つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

エリザベート観劇記 内野聖陽バージョン 

2004-11-25 23:30:40 | 感激!観劇!
観劇日 11月25日 マチネ
<キャスト>
エリザベート(オーストリア皇后):一路真輝 
トート(黄泉の帝王):内野聖陽 
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):鈴木綜馬 
ルイジ・ルキーニ(エリザベート暗殺者):高嶋政宏  
マックス(エリザベートの父):村井国夫
ゾフィー(フランツ・ヨーゼフの母):初風諄
ルドルフ(皇太子、エリザベートの息子):パク・トンハ
エルマー(革命家):今拓哉

「エリザベート」観劇2回目!今日のトートは内野聖陽さん!
実は私、内野ファン歴は「ミセスシンデレラ」から。かれこれ何年だろう?
内野さんを観るのは去年の9月帝劇での「レ・ミゼラブル」以来約1年ぶり。
さて、今日の感想。
一路さん!相変わらずの素晴らしさだったが、立ち上がり部分はちょっと
お疲れぎみ?声が少ししんどそう、という感じがした。
それも最初だけで以降は持ち直したというか、女優の根性を感じさせるような
熱演ぶりだった。もうエリザベートの魂が乗り移っているかのようだった。

内野さんのトートは2001年にも拝見しているので2回目になる。
いや~、すごい!すごかった!
何がすごいかというと内野さんのミュージカル俳優としての成長に、である。
舞台俳優としては以前から言わずと知れた実力派なのだが
いきなりミュージカルの世界に足を踏み入れた時は本当に驚いたものだ。
初演→再演→今回と再演を重ねるたびに、歌も演技もパワーアップしていく内野さん。
2001年は「歌、大丈夫かな?音を外さないかな?」なんて母親のように(?)
客席から心配していたものだが、そういう心配は一切なくなった。
まず感じたのが、声が強くなっていて張りも出ていたところ。
ロック調の「最後のダンス」はよかった。間奏のところなどよくシンガーが
即興で歌うような感じで歌っていて、余裕あるなぁと感心しきり。
そして、歌に余裕が出ているので細かい演技、感情表現がしっかりできていた。
歩くだけの演技、手を差し伸べるだけにでも説得力があるのだ。
内野さんのトートは、ため息が出るほどセクシー。頭の先から足先、そして
指の先までセクシーさとエリザベートを思う気持ちで溢れていた。
エリザベートに対する表情など、何とも言えないほど切ないのだ。
ダンスも上手いし、身軽だし、いいものを見せてもらった。
だが「死の帝王」の貫禄からいうと山口さんのほうがピッタリかも。

今回初見のパク・トンハさん。かなり楽しみにしていた!
パンチの効いたいい声をしている!ビブラートの大きい歌い方だった。
セリフの部分はイントネーションもバッチリ。外国語で芝居するだけで大変なのに
ここまでくるにはかなりの稽古を積まれたことだろう。
苦悩する皇太子ルドルフをうまく演じていた。さすが大学舞踊科出身だけあって
マイヤーリンクの部分もバレエっぽい振り付けが加えられていた。
あと、最後の自殺のシーン。拳銃の引き金を引くところはギリギリまでためてためて、
腕がブルブルっと振るえて・・・・・・という演技が良かった。
ただ、残念なのがセリフ部分の声。少し小さいような感じがした。
今拓哉さんのエルマーは良かった。声が素晴らしいのは以前からだが
Wキャストの藤本さんと比べると、存在感が違う。あれ、エルマーってこんなに
登場してたっけ?と思ってしまった。(藤本さんごめんなさい)

ああ、こんなにも長くなってしまった。
何度観ても見ごたえのある「エリザベート」、まだ見てない方には是非見ていただきたい。

最後にグッズに関して。一路さん、山口さん、内野さんのポスターが販売されていたのが
今日見たら内野さんのポスターが無かった。もしかして売り切れ・・・??
内野さんの観劇は今日だけ。あぁもう1回観たくなってしまった。
ラストは12月8日、山口祐一郎さん(2回目)のトートだ!