つれづれすけっち

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レ・ミゼラブル2005 その①

2004-11-06 23:43:54 | 感激!観劇!
2003年にキャストを一掃した
ミュージカル「レ・ミゼラブル」 、2005年の上演が決定した!
このミュージカルは日本では1987年から上演され続けているのだが
私が初めて観たのは2003年。
きっかけは山口祐一郎さんのファンになったこと。
彼の生の歌声を見たくて東京帝国劇場まで観に行って来た。

「レ・ミゼラブル」という名前は一度は耳にしたことがあるかと思う。
日本では「ああ無情」という題名になったりするが、「みじめな人々」という意味合いらしい。
ジャンバルジャンがパンを盗んで・・・という筋は知られているが
私もそれ以外のことはよく知らず、観劇前に小説を読むことにした。
計5巻を3ヶ月ほどかけて読破。
ミュージカルではこの5巻の話が3時間ほどの公演に凝縮されているので
かなり展開が早い。
ジャンバルジャンがメインというより、
バルジャンを中心とした様々な人間模様が展開される。
バルジャンの敵役のジャベール警部、シングルマザーのファンテーヌ、
その子供でバルジャンの養女になるコゼット、その彼氏のマリウスと
彼へ想いを抱くエポニーヌ、そしてその両親のテナルディエ夫妻・・・
色んなキャラクターが絡み合い、立体的なストーリーが成立する。
誰が主役というのではなく、みんなが主役なのだ。
これは明日を信じて、今日を一生懸命生きる人たちの物語だ。

ミュージカルの面白いところは一つ役に何人もの俳優が配置されていること。
普通の演劇でもたまにあるが、頻度は少ないと思う。
近頃の「レミゼ」のキャスト数は尋常ではないのだ。
2003年バージョンでは
ジャンバルジャン、ジャベール、エポニーヌ役は4人ずつ。
この3役だけで計12人!
他の役でも一役で2~3人はいる。
色んな組合せで見せようという主催者東宝の策略だ。
これだけ有名なミュージカルなので、ストーリーで客を呼ぶというより
キャストで客を呼ぶことに力を入れている。
しかも2005年のキャストは2003年より多い!
ファンテーヌ3人(03年)→4人(05年)
テナルディエ2人(03年)→4人(05年)
アンジョルラス2人(03年)→4人(05年)というありさまだ。
この不況の世の中、観客数を増やすのは容易ではない。となると
客一人当たり単価を増やそうということになる。
つまり、キャストを増やして観客のリピート回数を増やそうとしているのだ。
私としては、少し過剰な気がしてならない。

今回降板したキャスト、新たに採用されたキャストについても
気になるところが色々ある。
キャストについてはまた次回触れたいと思う。