画家maruuの 心を磨く 絵を描く生活

50代主婦の絵を描く生活。
心穏やかにに生きるために、日々の思いを綴ってます。 maruからmaruuに改名しました。

金槌(アクリル画)/儚いけれど、ドンと勢いのある絵を描きたい。

2013-02-20 22:59:38 | maru過去の展示会
金槌をアクリル絵の具で描いた。

ずっしりと重い鉄。
この密度の濃い重さ、冷たさ、質感を表現したかった。

本質を描きたい。
それが無機質のものであっても、
生き生きと、描きたい。

生きているものは儚い。
鉄であっても、永遠の形ではない。
少しずつ、見えなくても全ての物は目の前で変化している。

目の前で、過去、現在、未来を繰り返す。

その心はどこから生まれ、どこへ行こうとしているのか、
それを観続け、描き続ける。



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先日、本質を描きたいと思う、私の原点かも、と思う絵を思い出した。
まだ幼稚園の頃だ。
子供の頃に見たのは、暗闇に浮かび上がる鯉の襖絵。
昔のテレビのぼんやりとした画像で見たのだろう。

ー夜毎池で遊ぶので、後から、鯉に金色の網をつけた。ー
そう言われるその絵を観て、
「“本物の魚になる絵”を描きたい!」
と思った。


図鑑を観て、一生懸命魚の絵を描き、
冷蔵庫に入れた。
自分では本物そっくり、と思っていた。
次の日、冷蔵庫をドキドキしながら空ける。
「生きてない…。」
とガッカリする。
本気で描けば、魚が生きると思っていた。
そんな訳はないのに、信じ込んでいた。
しばらく、あきらめずに描き続けた。

ふと、あの絵は、どこの絵だろうと思い、検索してみた。


修学院離宮にある襖絵だった。
狩野秀信の作。
一の間、二の間境の杉戸の鯉の絵。
参考ページ→http://www.mario-k.net/kyoto_gosho/shugakuinrikyu/05.html

今観てもドキドキする。
生き生きと動きのある筆遣い。
繊細だけれど、存在感がある。
儚いけれど、ドンと勢いのある絵を描きたい。

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maru美術館/2013年2月11日から3月2日まで毎週木・金・土に開催

“maru美術館@アートマルシェ神田、次週11日から、木金土の週末に開館します。
展示会に来れなかった方はもちろん、来れた方でもう一度観たい方のために。webでの作品販売もスタート。”


詳しくはこちら→http://www.utte.co.jp/joomla/content/view/1354/87/
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maru美術館の作品たち

蛙、鋏、茄子、スプーン、猫、松、そして高野山の御影堂。対象の「それらしい姿」を濃密に描きこんだ画家maruの世界。

33点の絵画が、和の心を深く調和させて観る者を包んでゆく。“それがそれらしくある”「蛙」「雀」「鋏」「スプーン」などの機能美、「猫」は猫らしい姿をとらえ、「松」はねじれ進化するエネルギーを、御影堂では静かな濃密な「和」の景色を描かれている。(以上、展示会『それがそれらしくある 』の紹介文より)

2013年2月11日から3月2日まで毎週木・金・土に開催するmaru美術展(アートマルシェ神田で開催)で現品をご覧いただけます。

maru美術館開館予定
2013年2月11日(祝日)
14日、15日、16日(木・金・土)
21日、22日、23日(同)
28日、3月1日、2日(同)
※木・金:12時~19時
※土と祝日:12時~18時
※都合によりお休みすることがあります。ご了承ください(お電話やメールを頂けると確実です)。
■会場: ギャラリー&スペース アートマルシェ神田 
■住所: 東京都千代田区神田須田町2-25 三和ビル6F (1Fは印刷会社)
グーグルマップ で「アートマルシェ神田」と入力をしてください。
■最寄り駅: JR/TX/東京メトロ日比谷線 秋葉原駅より徒歩3分、都営新宿線 岩本町駅より徒歩2分
■お問合わせ先: e-mail: utte@utte.co.jp 、tel: 03-6206-9600

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