春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『マイ・ライフ』See How She Runs(1978アメリカ)

2019-05-24 22:41:42 | 日記
監督=リチャード・T・へフロン
音楽=ジミー・ハスケル、ジョージ・J・メイヤー

出演=ジョアン・ウッドワード、リシー・ニューマン、メアリー・ベス・マニング、ジョン・コンシダイン、バーナード・ヒューズ
二人の娘を持った離婚経験のある中年の女教師が、ある日マラソンを始め、大会で遂に完走する。

かつてTVシリーズを編集したものというが、これは真っ赤なウソっぱち。

音楽はジミー・ハスケルもジョージ・J・メイヤー、となってるが、ハスケルの曲は地味な長尺のエレクトロニクス・サウンド。このパティー・フィンクが歌う主題歌と、そのヴァリエーションがメイヤー作だが、この人の正体は誰?ハスケル作の曲は疑似ステレオ、メイヤーの曲はステレオ。歌うパティー・フィンクは日本人とのハーフで、埼玉県入間市出身。現在はイリノイ州でチワワ二匹と暮らしている。日本では英会話教室の教師もしていた。

「テイク・アチャンス」パティー・フィンク




『天使のコイン』The Franchi Dl Pleta(1966イタリア)

2019-05-24 21:46:53 | 日記
監督=ポール・アミュ
音楽=ナルシソ・パリジ

出演=モーリス・エンディ、ジョン・ブラウン、ダン・ステファン、マーガレット・ヨーク

イタリアの片田舎を舞台に、一人ぼっちの少年と、男との間に芽生えた友情物語

音楽はナルシソ・パリジ。ナルシソ・イエペスなら知ってるけど、聞いたことのない作曲家。セリフ満載のモノラルのサントラだが、この音楽はどうも和風というか昭和歌謡のようなメロディ。『夜霧のモントリオール』や以前紹介した『哀愁のみずうみ』にあるような、どう考えてみても、このナルシソ・パリジという人が作った曲ではないでしょう。大阪にいた頃、よく足を運んだ知る人ぞ知る映画音楽レコードショップの店長が教えてくれた。「これは、ニセトラですよ」。伝説のレーベル⚪️LCのスタッフだったお方の言葉であります。本当は誰の作曲ですかいな?
では、聴いてみましょう

『天使のコイン』のテーマ


『汚れなき抱擁』Ii Bell Antonio(1960 イタリア)

2019-05-23 04:45:25 | 日記
監督=マウロ・ボロニーニ
音楽=ピエロ・ピッチオーニ

出演=マルチェロ・マストロヤンニ、クラウディア・カルディナーレ、ピエール・ブラッスール、リナ・モレリ

ビタリアーノ・グラカティの原作をピエル・パオロ・パゾリーニとジノ・ビアンティーンが原作。

アントニオの家はシチリアのカタニアの町では、昔から女にモテる富豪。ローマでも女にモテまくった3年を過ごしたアントニオだが、就職先がなく、帰郷する。父親は息子がローマに行ったのは、ボングラスが代議士になった友人の妻を誘惑するためだと言う。そしてオレンジ畑を買ったため、これ以上遊ばせることができず、公証人の娘で清純で金持ちのラ・プリージと結婚するように命令する。

音楽はピエロ・ピッチオーニ

しかし、サントラCDは出ているものの、当初発売されたのはこのシングルに収められている曲は、ライモンドと彼のメモリー・ストリングスによる演奏。日本公開版には挿入されているようだが、それ以外にはピエロ・ピッチオーニの曲のみ。ピチカート・ストリングスを使ったいい演奏。落ち着きがある。日本で作られた曲には感じられない。作曲家もいまいち不明。このシングル盤、300円から7800円と、そのプレミアの幅は広い。この曲をUPしてみたかったが、残念ながらない。

こちらがピエロ・ピッチオーニのサントラ音楽


『ひとりぼっちの天使』Ministem(1970 スウェーデン)

2019-05-22 22:13:56 | 日記


監督=ヤール・キューレ
音楽=チェル・ニクラソン、ペール・ペールソン

出演=マッツ・オルフェルト、アンヌ・ノルド、ヤール・キューレ、マルガリータ・クルーク、アラン・エドヴァル

内務大臣の父と小児科医の母を持つ4歳の男の子マッツは、すでに両親との対話を失い、頑なに自分の世界に閉じこもっていた。しかし、家事・手伝いのネンナだけには心を開いていた。マッツ坊やの孤独な心をのびやかに解放していくネンナのあたたかい愛情と、或る日突然やってくるネンナの死に深く沈むマッツの悲哀を描きながら、親子の断絶を浮き彫りにしていくスウェーデン映画の異色作。

音楽はチェル・ニクラソンとペール・ペールソンの二人が担当している。オデオンレコードから出ているサントラ盤は、ブロドリン・バーグが編曲し、ムジーク・ミニステナ楽団が演奏しているが、実のところ、この演奏は邦人楽団による演奏。よくできているのだが、女声コーラスがやはり和風の香り。以前取り上げた『レディ・カロライン』もオデオンだが、このレーベルは『夜霧のしのび逢い』や『天使のコイン』とニセトラが意外なほど多い。いずれ『天使のコイン』も取り上げたい。
『ひとりぼっちの天使』ムジーク・ミニステナ楽団


『夜の訪問者』De la part des copains(1970伊・仏)

2019-05-22 21:41:35 | 日記
監督=テレンス・ヤング
音楽=ミシェル・マーニュ

出演=チャールズ・ブロンソン、リブ・ウルマン、ジェームス・メースン、ジル・アイルランド、ミシェル・コンスタン、ジャン・トパール

南フランスの港町で平穏な生活を送る夫婦と一人娘の家庭に、ある日突然襲ってきた過去の暗い傷痕ー。

音楽はミシェル・マーニュだが、2005年に単体ではないがサントラはCDが出た。それまでは、このルネ・クレール楽団とスクリーン・ランド楽団のカバー盤しかなかった。どちらかと言えば、容易に見つかるのは、ルネ・クレール盤。スクリーン・ランド楽団の方がサントラに忠実な演奏が多く、『栄光への賭け』や先だって紹介した『ポーラの涙』が好演奏。



『夜の訪問者』から夜の訪問者のワルツ