つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

池田成志さん

2005-11-24 23:25:41 | つれづれ

やばいです。好きになっちゃいました。
私にもついに春到来か!!
・・・残念ながら俳優さんのお話。

池田成志さんが好きになってしまいました!

ちょこちょこ舞台でお見かけはしていたのだが、やられちゃいました。
先日観た「ダブリンの鐘つきカビ人間」そして、次の日に観た「ゲキ×シネSHIROH」が追い討ちをかけた。あの怪しげで、色気漂う気だるい(?)雰囲気、「SHIROH」で際立った口跡のよさ。そして新感線の準劇団員と言われるとおり、コメディセンスもバツグン!
「ダブリン~」では市長役で舞台を引き締めていたし、「SHIROH」ではキリシタン目付の権力で振りかざしている割に、いつも「ひけ、ひけぇ~~い!」と言って逃げてばかりのおちゃめな津屋崎主水がとっても良かった。DVDの特典映像では橋本じゅんさんとのアドリブ合戦も最高だったなぁ!

私が成志さんに「ぐっ」ときた決め手は“読書家”の一面が垣間見えたこと。
まず「ダブリン~」の個人インタビューで、読んだ本の話をされていたのに驚いた。そして「16人の俳優が語る、ファンタジーの定義」というページでのコメントで完全にやられた!
成志さん曰く
「読者をグイグイ引きこむようなストーリーものが大好き」で
「ハリー・ポッターも指輪物語も全部読んだ」
「魔法ものはきりがないから控えて」いて
「少年ものなども日常には欠かせない」のだそうだ!!!
えぇ~~~~?!すご~~く意外!
何となく「本なんて・・・」という感じの方かなぁと勝手に想像していたので、予想外のギャップにぐらりときてしまった!
そう。何を隠そう私、ギャップを感じさせる男性に弱いのだ。
(山口祐一郎さんもそうだしなぁ。)
そして本が好きな男性も。

今、私が好きな俳優さんは
山口祐一郎さん 内野聖陽さん 佐々木蔵之介さん イ・ジョンジェさん。
ここにめでたく池田成志さんが仲間入り!
この5人の共通点って???ないよなぁ。しいて言えば「渋系の俳優」ということだろうか?

あぁ、現実逃避しっぱなしの私に、一般人への恋心が芽生えるのはいつ?!
現実逃避はさらに深まる・・・


ゲキ×シネ「SHIROH」鑑賞記

2005-11-22 22:53:47 | 感激!観劇!
11月21日 梅田ブルク7 19:10~
まず、言わせて欲しい。
ゲキ×シネ「SHIROH」最高!!!
舞台は生が命なんだからそれが映像になったものって面白いの?映像になった時点で魅力は半減してしまうのでは?なんて心配は全く不要だ。
これは単なる舞台録画ではなく、「舞台と映画の融合体」なのだ。ゲキ×シネの素晴らしいところは、まず、生ものである舞台でしか表現できない迫力が、映画という大スクリーンを使うことでそれを(それほど)損なうことなく感じられること。そして、実際客席だと限られた固定位置からの鑑賞になるが、様々なカメラアングルから物語を見ることが可能になること。時には最前列からキャストを見上げるように、そして後方センター付近から舞台全体を俯瞰することも、またある時は演じているキャストのすぐ横に立って見ているかのようなアングルもあって、生の鑑賞では不可能な、不思議な体験ができる。舞台映像ではタブーとされる、スローモーションや映像加工が施されているのも、この映画をより一層面白いものにしていると思う。編集により映像の流れが固定されてしまう難点があるが、それはより面白く鑑賞するための「おすすめ」だと思えば悪くないのではないか。
それと、音響の素晴らしさも忘れてはいけない。バンドの演奏と調和の取れたコーラス。迫力ある最高の音響で、家のDVDでの音声とは全くの別物だった。素晴らしい音響に+映像が2000円で楽しめるなんてすごいぞ!

オープニング、暗闇から一人出てくる頭巾姿の山田寿庵(高橋由美子さん)の姿が忘れられない。この場面を見ただけで「この映像はすごいぞ!」と思わせるものがあった。ピンと張り詰めたような重厚な雰囲気のある映像で、う~ん何と言ったらいいんだろう?舞台でもなく、単なる映画でもなく、一種のドキュメンタリーを見ているような感じ。だからごく自然にキャストの立場に立って見てしまうことができるのだ。益田四郎の立場、シローの立場、お密、そして松平伊豆守の立場・・・
大画面の映像だと、今までどれだけ最前列でも見ることが出来ないところまで見えてしまうところがまた面白い。上川隆也さんのアイライン(あんなにくっきり入れてるのね!)とか衣装についているチャック。そしてほどんどの場面を宙づりになっていたリオ(大塚ちひろさん)の表情。あんなに泣いてたんだ!とビックリ!途中、途中で登場するだけなのにあれだけ泣けるというのはすごい。あと、ラストでシローがリオにキスされて蘇るところ。アップになった大塚さんの口元に中川さんの汗がついていたから「あぁ本当にキスしてたんだぁ」とかアホなことまで考えてしまった・・・

今回は前から4列目のほぼど真ん中での鑑賞だった。かなり前は観づらいのでは?と思ったが、座席の傾き具合が最高でとても楽に観ることが出来た。迫力ある映像に圧倒されて、1幕はあっという間だった。2幕は、ちょっと長いなと思ったところもあったがエンディングに近づくにつれてグイグイ引き込まれていった。
1月に客席から観たのは1回だけ、しかも3階席からだったから舞台が遠くて細かい演技がよく分からなかったし、正直なところ忘れていた部分が多かった。ただライブCDをかなりの聴きこんでいたため主要な歌は前回と違ってバッチリ。その点からするとかなり鑑賞に余裕があり、前回より何倍も楽しめた!
映画ではあるのだが、開演前、休憩、そして終演と3度も中川晃教さんのアナウンスが入って演劇のような雰囲気があり、サービス一杯なところも楽しかった。最後は拍手までしてしまった。やはりこれは映画じゃない!

