テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

トリビア的つぶやき ~ 「マネーボール」

2012-10-16 | ドラマ
 2001年のポストシーズンがオープニングシーンだったけど、この年アスレチックスは西地区2位。じゃぁ1位は、と言うとご存知イチローがデビューしたマリナーズだ。映画の中でも、ビリーが空港で娘を待っているロビーのTV画面に、塁に出たイチローが写るシーンがあった。

 思えばこの年はイチローの試合が見たくてよくNHK-BS放送を見たもんだが、確かにテハダとかジオンビとかデーモンとかも覚えている。アスレチックスのピッチャーで思い出すのは、バリー・ジトとかハドソン。ピッチャーは、この二人にマルダーを加えてエーストリオ“ビッグ3”と呼ばれたらしい。2002年の1位には彼等のおかげもあったんだよなぁ。
 20連勝記録を達成した時の相手は、カンザスシティ・ロイヤルズなので日本でのリアルタイム放送はなかったと思う。なんとなくニュースで見た記憶はあるな。

 小太りというよりはかなり太っているジョナ・ヒルが演じたピーター・ブランドは、実際にビリー・ビーンの右腕だったポール・デポデスタという男がモデルらしい。大体実名が使われている「マネーボール」で彼だけは別名になっているのは、デポデスタが映画での使用を認めなかったからだとか。更にピーターはイェール大出身だが、デポデスタはハーバード出身とのこと。その後、彼は一人前のGMとなり、ドジャーズやメッツなどで手腕を発揮したらしい。

 原作はマイケル・ルイスの書いたノンフィクション、【Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game】=「マネーボール:不公平なゲームに勝利する技術」)
 ウィキペディアには要約としてこう書かれている。
<ビーンは野球を「27個のアウトを取られるまでは終わらない競技」と定義し、それに基づいて勝率を上げるための要素を分析した。過去の野球に関する膨大なデータの回帰分析から「得点期待値」というものを設定して、これを上げるための要素を持つ選手を良い選手とした。具体的に述べると、出塁して長打で得点することが最も効率的である>





 フィリップ・シーモア・ホフマンは、好感度が低いアート・ハウ監督役。ハウさん、ちゃんと映画を観て実名をOKしたのかねぇ。確かに、最後には起死回生の判断をするけれども。
 ロビン・ライトは、ビリーの元妻シャロンの役。
 ビリーの娘ケイシー役には98年生まれのケリス・ドーシー。
 クリス・プラットは、捕手から一塁手にコンバートされたスコット・ハッテバーグ役。
 スティーヴン・ビショップは、ヤンキースからやってきたベテラン、デヴィッド・ジャスティス役。
 髭のアンダースローピッチャー、チャド・ブラッドフォードを演じたのは、ケイシー・ボンド。
 ミゲル・テハダにはロイス・クレイトン。

 2011年のアカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(ピット)、助演男優賞(ヒル)、音響賞、編集賞(テレフセン)にもノミネート。
 ゴールデン・グローブでも、作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ)、助演男優賞、脚本賞にノミネートされた。





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