(1993/ノーラ・エフロン監督・共同脚本/トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン、ロス・マリンジャー、ロージー・オドネル(=ベッキー)、ギャビー・ホフマン(=ジェシカ)、バーバラ・ギャリック(=ヴィクトリア)、ヴィクター・ガーバー、リタ・ウィルソン、ロブ・ライナー、キャリー・ローウェル/105分)
ずっと再見予定ランクの上位にあった作品なのに、いつの間にやら記憶も薄れ、今年一月に書いた「フィールド・オブ・ドリームス」の記事では、「フィールド・・・」でケヴィン・コスナーの娘役をしていたギャビー・ホフマンが、<「めぐり逢えたら」でもトム・ハンクスの子供役だった>なんて書いてしまいました。正確にはギャビー・ホフマンはトムの8歳の息子のガールフレンドの役で、つまり子供が男の子だったか女の子だったかも忘れていたということ。なんちゅうこと!。早速「フィールド・・・」の記事の方も訂正しましたがな
もうすぐやってくる“クリスマス”のシーンがあったようにも覚えていたので、ついにレンタルしてきました。まさか二つ続いてエンパイヤ・ステートビルと建築家が出てくる映画を観るとは思いもしませんでしたが・・・。
愛妻を癌で失ったシカゴの建築設計士が、彼女との楽しかった思い出を忘れようとシアトルに引っ越すも、悲しみは癒えず、8歳になる息子はクリスマスイブにラジオ番組の人生相談コーナーに電話をして、パパに新しい奥さんが見つかるようにとアドバイスをお願いをする。偶然、その番組をドライブ中に聞いてしまったボルチモアの女性新聞記者は、婚約中にもかかわらず、“シアトルの眠れぬ男性”のラジオでの対応に惹かれるものを感じ、以来彼の存在が気になってしまうのだった・・・。
当時は大ヒットしたと記憶しておりますし、TVでもその後よく放送されたような気がするんですが、最近は見ませんね。
原題が【Sleepless in Seattle】。息子ジョナ・ボールドウィン(マリンジャー)がラジオ番組の相談相手、精神科の女医に父親は夜も良く眠れていないんだと言ったので、医者が勝手に付けたサムの仮名です。
ボルチモアの女性記者アニー・リードは実家でのクリスマス・パーティーでフィアンセを家族に紹介し、彼とは別の車で来ていたので、帰りのドライブ中に一人でラジオを聞いたのでした。
とてもしっとりとした印象があったのに、思いの外ラブコメ路線ど真ん中で、軽いタッチだったのが意外でした。16年前は心地よかっただろうBGMも、こちらが年取ったせいか、も少しセーブして欲しかったような気もしたし・・。この映画のターゲットである若い人には丁度良い味付けなんでしょうけどね。それと「♪Stand by Your Man」が使われてたなんてスッカリ忘れとりました。
軽いタッチだけど、流石にラストシーンはウルッときますね。今回も2度見ましたが、2度ともでした。
メグも若くて綺麗だし、名カメラマン、スヴェン・ニクヴィストの美しい映像に、「♪As Time Goes By」や「♪Stardust」等のスタンダード曲が流れるシーンはうっとりするほどロマンチック!