興奮冷めやらぬ私は、帰宅後ついにDVDを開封!数時間前に観て来たばかりなのにまたDVDで観てしまった。内容はゲキ×シネと(ほぼ)同じようで、あの感動を再び味わったのでした。画面は小さいし、音もあまりよくなかったけど、また泣いてしまった。実は今日も休みだったので、特典映像を見たり音声解説を聞いたりして「SHIROH」浸けの1日だった。

色んなミュージカル、演劇でもこういうゲキ×シネを採用してほしい。
次は「メタルマクベス」のゲキ×シネを期待しよう!

ゲキ×シネ「SHIROH」

2005-11-21 15:19:39 | 感激!観劇!
今夜、梅田ブルク7で「SHIROH」を観て来ます!

大阪で上演されることを知った当初、狂喜乱舞して「絶対観に行く!」と意気込んだものの、上演開始時間があまりにも遅いため一時は諦めかけたゲキ×シネ。終了が22:40ってそんなのあり?!家が梅田から遠いため、即帰ったとしても日をまたいでしまうのだ。でも、行きたい!という気持ちを押さえることができず、とうとうチケットをゲットしてしまった!平日だからまだまだ空いているかな?と思ったけれど、取れた席は結構前列・・・舞台だったら嬉しいけど、映画となるとかなりしんどいなぁ。

梅田に毎日行っているのに、お恥ずかしながら梅田ブルク7に行ったことがなかった私。先週、下見がてらブルク7に行ってきました。下見も一つの目的だったのだが、一番の目的は映画館のショップで販売している「SHIROH」DVDを買うこと!当日買ってもいいんだけど、何となく早く手に入れたくて。
最初は「SHIROH」だけのつもりだったが、「天保十二年のシェイクスピア」まで買ってしまった。蜷川さんの「天保~」を見たばかりだったので、ついつい気になって。

「SHIROH」DVDは買ったもののまだ開封していない。映画を観た後のお楽しみに取っているだの。何度か開封した衝動にかられたが、ここまで必死でガマンしてきた。
なので先に「天保~」を開封。長い作品のため、夜な夜な少しずつ見ている。つい少し前に舞台で観たばかりなので、懐かしさ?や、蜷川演出との違いを感じながら観ている。演出の違いでこうも違ってくるのかとビックリ。

上演時間があまりにも長いため10分休憩が入るそうだ。映画で休憩というのも不思議だが、きっとみんなお手洗いに行くだろうし(多分私も・・・)10分で足りるのだろうか?普通観劇だったら最低15分ぐらいはあるよなぁ?ちょっと心配。
舞台を映画で観る、というのはどんな感じなんだろう・・・?ドキドキ。
楽しんできま~す!!


衝撃の一言

2005-11-17 22:53:42 | つれづれ
秋を飛越して、冬になってしまいました。
う~、寒いっ!!!
私の住んでいるところは大阪に比べて2度ほど気温が低いので、もう寒い寒い。既に毛布は使っているが、昨日からはシーツにも毛布を投入!パソコンを打つ手もかじかみます。

気の早い気候に背中を押されたように、早々とツリーを出してしまった。別段いいこともなく、シングルベルがほぼ確定しているのにも関わらず、今年はなぜかクリスマスに対して前向きなのだ。何故?自分でも分からない。
このツリーは私の小さい頃から使っているもので、ざっと25年ぐらいは経っているだろうか?今時のファイバーツリーのような美しさはないが、昔からの飾りに後から買い足した飾りも加えて楽しさ一杯に仕上げています。ツリーを出したり片付けたりするごとにモミの木の葉はボロボロ取れていくし、飾りも古ぼけて黄ばんでいるものもあるがまだまだいける!

ここからが本題。
昨日の午前中にいそいそとツリーを飾りつけた後、元気一杯の気分で美容院に行ってきた。前々から行きたかったのだが、担当の美容師さんがお休みだったり、お店が臨時休業だったりとなかなか予定が合わなかったため、やっとこさ行けたという感じ。
私が行く時は必ずカット・カラー・トリートメントをお願いするので美容院に入ると3時間は掛かってしまう。長く担当してもらっている美容師さんで、もう全面的にお願いしているのでとても気楽なのだが、衝撃的なことが起こった!!
それはアシスタントでついてくれたお兄さんの一言。

「お子さんは、おいくつですか?」

??????????????????
言われた瞬間私の頭の中はこんな感じだった。
え?????!!!!!お子さん?「お子さん」って子供のことよね?
子供って・・・私の子供ってこと???
私の頭の中は混乱し、すぐ言葉に出来なかった。
ようやく口に出た言葉は
「え??お子さんは・・・いませんよ!私・・独身ですから」
“お子さん”とあえて言ってしまったところがちょっと嫌味だったかしら?私、多分顔が真っ赤になっていたと思う。お兄さんと私との間はかなり、ひんやりとした空気が漂っていたが、お兄さんの「あっ、すいません」の一言で、話題終了。
しかし、私の頭の中はまだ終了していない。というか終了できるわけがない!
「やっぱり、子供がいるように見えるのかなぁ?そりゃ、30歳越してるんだからいても普通だよね。でも私結婚指輪なんかしてないし、そこは見極めて言って欲しいわ。その前に顧客の情報はキチンと把握してもらわないと!お兄さん、まだまだ修行が足りないわねぇ。」とか何とか色々頭の中でグルグル自問自答&独り言を繰り返す。
「子供がいるように見えますかね~、私?」って聞いてみたい気持ちで一杯になったけど、「いえいえ、そんなわけでは」という答えになることは分かってるし、お兄さんに気を遣わせるのは嫌だなと思った私はその言葉を呑み、口をつぐんでおくことにした。
私がお兄さんに気を遣っている始末・・・

