業道が確認でき、

そのままそれを辿って、

どこまでも歩いてみたい衝動に駆られる。

いつかそんなこともやってみよう!

と、ここで雪虫が現れた!

白い3匹の雪虫。

おいおい、まだ10月になったばかりだぜ~

 引き返して下山を開始。

この日は昼くらいから雨が降り出す予報だ。

その前にもう一座登って帰りましょう!

 

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2024.9.1 『右股』(343m)  夕張で変化のあるルートを楽しむ

 9月に入って最初の山行は、

まだ暑いので軽装で歩ける山へ、

と言うことで、

久しぶりに夕張のマニアックなところを目指した。

 夕張市新久留喜で、

国道274号線(石勝樹海ロード)から、

「シークルキ川」に沿って伸びる市道に入った。

この市道を3kmほど走ると、

蛇行する上り坂となる。

これは「小林峠」で、

それを下って行くと舗装道路が砂利道に変わり、

道幅も狭くなる。

そして峠から2kmほど進んだ地点で、

上空を走る送電線の下をくぐる。

これが今回のルートの目印だ。

送電線の下にちょうどよい空き地があるので、

それを駐車地とした。

 この日の「右股」は四等三角点。

「右股」だの「左股」、

或いは「二股」だのと、

つまらない点名をつけてくれるよねえ!

山なんだから、

もっと個性的な点名が欲しい。

 ルートの前半は送電線下の作業道を利用し、

後半は崩壊箇所の多い、

廃道になった林道歩きとなる。

歩行距離は片道4km弱だが、

その割には盛りだくさんで、

Hiromiに「変化があってすごく楽しいルート」

と言わしめた。

私は今回が三度目になり、

Hiromiも二度目だ。

しかし毎度のように、

Hiromiは前回のことを全く覚えていない。

 駐車地をスタートして、

前述の市道を少し先に進んだ。

すると路面には水が流れていた。

この前日北海道は大雨になり、

夕張が全道で最も降水量の多い地域となった。

路面を流れる水はその延長だ。

 スタートして間もなく、

送電線の作業道に入った。

多量の雨水を吸った地面がぬかるむ。

そしてそれを越えると、

目の前に小さな吊り橋が現れる。

あくまでも送電線の保守管理に当たるためのもので、

「立入禁止」と書かれているが、

そこは自己責任で利用させていただいた。

吊り橋の下を流れる「シークルキ川」は、

前日の大雨の影響で濁流となっていた。

橋を渡りちょっと登ると、

今度は大雨による土砂の流出で、

作業道が川に崩れ落ちていた。

笹薮に逃げてそれをかわすと、

一旦樹林に入るが、

ちょっと登るとすぐ視界が開け、

送電線の下に作業道が続いて行く。

それは素晴らしい景観で、

初めてここを歩いた2年前、

すぐ気に入ってしまった。

 作業道をグイグイ登って行くHiromi。

写真を撮れなくなるから、

もうちょっとゆっくり歩いてくれるといいのだが、

今更そんなことを言ってもしょうがない。

 送電線下のピークに達すると一旦下降し、

作業道は樹林の中に続いて行く。

まるで登山道そのものだ。

そしてこの樹林の中に伸びて行く作業道と、

周囲の雰囲気がいい。

いかにもヒグマが好みそうな森なので、

そのあたりは慎重に歩を進めた。

 雰囲気の良い樹林の中を歩いて行くと、

突然林道に飛び出した。

しかし林道は既に廃道となって久しく、

路面は雑草に覆われている。

それを歩いて行くと、

正面に夕張市の名峰「真谷地」(754m)が見えていた。

また、目指す「右股」も見える。

直線距離では近いのだが、

林道はその性質故、

大きく蛇行を繰り返していく。

また、途中には崩壊箇所が次々現れ、

林道が完全に消失した部分もある。

それがまた野性味を帯びて、

魅力あるルートとなっている。

本当に飽きの来ない歩行が続く。

そして林道は徐々に高度を上げ、

340で「右股」の基部に達した。

三角点は一段上の藪中にある。

しかしこの日は軽装なので、

藪入りは避けた。

 復路に入ると、

今度は往路で背にして歩いた風景を楽しみながら歩を進める。

ただ、なかなかアップダウンの激しいルートなので、

この年寄りにはだんだんきつくなる。

林道から樹林に入ってのアップダウンのきついこと!

そんな私に対して、

Hiromiは相変わらず元気いっぱいで、

どんどん先に進む。

そして再び広く美しい風景が広がる送電線下へ。

この前日激しい雨に打たれて歩いたことが、

全く嘘のように晴れ渡る空。

空気もようやく乾燥して気持ちがいい!