「スタンド・バイ・ミー」等の監督ロブ・ライナーがシアトルのサムの友人役で出演していて、どうしても4年前に作られた「恋人たちの予感」(脚本:ノーラ・エフロン)を思い出すんだけど、ライナーさんの作品の方が男女の心理の綾がより細かく描かれていたように思いますね。
運命の“マジック”を感じるには、コチラも歳をとり過ぎたかなぁ。
サムはご存じトム・ハンクス。
亡くなった奥さんマギー役は、実生活ではリチャード・ギアの奥さんのキャリー・ローウェル。シカゴではサムのフラッシュバックのシーン(カブスのリグレー球場が出たどー)に、シアトルではソファに横たわるサムの側(そば)に現れるトランジット・ショットに出てきます。
メグ・ライアンがアニー・リード役。
彼女と同棲中の婚約者ウォルターにはビル・プルマン。何の落ち度もないのに婚約指輪を返されて、この映画のモチーフになったという「めぐり逢い」のデボラ・カーの婚約者のようにちょっぴり可哀想になります。
『イブ以来、君は何処か遠くに行っているようだったが、やっと戻って来てくれたんだね』
「めぐり逢い」だけではなく「逢びき」まで持ってきましたか。ついでに「ガンガ・ディン(1939)」やら「特攻大作戦(1967)」やら、ノーラ・エフロンの脚本らしく映画ネタも色々と仕込まれております。
そうそう、脚本にはデヴィッド・S・ウォードもクレジットされています。あの最高に面白い「スティング」でオスカーを獲った人ですね。
サムのお姉さん、スージー役がトム・ハンクスの奥さんのリタ・ウィルソンで、スージーの旦那さんグレッグ役が「タイタニック(1997)」で船の設計者になったヴィクター・ガーバー。
93年のアカデミー賞で脚本賞と主題歌賞(マーク・シェイマン 作詞・作曲 「♪A Wink and a Smile」)にノミネートされたそうです。
ずっと再見予定ランクの上位にあった作品なのに、いつの間にやら記憶も薄れ、今年一月に書いた「フィールド・オブ・ドリームス」の記事では、「フィールド・・・」でケヴィン・コスナーの娘役をしていたギャビー・ホフマンが、<「めぐり逢えたら」でもトム・ハンクスの子供役だった>なんて書いてしまいました。正確にはギャビー・ホフマンはトムの8歳の息子のガールフレンドの役で、つまり子供が男の子だったか女の子だったかも忘れていたということ。なんちゅうこと!。早速「フィールド・・・」の記事の方も訂正しましたがな
もうすぐやってくる“クリスマス”のシーンがあったようにも覚えていたので、ついにレンタルしてきました。まさか二つ続いてエンパイヤ・ステートビルと建築家が出てくる映画を観るとは思いもしませんでしたが・・・。
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愛妻を癌で失ったシカゴの建築設計士が、彼女との楽しかった思い出を忘れようとシアトルに引っ越すも、悲しみは癒えず、8歳になる息子はクリスマスイブにラジオ番組の人生相談コーナーに電話をして、パパに新しい奥さんが見つかるようにとアドバイスをお願いをする。偶然、その番組をドライブ中に聞いてしまったボルチモアの女性新聞記者は、婚約中にもかかわらず、“シアトルの眠れぬ男性”のラジオでの対応に惹かれるものを感じ、以来彼の存在が気になってしまうのだった・・・。
当時は大ヒットしたと記憶しておりますし、TVでもその後よく放送されたような気がするんですが、最近は見ませんね。
原題が【Sleepless in Seattle】。息子ジョナ・ボールドウィン(マリンジャー)がラジオ番組の相談相手、精神科の女医に父親は夜も良く眠れていないんだと言ったので、医者が勝手に付けたサムの仮名です。
ボルチモアの女性記者アニー・リードは実家でのクリスマス・パーティーでフィアンセを家族に紹介し、彼とは別の車で来ていたので、帰りのドライブ中に一人でラジオを聞いたのでした。
とてもしっとりとした印象があったのに、思いの外ラブコメ路線ど真ん中で、軽いタッチだったのが意外でした。16年前は心地よかっただろうBGMも、こちらが年取ったせいか、も少しセーブして欲しかったような気もしたし・・。この映画のターゲットである若い人には丁度良い味付けなんでしょうけどね。それと「♪Stand by Your Man」が使われてたなんてスッカリ忘れとりました。
軽いタッチだけど、流石にラストシーンはウルッときますね。今回も2度見ましたが、2度ともでした。
メグも若くて綺麗だし、名カメラマン、スヴェン・ニクヴィストの美しい映像に、「♪As Time Goes By」や「♪Stardust」等のスタンダード曲が流れるシーンはうっとりするほどロマンチック!