髪の毛はすっきり、カラーリングでプリン頭脱出、そしてトリートメントのおかげで髪の毛はツヤツヤ。大満足であったが、やはり子持ちに見られた衝撃はあまりにも大きく、衝撃を引きずったまま美容院を後にした。
だって、子持ちに見られたの初めてだったから。
まぁ、言葉に出してないだけで、知らないところでは子持ちに見られていたことはあったかもしれないけど。私が知らないところで言われていることは、知らないわけなのだから。
ついに言われてしまった。

でもかなりショックだった割には、やけに元気。
「もっと若くなってやる!」という気持ちが何故か私の心にメラメラと燃えてきたのかもしれない。
そうだ!ポジティブに行くのだ!!
何だか不思議なほどやる気が出てきた。
この元気のまま12月へ突入だっ!!


天保十二年のシェイクスピア観劇記

2005-11-13 23:10:54 | 感激!観劇!
11月2日 シアターBRAVA! 13:00開演
佐渡の三世次:唐沢寿明 きじるしの王次:藤原竜也
お光/お幸:篠原涼子 お里:夏木マリ お文:高橋恵子
尾瀬の幕兵衛:勝村政信 隊長:木場勝己
鰤の十兵衛/笹川の繁蔵:吉田鋼太郎 小見川の花平/飯岡の助五郎:壌晴彦
佐吉:高橋洋 お冬/浮船太夫:毬谷友子 大前田の栄五郎:沢竜二
よだれ牛の紋太/蝮の九郎治/亡霊:西岡徳馬
清滝の老婆/飯炊きのおこま婆:白石加代子 
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上演時間約4時間(休憩20分を含む)という長丁場の舞台!
私が観た中で、これほど長い舞台は初めて。
最初の感想は・・・疲れた、というのが正直なところ。
シェイクスピアの全作品を盛り込みながら作られている壮大なスケールのお話を4時間にぎゅっと凝縮させているので、見ごたえたっぷりで面白かったが、とてつもなく内容が濃くて、観劇疲労・・・観るほうも、演るほうも真剣勝負、そんな感じの舞台だった。

一つの舞台でこんな豪華なメンバーが観られるなんて、多分最初で最後(?)なのではないだろうか?シェイクスピアのパロディーという内容もあってか、キャストのみなさんの演技はかなりハジけていた。少し「これは俳優の学芸会か?!」と思えるところもあったが、さすがどの方も演技の芯は失われていなかったので、本当の意味での学芸会レベルに落ちることはなかった。遊んでいるようで、きちんと演劇が成立していて、現実味を帯びたストーリーながらシェイクスピア。そして非常に卑猥に満ちた、とても不思議な舞台だった。

舞台はグローブ座を模したようなセットになっており、開演前から数人の俳優が舞台上をうろうろと行ったり来たり。蜷川さんお得意の演出だ。俳優達の衣装はシェイクスピアらしくドレスや洋装。その中に、裏方のような方が時々出入りし、舞台上の柱などを拭きはじめるのだが、これがとてもわざとらしい。多分演技なのだろうが、登場させる意図がよく分からなかった。
そして開演。登場したキャストは皆和装でちょんまげに着物という扮装。では、今までうろついていたドレスの人たちは??グローブ座にいる他の俳優、とでも言いたかったのだろうか。

先ほど卑猥と書いたが、この作品は下ネタが中心かと思うぐらい多かった。下ネタもあるとは聞いていたが、ここまで多いとは。観ていてかなりエグイなぁと思うところも多々あったなぁ。女郎役の方が胸をボロンと出し、三世次の唐沢さんが歌を歌いながら激しく、そしておもちゃのように弄ぶところ・・・う~ん、かなりグロテスクだった。その時に歌っていた歌詞もものすごくて唖然。ここまでする必要があるのか?とちょっと思ってしまった。
余談だが、この上半身を惜しげなくさらけ出している女優さん、多分蜷川さんの「身毒丸」でも胸を出していたような。この方はこういう役回りなのだろうか・・・

