つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

本城直季さん

2008-09-14 11:46:26 | つれづれ
本城直季さんという写真家さんに惹かれています。

本城さんは、2006年に木村伊兵衛写真賞を受賞された方なのですが、
(梅佳代さんと同時受賞←この方のキャラクターは面白いですね・・・)
不思議な写真を撮られる方なんです。
実際の風景を撮影しているのに、ミニチュア模型のように見えてしまうのが
本城さんの写真の特徴なのですが
どんなに目を凝らしてみてもミニチュアにしか見えないんです。
高層ビルの上から街を眺めると「ミニチュアみたい!」なんて思うことが
あると思うのですが、その感覚に似ています。
いや、それ以上かもしれません。

人々が息づいている街や風景なのに、本城さんの写真を通してみると
すべてが恐ろしいほど客観的で、冷静で、別の世界の出来事のようなんです。
画像の写真も(本城さんの写真集「small planet」より)
お客さんがたくさん入った競馬場なのですが、
写真からは観客の熱狂はみじんも感じられません。
神のような目線というか、距離感を持って捕らえているから
それが心地よく感じられるんです。
その不思議な魅力が、私の記憶の片隅にずっと残っていました。

で、何で今ごろそんな話をしているのかというと・・・
私の勤め先のポスターを本城さんが手がけておられるということを
知ったからなのです。それも昨日(大汗)
今年の春からのポスターがどうも本城さんの手のような気はしていたのですが
カメラマンの名は公表されていないし、周りの同僚も口々に
「これはミニチュアで撮影したんだろう」なんて言うので、
それ以来立ち消えになっていたのです。

それが、ひょんなことで秋のポスターが実際の風景を撮ったことが判明し
(季節ごとにポスターが変わるのです)
以来私の心の中で「やはり本城さんではないか!」という気持ちが再燃し、
色々調べてみたところ、本城さん作であることが濃厚になったのです。
ただ、外部情報なので100%とは言い難いのですが。

2年前、本屋で目にした写真集に釘付けになり、
今、その写真を撮った方がうちのポスターに携わっておられる。
そう考えただけで、もうたまらなく嬉しくなってしまって、一人で興奮しています。

たとえて言うと、うちのCMに堺雅人さんが出てくださる、
それと同じぐらいの嬉しさですね。
ま、そんなことは絶対にありえないですけどね。