監督=ヤール・キューレ
音楽=チェル・ニクラソン、ペール・ペールソン
出演=マッツ・オルフェルト、アンヌ・ノルド、ヤール・キューレ、マルガリータ・クルーク、アラン・エドヴァル
内務大臣の父と小児科医の母を持つ4歳の男の子マッツは、すでに両親との対話を失い、頑なに自分の世界に閉じこもっていた。しかし、家事・手伝いのネンナだけには心を開いていた。マッツ坊やの孤独な心をのびやかに解放していくネンナのあたたかい愛情と、或る日突然やってくるネンナの死に深く沈むマッツの悲哀を描きながら、親子の断絶を浮き彫りにしていくスウェーデン映画の異色作。
音楽はチェル・ニクラソンとペール・ペールソンの二人が担当している。オデオンレコードから出ているサントラ盤は、ブロドリン・バーグが編曲し、ムジーク・ミニステナ楽団が演奏しているが、実のところ、この演奏は邦人楽団による演奏。よくできているのだが、女声コーラスがやはり和風の香り。以前取り上げた『レディ・カロライン』もオデオンだが、このレーベルは『夜霧のしのび逢い』や『天使のコイン』とニセトラが意外なほど多い。いずれ『天使のコイン』も取り上げたい。
『ひとりぼっちの天使』ムジーク・ミニステナ楽団
2曲目のコーラスを聴くと、確かに幾分和風になってますね。1曲目を聴いていて、セリフが一瞬日本語っぽく聞こえましたが、さすがにこちらは違いました(笑)
「ムジーク・ミニステナ」楽団というのも、この映画の原題が「Ministern」なので「Ministernの音楽」楽団という、なんか匿名っぽいw
男の子(Mats-Peter)は「マッツペーター」と発音した方が近いようにも思いますし。