あまりにキャストが多いので、一人一人細かく感想を書くことができないのでピックアップしようかと思ったが、それさえも難しいことに気付いた。各々のキャラクターが緻密にそして印象的に描かれているので割愛することができない!
それではそれぞれのキャストの感想を、簡単に。
● 唐沢寿明さん
ものすごく人を惹きつけるギラギラした演技と台詞回しには驚いた!しかも歌が上手い!これはミュージカル進出も近い?!舞台俳優、唐沢寿明を見せ付けてくれた!
● 藤原竜也さん
かなりハジけて舞台を楽しんでる感があった。一番面白かったのは「To be, not to be,that is a question.」(←違っているかも)を色んな訳で言い続けるところ。隊長の木場さんが「○○年、○○◇△訳」と言うと藤原さんが「生か死か、それが問題だ・・・」と台詞を言うくパターンを延々と続けるのだ。いやぁ、色んな訳があるんだなぁと思いながら、かなり面白かったし、勉強になりました。
● 篠原涼子さん
今回、一番大変だったのは篠原さんではないだろうか?別々に育てられたお光とお幸という二役の早替わり、お疲れ様でした。それにしてもきれいだったなぁ。
● 夏木マリさん
女優として生まれるべくして生まれた方、という感じ。恰幅が良くて、色っぽいところ、そして妖艶さが印象的!
● 高橋恵子さん
個人的にはもう少しハジけた演技でもいいような気が。でも太ももに絵かがれた花の刺青を見せるべく大胆に足を開くところは・・・凄かった。花見のシーンで口一杯お重の中の食べ物を頬張るところ、よく喉を詰まらせずに演技できたものだ。見ていて心配でした。お疲れ様でした。
● 勝村政信さん
それほど濃いキャラクターではなかったが、マクベスが下敷きになっているだけに一番人間らしさが感じられたかも。静かなカッコよさを見せ付けてくれた。
● 木場勝己さん
ストーリーテラーだったのでこの方も出ずっぱりでかなり大変だっただろう。「みなさまのご想像力に・・・」と語るところはペリクリーズを彷彿とさせられた。
● 吉田鋼太郎さん
「タイタス・アンドロニカス」以来の拝見だが、この方の声と台詞回しってなぜか忘れられなくなる。おちゃめで哀れな鰤の十兵衛(リア王)。可哀想だった~。
● 壌晴彦さん
親分の割にはかなり人情派のキャラクター。最後には幕兵衛とお里に殺されるという哀れな役を静かに好演。
● 高橋洋さん
この方も、蜷川さんの秘蔵っ子らしいが、あまりに濃いキャラクターの中では少し陰が薄かったかな・・?でも桶をトカトントンと合いの手のように打ちながら軽妙に語る台詞はお見事でした。
● 毬谷友子さん
以前から気になっていた女優さんだったが、もう少し登場して欲しかったな。オフィーリアのお冬の発狂前、後共に登場時間が少なかったが発狂後の半裸の姿はゾッとするほど恐ろしく美しかった。短時間でもものすごいインパクトを放つ。さすがだ。
● 沢竜二さん
すいません、沢さんのこと全然存じあげなかったのだが・・・出番はそれほど多くなかったけど、存在感たっぷりだった。
● 西岡徳馬さん
よだれ牛の紋太・蝮の九郎治・亡霊と三役をこなす活躍ぶり。特に面白かったのは亡霊を演じさせられた雇われ農民。横で三世次が台詞を教えてもらいながら亡霊を演じているのだが、その歌舞伎風の語り口調は聞いていて心地よかった。上手い!
● 白石加代子さん
これだけ実力のある女優さんなのに、老婆と飯炊き婆の二役だけではもったいないかな。特に飯炊き婆は印象が薄かったので、白石さんでは役不足なような。

長時間、且つ場面展開がとても多かった舞台だったが、流れが途切れることなくスムーズに展開されたのは、舞台装置のスピーディーな転換にあるのではないかと思う。例えば滑車付きの移動可能な舞台が使用されていたところ。舞台袖から役者もしっかりスタンバイした状態でゴロゴロと舞台に運ばれてくるという方式をとっているため、暗転の時間が少なくてすむのだ。

私が観た日は昼・夜とも公演があったのだが、あんな大変な公演で1日2公演なんて、凄すぎ!恐れ入りました!

オールスターキャストによる質の高い演劇。本当にいいものを観せてもらったと思う。
一つだけ苦言を言うとすれば、パンフが3,000円は高いっ!


HAPPY BIRTHDAY TO ME !!

2005-11-09 22:19:24 | つれづれ
私事ですが・・・
本日11月9日、誕生日を迎えました。
また1つ、年を取った。
誕生日といっても、もちろんいつもと何の変わりもない1日なのだけど、やはり今日は特別。年を取るのは嫌だなぁ、いつもはこの日だけすっ飛ばしてくれたらいいのに・・なんて思ってしまうのだが、本田美奈子さんの告別式の今日、考えが変わった。
誕生日は自分が1年、無事に生き長らえた証拠だ。それを忌み嫌うなんて間違っている、と。

「去年の今日、何をしていたか?」と問われても答えることなんてまず無理だろう。だが誕生日は違う。1年で一番特別な日だから結構覚えているものだ。
昨年は?
昨年は、自分にご褒美ということで「エリザベート」観劇。神々しい山口トートを見てうっとりしてたっけ。
その前の年は仕事だったなぁ。当時は付き合っていた人がいたけど「素直に祝っていいのかどうか・・・」と言われて凹んだなぁ。そんな高齢(?!)なわけでもないのに、彼は毎年そう言った。何で素直に「おめでとう」って言ってくれないのか不満に思ったものだ。
結婚まで考えた彼にはお花をもらったなぁ。「9日は家にいてよ」と念を押され、??と思いながら家で待機していたら、彼からお花が届いたのだ。
ある年は一人でショッピングして自分に指輪を買ったこともあったっけ。
嬉しい時も、寂しい時もあったけど、いい思い出。

今年も休みを取って、誕生日を一人ですごした。(家に家族はいるけど)
いつものように家でゆっくりするのがもったいなくて、映画とショッピングに出かけた。映画は三島由紀夫の「春の雪」。雅な三島文学色が色あせることなく見事に映像化されていて、いい時間を過ごすことが出来た。その後、本を買ったりショッピングしたりしたのだが、何だろう、いつもしていることと同じなのに、何か違うのだ。
やっぱり特別な日だからだろうか。