やっと待望の涼しい秋がやってきた。

 駐車地に着いて後かたずけを済ませ、

帰途でコンビニ弁当で昼食。

そして夕方いつもの「反省会」とした。

 

 

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2024.7.28 『冷水山』(703m)  ついにこの日がやってきた!

 

 先日の28日は私の誕生日だった。

それも70歳という節目。

なっちまったよ、

とうとう70歳に!

還暦を迎えた60歳から、

早いもので10年が過ぎ去ってしまった。

その「還暦」にHiromiからもらったバッグも、

10年間毎日持ち歩き、

とうとう使えなくなってしまった。

すると今度は女房が革で作ってくれた。

構造はこれまでに使っていたバッグとほとんど同じ。

いれるものを減らしたので、

一回り小さくして使いやすい。

誠にありがたい。

 7月の繁忙期で、

この週と翌週は土曜日も出勤だ。

なのにこの貴重な日曜日が雨に見舞われた。

今シーズンはここまで何とか雨から逃れてきたが、

とうとう逃げ切れなくなった。

そこで70歳の記念登山は、

ホームグラウンドの夕張で、

『冷水山』に登ることとした。

 降りしきる雨の中を、

雨具着用で登る。

今回は作業道を利用せず、

最短のスキー場滑走斜面を登った。

時折エゾシカの「ピッ」、「ピッ」という甲高い声が、

広いスキー場に響き渡る。

この日はこの時期としては気温が低く、

20℃を少し超えたくらい。

そこに雨が当たるから涼しいところではあるが、

山登りと言う連続運動を続けて行くと、

やはり次第に暑くなって汗をかく。

70歳の誕生日なんだから、

少しはいたわってくれるかと思ったHiromiは、

相変わらずお構いなしに、

どんどん先を行く。

まあ、降りしきる雨が鬱陶しくて、

のんびり歩いてはいられないのもわかる。

 高度を上げるほど、

辺りを包むガスが濃くなって、

視界が遮られるようになっていく。

そんな中頂上を右手に見て過ぎ去り、

奥のゴンドラ終着駅へと向かった。

そして雨を避けられる広いところに入って荷をおろした。

ここで儀式。

70歳になっても、

体力、筋力、心肺機能がそのまま維持されるならいい。

しかし何をとっても、

全てがマイナス方向に向かって行く。

だから歳をとりたくないのよね~

とは言ってみても、

どうしたって加齢には抗えない。

まあ、70歳をひとつの区切りととらえても、

何も変わることなく、

身の丈に合った山登りを楽しんで行くことに変わりはない。

「ピンピンころり」となるか、

脚の不具合で歩けなくなるまで続けて行くことになる。

体に染みついた山登りを、

意識的に断ち切ることはできないのだから。

また、この先はいよいよHiromiに迷惑をかけることになるかもしれないが、

そこはよろしく頼むぜHiromi!

 下山を開始し、

下るほどに雨が小降りとなった。

しかし完全に止むことはなく、

駐車地に着いて後片付けをしていると、

また雨足が強くなった。

この日はHiromiに予定が入っていたので、

できるだけ早く帰らなければならなかったが、

途中でもう一つ登って帰ろう!

で、女房からのプレゼントは、

クリアアサヒ二ケース!

これが一番いい!

 

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2024.7.21 『佐々山』(324m)  軽装で暑さをしのぐ

 先週は土日とも雨の予報だったのに、

実際には晴れていい天気!

ただ晴れりゃあそれなりに暑い!

土曜日に続き、

日曜日も30℃超えの予報に、

とてもじゃないが、

ズボンなんかはいて歩く気になれない、

と軽装で登れる山をチョイス。

日曜日の朝Hiromiを迎えに行って、

夕張へと車を走らせた。

途中で目にした田園地帯の牧草ロール風景が、

なんとなく秋を思わせたが、

実際にはとんでもなく暑い!

 夕張市滝ノ上で農道に入り、

夕張川に架かる「営農橋」を渡った。

そしてしばらく走り、

紅葉山地区で「佐々山林道」に入った。

この辺りは農家が多く、

そのほとんどが「夕張メロン」を栽培している。

 「佐々山林道」の入口は、

常にウェットで土が柔らかく、

小さく軽い車でもタイヤを緩んだ土に取られてしまう。

要するに足もとが汚いので、

十分注意しながら準備をする。

 ゲートを越えて林道を歩き出した。

そしてすぐ前を歩くHiromiの脚を見て驚いた!

