テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

gifted/ギフテッド

2021-11-30 | ドラマ
(2017/マーク・ウェブ監督/クリス・エヴァンス(=フランク)、マッケナ・グレイス(=メアリー)、リンゼイ・ダンカン(=イヴリン)、ジェニー・スレイト(ボニー)、オクタヴィア・スペンサー(=ロバータ)/101分)


<ギフテッド(Gifted)とは、先天的に顕著に高い知性と共感的理解、倫理観、正義感、博愛精神のいずれかを持っている人のこと。知的才能。これらの定義は世間的な成功を収める、収めないに関わらない。また、目立つことを避けようと故意ないし無意識的に怠け者や優秀でない者、天然な性格を演じることで社会に溶け込もうとする傾向が報告されており、現代社会における発見は困難で、診断には高度な専門知識を必要とする。参考知能指数は130以上。過集中、突発的な言動、早口など、ADHDと共通する特徴があり誤解されやすい>(ウィキペディアより)

 つまり彼らは神様から類まれなる才能というか資質を授けられた、贈られた人なのである。
 何かのDVDを観た時の予告編の中にあって、観たいと思っていた作品だった。

*

 幼い娘とシングル・ファーザーのお話と思って観ていたら、姉の忘れ形見の姪を育てる男と、その天才的頭脳を持った少女とのハート・ウォ-ミングなドラマでありました。
 少女が七歳になったので学校に通わなくてはならなくなるが、たちまちその特異な能力に気付かれ、やがて少女の母方の祖母がやってきて孫娘の親権を息子と争うという裁判劇の要素も入ってくる。
 祖母は孫娘がギフテッドであることを知っており、彼女に相応しい環境で育てるべきだと主張するが、息子は姪をあくまでも普通の少女らしい環境に置きたいと思っている。
 何故祖母は裁判を起こしてまでも孫娘を息子から奪おうとするのか?
 何故息子は母親の要望を断って姪を普通の学校に通わせようとするのか?

 実は少女の母親も天才的数学者でありフィールズ賞やノーベル賞を獲得するかもしれないと期待された女性だった。しかし彼女はまだ赤ん坊の娘を弟に託して自殺をしたのだ。
 何故彼女は死んでしまったのか?

 裁判の過程で彼ら家族の歴史や関係性が明らかになって行く所も面白いし、最後にどんでん返しの様に明かされる姉の秘密に祖母は涙する。

 天才少女メアリーに扮したマッケナ・グレイスが可愛い。





・お薦め度【★★★=一見の価値あり】テアトル十瑠

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