家に帰ると母がケーキを買ってきていて、ささやかなお祝いをしてもらった。食後、久しぶりに自分の小さい頃の写真が見たくなってアルバムを開いた。一杯ある生まれたての写真を見ると、これが私かぁ、なんて不思議に思ってしまう。私にもこんな時期があったのね。写真以外に、小さい頃に書いた絵が何枚も保存されていて懐かしいやら恥かしいやら。
ちなみに添付した写真もアルバムの中のもの。左上にある写真で私を抱いているのは母方の祖母。祖母はこの後少しして亡くなってしまったため、祖母の記憶は全くない。着物姿が時代を感じさせる・・・

今日、私は母が私を出産した年齢になった。
そして母が母(祖母)を失った年齢になった。
今の私には、当時病気の子供を抱えながら必死で私を産んだ母のような強さがあるだろうか?
誕生日の今日、私を産んでくれた母に心から感謝をしたいと思う。

※ちなみにプロフィール欄にも小さい頃(当時1歳)の写真をアップしました。どことなく「火垂の墓」の節子みたい。

追悼 本田美奈子さん

2005-11-07 23:13:31 | つれづれ
ニュースを聞いて愕然とした。
本田美奈子さんが亡くなったなんて・・・しかもまだ38歳・・・
白血病のため「レ・ミゼ」を降板し、その後は闘病生活を送っておられたのは知っていたが、私はてっきり快方に向っていると思っていた。

というのも、どこかの情報誌で本田さんのアルバム発売の紹介欄で「奇跡の生還」などという文字を目にした記憶があったからだ。その時「あっ!元気になられたんだ!よかったな~」とホッと胸をなでおろしていたから、突然の訃報を聞いた時はまさか?!とニュースを疑ってしまった。
舞台を拝見することは出来なかったが、「誰でもピカソ」で歌っておられるのを見て、本田さんは歌を愛し、何よりも歌を大事に思っている人なんだなとひしひしと感じた。病魔に対しても、生きて歌っていくために、堂々と命をかけて闘われたのだ。

元気になられたら、また「レ・ミゼ」に戻ってきてほしかった。いや、私は絶対戻ってこられると信じていた。だってあれだけ前向きに病気と闘う覚悟を決めた本田さんが戻ってこれないなんて・・・ひどすぎる。

きっと最後の最後まで諦めずに頑張られていたんだろうな。そう感じる。

どうぞ安らかにお眠りください。

おもろい夫婦 高嶋政宏・シルビアグラブ夫妻

2005-11-07 22:20:49 | つれづれ
みなさん、見ましたか?
11月6日放送の「おしゃれイズム」。
高嶋政宏さんとシルビア・グラブさん夫妻がゲストだったのだが、あまりに面白すぎてあっという間の30分弱だった。
見ていて思ったのは「この人たちは“結婚するべくして結婚した二人”なんだなぁ」ということ。凝り性&天然ボケの夫に、その尻を叩くしっかり者の妻、という感じ。
高嶋さんの凝り性には唖然!こんな人だったのか~!(笑)
どんな感じか挙げてみると・・・

その① 家事に細かい
洗濯の干し方、食事の作り方や後片付けの仕方にまでこだわりがあり、シルビアさんのやり方が気に食わない様子。

その② バンドKISSオタク、集めたグッズの数が半端じゃない!
フィギュア等を大量に買いあさっているらしい。

その③ 健康オタク
酸素を吸入する?機械を持っていたり、チタングッズにも目がない。
電磁波を嫌い、帝劇の楽屋でも間接照明のみで過ごす高嶋さん。「メイクが分かりにくいんですよ」って当たり前だろっ!(大笑)

そして天性の天然さを惜しげもなく披露してくれた高嶋さん。
その① ハワイで自分の結婚式を全て知り合いに任せっきりにして、結局何も出来ておらずてんやわんや。ちなみにブーケも出来ていなくて、シルビアさんの髪に差す花はトイレに飾ってあった花をちぎって使ったそうな。

その② こだわっているのはフリークライミングと言いながら「今日から2年間はちょっと・・」と不思議な言い方をする高嶋さん。2年間遠ざかっていると言えばいいのに??「でもはまってるんですよ!」と真顔で答える天然さには恐れ入りました。
そうそう、エリザベート公演中に足が肉離れしてたんですね!知らなかった~!

その③ 電磁波防止シートをプレゼントされて大喜びの様子。

その④ シルビアさんのお母さんから譲り受けたシルビア父の着物。シルビアさんに贈られた女性ものの着物を間違えてはおり、「袖がちょっと(短い)・・・」と言いながら「これはもうメモリアルだね」と言い切ってしまうところ。高嶋さん用にもう一着あることが分かった時のシルビアさんの一言が印象的。「もう一着あるのよ」と落ち着き払って言うところも、ナイスだったなぁ。

シルビアさんは始終堂々としていて、ものすごい貫禄!到底新婚数ヶ月とは思えない。気になることにはわき目も振り返らず突進する高嶋さんを「ちょっとちょっと!」と首根っこ捕まえて正しい道に戻すシルビアさん。それぞれの役割がはっきりしていて、夫婦ってよく出来てるなと感心しきり。
結婚って相手の弱点を補い合うことなのかもしれない。

結婚する前の高嶋さんはもっとおしとやか(と言ったら御幣があるか?!)な女性を選びそうなイメージがあったが、そんな女性では到底彼の妻は勤まるまい!この番組を見てつくづくそう思った。

今週、披露宴が行われるそうだ。末永くお幸せに!