Hiromiは筋肉バランスの良い、

立派なふくらはぎをしていた。

ところがこの朝目にしたそれは、

ガリガリっぽく細くなり、

筋張っていた。

昔短パンをはいて歩いていたころ、

目にしていたHiromiのふくらはぎとは全然違う。

なんだかそれが痛々しく見え、

「おい、お前体大丈夫か?」

と発してしまった。

当の本人は全く異状なく大変調子がいい、

と言うんだから問題ないのだろうが・・・

 「佐々山林道」は、

目指すピークの北側から西、

そして南と裾を巻くように続く。

すると上空を走る送電線の下をくぐり、

間もなく尾根に取り付く。

そこには送電線の保守管理用作業道が続いているので、

まるで登山道の様な作業道を利用させてもらう。

 作業道を登って行くと、

送電線を支える鉄塔の基部に出る。

ここから急登となるが、

ジグを切って伸びる作業道を、

わずかに登ると直線に変わり、

斜度も落ちて楽になる。

体の心配をしたHiromiは、

逆に元気すぎて先に行ってしまった。

 急登後200mも歩くと、

左手の一段上に「佐々山」(四等三角点)のピークがあるのだが、

この日は藪漕ぎをパス!

更に歩を進めて行く。

そして最後は急登を経て、

送電線の鉄塔基部に飛び出す。

するとそこからの眺めがいい。

良い風景を眺めながら、

その先のピークに上がる。

地形図を見るとCo340。

と、足もとに目をやると、

カマキリじゃないか!

カマキリは本来ブラキストンライン以北の、

北海道には生息していないはずだ。

昨年厚真町の山でもカマキリを目にしたが、

いったいどうやって繁殖したのだろう?

 下山は再び「佐々山」のすぐ横を歩き、

急な作業道を下って林道へ。

次第に気温が上がり、

もう全身汗だくの状態で林道を歩いて駐車地へ。

すぐに移動して着替え。

暑さに対する耐性訓練を兼ねてもう一座へ!

それにしても暑い・・・

 

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2024.7.7 『歴史村』(592m)  雨の止み間をぬって・・・

 先週末の土日は、

両日とも雨の予報だったが、

土曜日はなんとかそれを回避できた。

しかし日曜日は朝家を出るときから雨が降り、

いつものようにHiromiを迎えに行っても降り続いていた。

そんな中この日も事前の予定は立てづらく、

出たとこ勝負ということにして、

とりあえず夕張へと車を走らせた。

最終的には雨具着用で活動することにしたが、

準備や後片付けの際に、

足もとが汚いのはごめんなので、

足もとがきれいな、

アスファルトを駐車地としてスタートできるところを選定。

それが「歴史村」(四等三角点)だった。

「歴史村」の麓には、

かつて観光客で賑わった「歴史村」公園がある。

夕張の炭鉱が閉山した後、

観光地として売り出すために、

遊園地や公園が造成された。

しかし、山間部の奥に位置する夕張まで観光客を呼び込むこと難しく、

いつのころか「石炭の歴史村博物館」を除く、

全ての施設が閉鎖に追い込まれた。

 旧「歴史村公園」の広い駐車場に着いても尚、

雨は降り続けた。

しかしHiromiが携帯電話で、

ピンポイント予報をチェックすると、

雨はじきに上がる予報だ。

まあ、一時的に上がるだけのことのようだったが、

それでも降りしきる雨の中をスタートするよりは、

はるかにましなので、

しばし車中で待機することにした。

そして狭い車中でウダウダと待機して40分、

雨はかなり小降りになった後、

とうとう降りやんだ!

珍しく天気予報も当たるときがあるのね~

  雨は一旦上がったものの、

また必ず降ってくるので、

それなりの準備をしてスタート。

「歴史村公園」の建物が並ぶ中を進む。

そしてそれを抜けてすぐ、

右手に現れる林道に入った。

この林道はまっすぐズリ山(ボタ山)に続く。

重苦しい空の下、

先へと進んでいまだ石炭の採掘作業が続けられている、

と思われる土場に入った。

そこには重機や大型ダンプカーが停まっていた。

この日は日曜日だったので、

全ての作業が休止していた。

「ようこそ高松ズリ山へ」、

という標識が立てられているが、

ウィークデーの活動の中で足を踏み入れても、

決して歓迎はされないだろう。

 ズリ山周辺の非日常的な風景を眺め、

先の林道へと歩を進めた。

ガスがかかって幻想的な雰囲気の中で、

まっすぐに伸びた緑のカラマツが美しい。

そんな林道を歩いて行くと、

いつもは占められているゲートの扉が開いていた。

どうしたんだろうね?

