「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」の紹介記事の中で、終盤では何度かウルウルしてしまいましたと書いた件を含めて、つれづれ備忘録です。ネタバレもありますので、未見の方は飛ばしてください。
ニューヨーク・タイムズに先を越されるも、同じ情報源とみられる男から機密文書のコピーを入手したポストは、タイムズの上を行く記事を出そうと奮闘する。時のニクソン政権は国家機密の漏洩であり、公表は国防、外交面で国家に甚大な被害を及ぼす行為だとしてニューヨーク・タイムズ紙の発行停止の仮処分手続きをとる。
同じ情報源と知りながら文書の記事を出すとキャサリンをはじめポストの関係者は法廷侮辱罪に問われることになり、最悪投獄されることになるが、それでも“報道の自由”を選択したポストには早速裁判所からの呼び出しがある。
裁判所はタイムズの発行停止は認めたが、ポストの記事については処分保留とした。
その頃、ポストのベテラン記者がベンにある紙包みを持って来る。
『なんだ? 嬉しそうだな』
袋の中身を見ていたベンの顔も紅潮してくる。そして彼はその袋を持ってキャサリンのオフィスへと入っていくのだ。
『どうしたの?』
ベンが袋から取り出したのは、ポスト以外の各紙の最新版だった。一紙、一紙とテーブルの上に広げていく。驚くキャサリンの目の前にある全ての新聞のフロントページに取り上げられていたのは“ペンタゴン・ペーパーズ”の記事だった。
字幕で2回、吹替え版で1回観ましたが、このシーンには何れもウルウルしましたね。単純にポストの仲間が増えたという嬉しさからですが、ポストの勇気を皆が認めたという事でもあり感動しました。
あと、最高裁での聴聞会を終えた後のキャサリンが裁判所の前の階段を降りる時に、沢山の女性等が彼女を賞賛するような眼差しで見つめていたシーンにもグッとくるものがありましたネ。
トリビア的なネタバレを少々。
ポスト紙の経営者は地元がワシントン市でもある事から政治家との付き合いがあり、キャサリン夫婦はケネディやジョンソン大統領とも親しかったらしい。また、ベン・ブラッドリー夫妻もケネディ家とは家族ぐるみの付き合いがあったらしく、ケネディが暗殺された時には血を浴びたジャッキー(ケネディ夫人)に付き添っていたとキャサリンに話していた。
記事掲載についての助言をキャサリンがマクナマラに求めた時には、彼はやめた方が良いと言った。保身ではなく、ニクソンの報復が心配だからと。
『彼はどんな手を使ってでもやっつけに来るぞ。奴はクソ野郎だから』
最高裁で判決に参加したある判事が述べたという意見が印象深い。
『建国の父たちは報道の自由に保護を与えた。民主主義における基本的役割を果たすためだ。報道が仕えるべきは国民だ。統治者ではない』
ついでにブラッドリーが言ったこんな言葉もあった。
『報道の自由を守るには報道しかない』
マスコミを毛嫌いするトランプ大統領を見るにつけ、スピルバーグはこの映画を作る意欲をかきたてられたに違いありませんね。
ニューヨーク・タイムズに先を越されるも、同じ情報源とみられる男から機密文書のコピーを入手したポストは、タイムズの上を行く記事を出そうと奮闘する。時のニクソン政権は国家機密の漏洩であり、公表は国防、外交面で国家に甚大な被害を及ぼす行為だとしてニューヨーク・タイムズ紙の発行停止の仮処分手続きをとる。
同じ情報源と知りながら文書の記事を出すとキャサリンをはじめポストの関係者は法廷侮辱罪に問われることになり、最悪投獄されることになるが、それでも“報道の自由”を選択したポストには早速裁判所からの呼び出しがある。
裁判所はタイムズの発行停止は認めたが、ポストの記事については処分保留とした。
その頃、ポストのベテラン記者がベンにある紙包みを持って来る。
『なんだ? 嬉しそうだな』
袋の中身を見ていたベンの顔も紅潮してくる。そして彼はその袋を持ってキャサリンのオフィスへと入っていくのだ。
『どうしたの?』
ベンが袋から取り出したのは、ポスト以外の各紙の最新版だった。一紙、一紙とテーブルの上に広げていく。驚くキャサリンの目の前にある全ての新聞のフロントページに取り上げられていたのは“ペンタゴン・ペーパーズ”の記事だった。
字幕で2回、吹替え版で1回観ましたが、このシーンには何れもウルウルしましたね。単純にポストの仲間が増えたという嬉しさからですが、ポストの勇気を皆が認めたという事でもあり感動しました。
あと、最高裁での聴聞会を終えた後のキャサリンが裁判所の前の階段を降りる時に、沢山の女性等が彼女を賞賛するような眼差しで見つめていたシーンにもグッとくるものがありましたネ。
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トリビア的なネタバレを少々。
ポスト紙の経営者は地元がワシントン市でもある事から政治家との付き合いがあり、キャサリン夫婦はケネディやジョンソン大統領とも親しかったらしい。また、ベン・ブラッドリー夫妻もケネディ家とは家族ぐるみの付き合いがあったらしく、ケネディが暗殺された時には血を浴びたジャッキー(ケネディ夫人)に付き添っていたとキャサリンに話していた。
記事掲載についての助言をキャサリンがマクナマラに求めた時には、彼はやめた方が良いと言った。保身ではなく、ニクソンの報復が心配だからと。
『彼はどんな手を使ってでもやっつけに来るぞ。奴はクソ野郎だから』
最高裁で判決に参加したある判事が述べたという意見が印象深い。
『建国の父たちは報道の自由に保護を与えた。民主主義における基本的役割を果たすためだ。報道が仕えるべきは国民だ。統治者ではない』
ついでにブラッドリーが言ったこんな言葉もあった。
『報道の自由を守るには報道しかない』
マスコミを毛嫌いするトランプ大統領を見るにつけ、スピルバーグはこの映画を作る意欲をかきたてられたに違いありませんね。
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