私は後期高齢者ですがまだまだ迷い盛りで人の死生観を語る資格など到底ないのですが、先日京都で起こったALS嘱託殺人と深沢七郎氏が1956年に発表した小説「楢山節考」が何の脈絡も無く頭に浮かびこの連立方程式の解が高齢化社会のあり方の方向を示すような気がしてなりません。
この重たい解は私などには到底無理ですが何かもやもやしています。決して快いもやもやではありません。
ご存知のように「楢山節考」は山梨県の寒村に伝わる姨捨伝説を深沢七郎氏が小説にしたもので、70歳を前に口減らしの為に村の掟にしたがって、おりんさんが雪の日に優しい息子に背負われて姨捨山に捨てられる話しですが、高齢になって読み返してみると切なさと人間の性(さが)に恐怖さえ感じてしまいます。ALS嘱託殺人が高齢化社会の在り方や死生観について深く考える機会になればと思います。
浅学を顧みず失礼を・・・<(_ _)>