つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

懐かしの場所へ

2008-09-07 15:57:30 | つれづれ
京都へ行ってきました。

久しぶりに友人(前の会社の同期)と会ってきたのですが、
伊勢丹の上で食事をとった後に、窓から見える景色をのんびり眺めていると
遠くの山のほうにぽつんと見えるものがありました。
「あれって、伏見桃山城かなぁ?」と友人に聞いたのですが、
彼女はよく分からず黙っていたところ、横にいらした見知らぬおばあさんが
「そう。あれは伏見桃山城や。私、伏見に住んでいるけど
もうマンションとか建ってしまって周りは結構変わったわ」なんて
お話してくれたことがきっかけで
「昔働いていた伏見に行ってみようか!」ということになり、
京都駅から近鉄電車に乗って、伏見に行ってまいりました。

私は伏見で5年ほど住んでいたので、
駅を降りたらもう、懐かしくて懐かしくて。
友人も通勤時に通っていたところだったので「あの店は前からあった!」だの
「こんな店は知らない」だの言いながら、伏見の大手筋商店街を
歩き回っておりました。

記憶というものは不思議なものですね。
今まで思い出すこともなく、忘れていたかと思っていた事柄が
ふっとスイッチが入ると同時に脳の奥底から、その当時の記憶や
思い出とともにふわ~っと溢れてくるんですね・・・
こんなたくさんの記憶、どこに潜んでいたのだろう。

昔からある八百屋さん、魚屋さん、
よくビデオを借りに行ったレンタルショップ、
レンタルショップに行った後には必ず立ち寄ったマクドナルド。
レターセットを買った雑貨店。
昔の彼氏とよく食べに行った中華料理屋。(二人でたらふく食べたなぁ)
彼とも行ったし、別れた時も泣きながらお酒飲んで、
友人になぐさめられた居酒屋。
楽しいというより、どちらかというと切ない思いのほうが多いのですが
どちらにしてもステキな思い出です。

そこから歩いて(といっても結構距離がありました)
勤めていた会社の前まで行ってみました。
さすがに足を踏み入れる勇気はなかったけど
昔とちっとも変わっていない建物を見ていると、新入社員時代に逆戻りした
気分になってしまい、あの頃の気持ちがよみがえってきました。
社会のことなんか全く分からない無知な人間だったなぁ、私。
今だってたいしたことないけど、あの頃は本当に何も分かってなかった。
ちょっと恥ずかしいというか、胸がきゅっとなるというか
不思議な感覚に陥りましたね。

と、書いていると、つけていたTV(ドラマ「歓喜の歌」)から
コーラスで「時代」が流れてきました。

「そんな時代もあったねと いつか話せる気がするわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう」

この歌を耳にしたら、突然涙が出てしまいました。
これもスイッチが入ったかのように、ふわ~っと涙が溢れてきて、
今の気持ちと、この歌詞がドンピシャとリンクしてしまったようなのです。
ものすごいタイミング。

ちょっと感傷に浸ってしまいました。
本当、あんな時代もあったなぁと自分を振り返ったひと時でした。