内野聖陽 with METAL MACBETH GROUP シークレットライブレポ②

2005-11-06 15:20:33 | つれづれ
<長文&ネタバレ注意!>
メタルマクベスナンバー→懐メロと歌った後は、もう一度メタルマクベスの楽曲から。ストーリー後半部で歌われる予定の「私の失意」と言う曲を静かに、そして熱く歌ってくれた!正式に公演で歌われるかどうかは未定のようだが、是非是非歌って欲しい。

次は何と、ミュージカルナンバー!!まず「ジーザス・クライスト・スーパースター」から「ゲッセマネ」。作品は観たことがないけど、CDで山口祐一郎さんの歌を聴いたことがある!「ジーザス~、観たことある人!」と内野さんが観客に挙手を求めるとパラパラと手が。「お~、結構いますねぇ。これを観たことがあるということは結構なお年ですね」のようなニュアンスの問題発言が飛び出す!「あ・・・劇団四季でロングランされてるんですよね」とフォローを入れたが、時既に遅し?!まぁ、これもご愛嬌。
ゲッセマネは英語バージョン。日本語は四季の著作権等々があるから英語なのだろうか、なんて冷静に考えてしまった私。さすがESSにいただけに、英詩にも関わらず感情たっぷりの熱唱を聴かせてくれました!シャウトもすごかった~~~。最高でした!「メタルマクベス」の次は「メタルジーザス」ってどうですか?内野さん!

その後、ようやくバンドメンバーの紹介。最年少のドラマー川口さんのことを「危険物取扱資格を持っている」と紹介したり、ギターの高井さんを「夜な夜な家にロープを張ってギターの訓練(指を鍛える?)をしている・・・」などと紹介したりと、通り一遍の紹介にとどまらない内野さん。でも高井さんは内野さんの発言を「夜な夜なじゃなくって!・・・」と真顔で訂正し「みなさん、この人のことは信用しないほうがいいですよ。尾ひれ背びれが付くから」とまでおっしゃる。この二人仲が悪い?!(苦笑)それでも内野さんは涼しい顔。南原教授を地でいっているようだ。

そしてここでゲストの登場!
「メタルマクベスに出演する」「男性」で「本業はヘビメタシンガー」って???誰???
「“カンムリ”さんで~~す!」との紹介で登場したのが冠徹弥さんという方。(ライブでは冠さんとしか言ってくれなかったので後で調べました)目がクリクリっとしたいたずらっ子のようなお顔の若いお兄ちゃんで、ツンツンに逆立てた髪は真っ赤にカラーリングされ、そして着ている白い毛皮のような?扮装から「冠さん」より「ニワトリさん」のほうがピッタリくるんじゃないか、と思ってしまった。冠さんはヘビメタバンドを二つ掛け持ちされていて、何とアジアでは大ブレイク!?ベトナムのTVに出演したことがあるらしい。
ここで内野さんが「冠さん、知ってる人~」と観客へ問い掛ける。(今考えるとこれ、ちょっとキツイなぁ)パラパラと挙がる手をいち、にい、さん、し・・・と数えていく。「もう、悲しいからこのへんでやめてください!」と哀願する冠さん。もう、この際だから名前を“誰やねん”に変えようか、なんて話しにまで発展してしまい。冠さんが即興で「誰やねん!」と叫ぶと観客も「誰やねん!」と返す!「誰やねん!」「誰やねん!」「誰やねん!」「誰やねん!」と煽って最後に「死ねぇぇ~~っ!」ときた。関西のノリだわ!その様子を見ていた内野さんはきっと関西本場のノリにビックリしていたに違いない。

紹介はここまでにして、ミュージカルヘビメタ再開!冠さんを交えて「オペラ座の怪人」から「The phantom the opera」を。クリスティーヌが冠さん、内野さんがファントムのパートを担当したのだが、冠さん!!!上手いね~~~!本職ヘビメタシンガーの本領発揮!超高音までバッチリ出る歌唱力、バツグンの声量に、嫌でも会場はヒートアップ。内野さんがクリスティーヌの絶唱の合間合間にファントムの台詞を英語で挟んでいく。これがまたいい!

ここで冠さんが退場。再び内野聖陽オンステージ。
次は何と「エリザベート」ナンバー。まさかこんなところで聴けるなんて思ってなかったから驚き。9月の帝劇に行けなかった私には本当に嬉しいサプライズだった。
黒のターバンを取って、黒の帽子に変える。そう「キッチュ」だ。これも外国語(英語?)だった。ルキーニになりきる内野さん。この人は何をやっても上手い。冠さん登場以来ヒートアップに拍車が掛かった会場は、「キッチュ」でさらに大盛り上がり。「キ~ッチュ!」でみんな叫びながら拳を振り上げる。いいねぇ、この一体感!
そして最後は「闇が広がる(日本語)」。ここで冠さん再登場。よくよく考えたらヘビメタ調で「王座に~ 座るんだ~~~♪」という歌詞も不思議なものだ。内野さんがルドルフもトートも歌ってくれる贅沢さに幸せを感じつつライブは終わりを迎える。

拍手は鳴り止まず、アンコールを期待する観客。するとメンバー再登場。内野さんはターバンをはずし、服をマクベスライブTシャツに替えての登場。あら、髪がかなり茶髪になっている。こんなに茶髪も初めてではないかしら?アンコールでは何と「最後のダンス」も歌ってくれた。ファンの気持ちをよ~くご存知で!
アンコールも終わり、Tシャツの宣伝をした後「さよ~なら~」と下手袖に消えるメンバー。終了のアナウンスがあった後も、皆帰ろうとせず拍手は鳴り止まない。もう出てきてくれるわけないか、帰ろうかなと思った時に、まさかの再登場!!!会場がわっと沸く。
「もう、本当に歌う歌はないからね」と言いながら観客の声援に答えて登場してくれた内野さん。出てきてくれただけで感謝です。「では、さよ~なら~!また来年~~」という言葉を残し、内野さんは去っていたのでした。