「スタンド・バイ・ミー」等の監督ロブ・ライナーがシアトルのサムの友人役で出演していて、どうしても4年前に作られた「恋人たちの予感」(脚本:ノーラ・エフロン)を思い出すんだけど、ライナーさんの作品の方が男女の心理の綾がより細かく描かれていたように思いますね。
運命の“マジック”を感じるには、コチラも歳をとり過ぎたかなぁ。
サムはご存じトム・ハンクス。
亡くなった奥さんマギー役は、実生活ではリチャード・ギアの奥さんのキャリー・ローウェル。シカゴではサムのフラッシュバックのシーン(カブスのリグレー球場が出たどー)に、シアトルではソファに横たわるサムの側(そば)に現れるトランジット・ショットに出てきます。
メグ・ライアンがアニー・リード役。
彼女と同棲中の婚約者ウォルターにはビル・プルマン。何の落ち度もないのに婚約指輪を返されて、この映画のモチーフになったという「めぐり逢い」のデボラ・カーの婚約者のようにちょっぴり可哀想になります。
『イブ以来、君は何処か遠くに行っているようだったが、やっと戻って来てくれたんだね』
「めぐり逢い」だけではなく「逢びき」まで持ってきましたか。ついでに「ガンガ・ディン(1939)」やら「特攻大作戦(1967)」やら、ノーラ・エフロンの脚本らしく映画ネタも色々と仕込まれております。
そうそう、脚本にはデヴィッド・S・ウォードもクレジットされています。あの最高に面白い「スティング」でオスカーを獲った人ですね。
サムのお姉さん、スージー役がトム・ハンクスの奥さんのリタ・ウィルソンで、スージーの旦那さんグレッグ役が「タイタニック(1997)」で船の設計者になったヴィクター・ガーバー。
93年のアカデミー賞で脚本賞と主題歌賞(マーク・シェイマン 作詞・作曲 「♪A Wink and a Smile」)にノミネートされたそうです。
・お薦め度【★★★=若くなくても、一見の価値あり】
好き!
何度見ても
快感です
個人的には「恋人たちの予感」の方が局面局面の面白さが勝ってた感じです。
本家の「めぐり逢い」と同じようにラストシーンが最高だけど、チビちゃんが大きなチェアに二人並んで座って、クルクルと回るシーンも可愛かった
運よく「めぐり逢い」を先に観ていたのでそこら辺のネタはわかったんですが、「逢いびき」や他のネタもあったんですね。もう一度、観てみたいなぁ。
それと、TB返しはぜんぜん苦じゃないですよ~、むしろ嬉々としてやってます♪
うちはイラスト付きなもので、TBしても大丈夫なのか心配になってしまうんですよね。(特に絵が上手く描けなかったとき・・・)いつもTBありがとうございます!
あの親子を見ながら「クレーマー、クレーマー」の父子を思い出しました。
「逢びき」は本文に書いた台詞の部分だけです。他のネタは会話の中に出てくるだけで、特別ストーリーには絡んでません。
楽屋落ちのようなモノもあったかも知れませんがね。^^
今でこそシアトルは有名ですけど、当時はこの映画を観るまでシアトルってアメリカのどの辺りにあるのかも知りませんでした。
調べてみたら、当時子役だったロス・マリンジャー君も、もう25才ですって(^^;。
ジョン・バダムの「張り込み」もシアトルが舞台でしたしね。
>ロス・マリンジャー君も、もう25才ですって(^^;。
へぇ。あまり活躍は聞かないすね。
やっぱ、子役出身は小柄なのかな^^
十瑠さんの懇切にして丁寧なレビューを拝読しました。
私が書こうと思っていて書き忘れたことを、十瑠さんはちゃんと書いて居られました。さすが十瑠さんだと感服しました。
アニーが、将来を約束していたウォルターに、婚約指輪を返すところです。本当に何の落ち度もない彼が可哀想でした。
本家の「めぐり逢い」では、ケーリー・グラントとデボラ・カーがクリスマスに再会しようと約束した場所がエンパイヤステートビルでした。ところが、デボラさんが事故って逢えなかったんですね。