そして間もなくピークで、

すぐ上に「歴史村」(四等三角点)があるのだが、

この日は笹も濡れているし、

またいつ降り出すかわからない状況だったので、

ピークをパス!

炭鉱施設から続いた林道が、

「冷水林道」に合流したところで、

「冷水林道」を下った。

「冷水林道」からは、

北夕張の山間部の美しい風景が眺められる。

秋には紅葉も美しい景色なのだが、

この日は天候が天候なのでさえなかった。

 林道入口まで下った後は、

また旧「歴史村公園」の中を歩いて行く。

そこで目につくのが、

キャンプ場の光景だ。

広い敷地にテントサイトがたくさんあり、

炊事場やトイレも複数設置されている。

おまけに管理棟まであるそのキャンプ場が、

全く放置されたままだ。

今キャンプブームで、

各地で目にするつまらないキャンプ場まで、

週末にはびっしりテントが張られる。

それを思うとなんとももったいない光景だ。

 駐車地に戻って後始末。

すると雨がポツポツと落ちてきた。

土日の二日間とも雨予報で、

どうしようか?

と、悩んだ週末だったが、

めげることなく行動して好結果が生まれた。

まあ、楽しい週末だったねえ・・・

 

 

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2024.6.30 『柳沢』(ヤナギサワ・381m)  美しき緑の草原!

 

 ちょうど一週間前の日曜日は、

夕張で緑の草原の風景を楽しむことにした。

そのちょっと前に登った、

「真谷地炭山」から目にしたその風景が、

あまりにも美しかったので、

ぜひその中を歩きたいという思いに駆られた。

 この日も朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市沼ノ沢から真谷地へ。

もう居住者がわずかとなった集落を抜けて、

最奥のリサイクルセンターそばまで入った。

そこには広い空き地があるので、

それを駐車地とした。

  この度目指す緑の草原は、

リサイクルセンター横の作業道を進んだ奥に広がる。

それはかつて露頭炭を採掘していた大地だ。

それが閉鎖されて長い年月を経た。

現在はリサイクルセンターの裏手で、

チェーンゲートが設置され、

「立入禁止」となっている。

以前はこの警告板が設置されていなかった。

ここは自己責任で通していただく。

 緩やかな傾斜の作業道を登って行くと、

前方に緑の大地が広がって行く。

なんとも美しい緑だ。

作業道は進行方向右手奥の「柳沢」と、

左手の「421m標高点」の間に続いて行く。

この辺りでかつては露頭炭が採掘され、

大型トラックでどんどん運び出されたのだろう。

 作業道をある程度進んで、

「柳沢」を目指して右の斜面に取り付いた。

緑に覆われたこの斜面の草が、

背丈近くに育っているのではないか、

と予想したが、

実際には膝の高さ程度。

深くても腰のあたりまでだ。

これには驚いたし、

Hiromiも「この草いいっしょ~っ!」。

歩行には何の問題もない緑の雑草の中を、

ゆっくり登って行くと、

背後にも緑一色の世界が広がる。

なんと美しいことか!

結局草原の風景は、

期待をはるかに超えることとなった。

斜度のある登りに耐えると、

登りきった平たんな大地に、

そのまま草原が広がっている。

緑が美しい!

青空が美しい!

おまけに雲まで美しい!!

やはりこの日はここを目指してよかった。

 平たんな草原大地を西に向かって歩くと、

こんもりとした樹林が現れるので、

藪に入って尾根に取り付いた。

アップダウンを繰り返しながら、

尾根筋を進んで行く。

数年前に歩いた尾根筋には、

以前より倒木が増えて、

それを回避するのが面倒だ。

しかし藪は薄く歩きやすい。

まあ、長い距離ではないので、

やがて目指すピークが視界に入り、

四等三角点「柳沢」。

このあと尾根筋を忠実に戻り、

再び草原の大地へ。

そしてまた何とも言えぬ、

美しい草原の風景を楽しんだ。

『冷水山』の斜面いっぱいに広がる、

フランス菊の海も美しいが、

この緑の草原の風景もまた限りなく美しい!

いやあ、夕張って、

ホント素晴らしいところだ!

 早い時間に山行を終了したので、

久しぶりに帰途でコンビニ弁当を食べて帰宅。

やっておかなければいけないことを処理する時間ができた。

そして締めはいつもの「反省会」。

 

 

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