あ~、終ってしまった。終演後は悲しさよりも、ものすごい爽快感が残った。こんなに楽しいひと時を過ごしたのは一体いつ以来だろうか?こんな間近で内野さんを目の当たりにすることができ、しかも約2時間ず~~っと内野さんを見続けることが出来て、歌もトークも堪能、しかも感情を抑制させることなく、キャーキャー叫ぶことができるなんて・・・こんなに幸せでいいのかしら?タイトルに“新感線”と銘打ってはいるが、ほとんど「内野聖陽ファンの集い」に近いものがあったため、新感線ファンからすると首を傾げてしまう内容だったかもしれない。内野ファンはファンで、こんなに豪華で素晴らしい内容のライブになるとは夢にも思わなかっただろう。内容が全く分からなかったため、皆大なり小なり不安と期待の入り混じった状態でこの会場に足を運んだだろうから。
今回、この貴重なライブに参加できたことを本当に幸せに感じる。

これを機に是非ヘビメタ、ロックアーティストとしての道も開いてほしい。是非またライブをやって欲しい!!今度は舞台の一イベントとしてではなく。
こんなステキなライブが1度きりなんて・・・悲しすぎる。

後日談。
腰が悪い私は、正直なところオールスタンディングライブに耐えられるか非常に心配だった。だが、終ってみると腰は全然痛くならなかった!きっとライブ中、始終飛んだり跳ねたり動いていたので、腰への負担が少なかったようだ。よかった。
しかし、今回痛くなったのは首。首が筋肉痛になったのだ。確かにライブ中、ジャンプしながら舞台上の内野さんを見上げていたため首が相当疲労したようだ。でも筋肉痛って!首が筋肉痛になるなんて生まれて初めてだ。ライブから2日経った今でも痛くて、ご飯を食べる時もちょっと痛いのだ。相当だなぁ。

でもこの痛さはライブの思い出。
痛みを感じるたびにライブのことを思い出しています。

内野聖陽 with METAL MACBETH GROUP シークレットライブレポ①

2005-11-06 11:58:57 | つれづれ
11月4日 心斎橋クラブクアトロ 19:00開演
<ネタバレ&長文注意!>
ライブハウスへ足を運ぶのは今回が初めて。クアトロの名前はよくラジオなどで聞いていて知っていたが、自分がクアトロへ行くことになるとは・・・ちょっと感動。
今回は劇場でなく、ライブハウスなので私なりにちょっとハジけた装いで行ってまいりました。と言っても黒ずくめで鋲が打ってある服を着たりとか、髪を逆立てたりした訳では全くありませんのでご安心を(?!)。

心斎橋は久しぶり。心斎橋へ降り立って、一体どこをどう行ったらいいのか少し戸惑ってしまった。目印を見つけどうにかこうにかクアトロへたどり着くことができた。
すると既にみんな整理券順に並んでいるではないか!ビックリ。整理券にはAから始まる番号とBから始まるものがあったのだが、どちらも一緒に並ばされていた。私はAだったからてっきり最初の方かと思っていたが。な~んだ、意味なし。じゃあAとかBとか付けなくてもいいのに。

会場に入りコインロッカーに荷物を入れるが、なぜか硬貨が入らない。なんで?!なんで?!と思ってよく見たら私、必死で10円玉をいれようとしておりました。100円しか入らないようになっているから、そりゃ入らないわ。あぁ、かなり焦ってる!
ようやくロッカーに荷物を入れライブ会場へ。後ろの方はカウンター付きのバーのようになっていて、ちょっとのんびり見ることもできるし、前の方に行ってガンガン応援することもできるのだ。前のいいところ(センター)は既に取られてたいたので、私は急いで下手スピーカー近く3列目に陣取った。前の方が小柄な方だったので結構見やすく良い場所でした。
舞台前4~5列ぐらいまで並んだ後は間がぽっかり開いて、最初は皆後ろのほうに固まっていたのだが、開演5分前ぐらいから後ろの方にいた方たちがじりじりと前列へ移動し始めてきてビックリ。後ろを見渡すともう人、人、人。嫌でも緊張してきた。手には汗が。ドキドキ。

徐々にスモークが炊かれ始める。開演予定時間少し押してのスタート。スモークの中にクルクル回る怪しい青い光り。ミサ曲のような荘厳なBGMがかかる中バンドメンバーが登場。そして、濃いスモークが晴れてくるとそこには・・・内野さんがっ!!
きゃあ~~~~~~~!!!
いよいよライブスタート!

内野さんのいでたちは、頭に黒いタオル地のようなバンダナを巻き、袖のないグレー地のGジャン、中には黒のタンクトップ、そして上着と同じ色のGパンというもの。右腕には蠍のタトゥが、左腕にはいばら?のようなタトゥがたくましい腕をぐるりと囲み、そして両手首にリストバンド。右手の小指にはリング、衣装に合わせてか不精髭まで。う~ん、海賊テイスト?!なワイルドな衣装!
でも思ったよりは地味だった・・・とは言ってもこれでも十分奇抜な格好なんだけど。
私の想像が凄すぎたのかもしれない。頭に浮かんでいたのは・・・髪をツンツンに逆立て、メイクはバリバリ(トート並!)、そして黒づくめでぴちぴちの革パンを履いている姿。(これでは聖鬼魔Ⅱそのままじゃないか!)こんなイメージを持っていたのでそれほど目の前の内野さんに引くこともなく、思いの外すんなり、というかあっという間にライブの世界に飲み込まれていった。

オープニングは「メタルマクベス」の曲からスタート。のっけからガンガンの曲調なので会場は一気に盛り上がる!内野さん、これが初めてとは思えない堂々とした歌いっぷり!観客を煽るし、もう最高!お見事!ミュージカルもいいけど、ロックやヘビメタのほうが断然向いているんじゃないだろうか。内野さんの歌いっぷりはまさに水を得た魚のようで全く違和感がないのだ。「エリザベート」初演の時、あれだけハラハラしたことが嘘のよう。実際のところ、熱狂の渦に巻き込まれ、歌唱面を気にすることなどすっかり忘れてしまってました。
歌もいいし、歌い方もカッコいい、身のこなしにもキレがあり、そしてソツがない。内野さんが歌っているというよりも、「役者内野聖陽がヘビメタロッカー(というのか?)を完璧に演じている」と言った方がいいぐらい、ものすごい入り込み様なのだ。いやぁ恐れ入りました!さすが内野さん。
だからよくありがちな「(本業と違うことをしているのだから)まぁ、多目に見てあげようか」なんて気持ちは、ファン誰一人として持ってなかったのではないか。それぐらい、私達を完璧に、心ゆくまで楽しませてくれたのです。

まず数曲続けて歌ってくれた内野さん。歌詞を聞いていると、確かにマクベスの話が展開されている。かなり息があがった内野さんは「メタルマクベスから新曲をお送りしました」と曲紹介しながらMCに突入。息を落着かせるため、水を何度も何度も飲みながらのMC。
最初の段階からこれだけ息が上がっててこの後大丈夫かな?なんて少し心配になりながらMCを拝聴する。
このライブが来年上演される「メタルマクベス」の前哨戦であることや、マクベスのあらすじについてお話してくれた。「むか~し、むかし・・・」と面白い口調で話し始める内野さん。途中からエコーのようなものを効かせ、私達を物語りの中へ誘っていく。お話もお上手だしサービス精神が本当に旺盛な方だ。
脚色をしてくれるクドカンこと宮藤官九郎さんの話へ。ここで面白かったのは宮藤作品の話になった時「え~っと“タイガー アンド キング”だったかな?」と言ったり「“やじきた”何とか・・・」と全然作品名が言えなかったところ。客席の方からツッコミが入ると「だって見てないから」とさらりとおっしゃる内野さん。正直でよろしい。今のところ「メタルマクベス」のストーリーは便箋10枚ぐらいしか出来てないそうです。頑張れ~、宮藤さん!
大阪公演ということもあって、話は大阪ネタへ。何の話をされるのかな・・・と内野さんの手を見ると、パシッ、パシッと!将棋指しの手つき!そう「ふたりっこ」の話。放送当時、街で「森山さん!」と声を掛けられたりしてビックリしたエピソードや、街で自分を見かけた人が大阪と東京では反応がどう違うかなんてことを身振り手振り、演技を交えて面白く話してくれた。

そして「メタルマクベスの新曲ばかりでも面白くないので、ここからは・・・Jポップを」とおっしゃる。えっ!!Jポップ!何歌うの?なんて喜んでいたのも束の間、速攻「嘘です」と。ドテッ。あまりに普通の口調だったから嘘とは(苦笑)
歌ってくれたのは懐メロ。「山口百恵、ジュリー・・・・そして・・・何だっけ」とど忘れする内野さん、バンドメンバーの方に助けられ「そう、陽水!」とようやく思い出す始末。私は百恵世代ではないので「へ~」という感じだったが、世代がバッチリ合った方はさぞかし嬉しかったことだろう。私も、ところどころ知っている節があったし、懐メロとは言っても完全にヘビメタ風に編曲されているので、もう会場は盛り上がる、盛り上がる!

私はオープニングからずっとハイテンションで飛んだり跳ねたり、叫んだり、かなり汗だく。下手側の方たちは結構おとなしめだったのだが、そんなことはお構いなし!この時の私は、いつもの私ではなかった!このハジけっぷりは、何だ?!自分でもよく分からないほど。まるで何かが憑依して体が勝手に・・・という感じ。今冷静になって考えると、頭の中の理性がぶっ飛んでしまっていたようだ。これが体の奥底に隠れていた私の本性なのかもしれない?!
それぐらい私は押し寄せてくる熱狂に波にどっぷりと浸かってしまっていたのです。

②へ続く・・・



ライブの戦利品

2005-11-04 22:55:06 | つれづれ
メタルマクベスライブのTシャツ。4000円也。
たっか~~~~い!!高すぎ!
と思ったのだが買ってしまった。トホホ(泣)これがファンの弱いところ。
ちなみに裏はこんな感じ。ヘビメタでしょ。
袖のところには「I LOVE ME」と入ってます。

家で着てみたら(M)かなり大きかった。
ゆったりとしてるし、まっ、よしとするか!

この収益は内野さんの愛車ジャガーのガソリン代・・ではなくこの後の飲み代になるのだそうだ。何て正直な発言。

当初買うつもりはなかったが記念として、そして飲みに貢献すべく(?)
お買い上げ~。

内野さん!心して飲んでくださいよっ!

興奮が冷めず、今夜は眠れそうにありません。

内野さんライブ終了!

2005-11-04 21:37:25 | つれづれ
9時少し前に終わりました。
画像は終了後のクアトロ前の騒然とした様子。
いやぁ~~、もう最高っっ!
月並みな言葉だけど、ものすごく良かった~~!
内野さんに負けないぐらい、私も飛んだりはねたり、シャウトしたので汗だくです。かなりカロリー消費したのでは?!
早くお風呂に入りたい・・・

内野さんは今頃おいしいお酒を飲んでいるのかなぁ。

ライブレポはまた後日。