春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『リオの嵐』FURIA BAHIA POUR O.S.S.17(1965フランス)

2019-05-27 23:24:53 | 日記
監督=アンドレ・コヌベル
音楽=ミシェル・マーニュ

出演=フレデリック・スタフォート、ミレーヌ・ドモンジョ、ペレット・プラディア、アヌー・アンデルセン

南米で要人が次々と暗殺される事件が起こった。調査のためにリオに渡った主人公は、背後に暗殺組織があるのを突き止めたが......。

公開当時、セブンシーズから出たサントラ盤と称するシングル盤。作曲はもちろんミシェル・マーニュなのだが、どこか和風エレキサウンド。
「誤解が歴史になる」と告白したのは、セブンシーズで多くのニセトラを手掛けたジャズのサックスプレーヤーで作曲家の故尾田悟氏。ロジェ・フランス楽団の『女と男のいる舗道』『殺しの免許証』『春のめざめ』『いぬ』『エヴァの恋人』などを手掛け、『殺しの免許証』にあたってはバートラム・チャペルという変名で作曲にも当たってる。「著作権法すれすれのところまでやった」という。この『リオの嵐』では尾田悟とムービー・トーンズが、もちろん東京のキングレコードのスタジオで録音されている。のちにユニヴァーサルから発売されたホントラは、同じメロディでもアレンジが違う。
このように、正に尾田悟氏は伝説のニセトラの父といえよう。

尾田悟とムービー・トーンズ『リオの嵐』
https://youtu.be/3yw8jd6ChtU
ミシェル・マーニュ『リオの嵐』
なお、尾田悟とムービー・トーンズの演奏は、後年キングレコードよりニセトラを集めたCDが発売され、このCDではステレオ演奏が聴ける。

『リーインカーネーション』THE REINCANATION OF PEATER PROUD(1975 アメリカ)

2019-05-26 21:28:48 | 日記
監督=J・リー・トンプソン
音楽=ジェリー・ゴールドスミス、ヴィンス・ビクシオ・テンペラ(イタリア版)

出演=マイケル・サラザン、マーゴット・ギダー、ジェニファー・オニール、他

輪廻転生を描いた作品。マイケル・サラザン扮するピーター・プラウドという大学教授が、自分が殺される夢を見て、毎晩魘される。調査をしたら、とんでもない結末が。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。イタリア公開版のみヴィンス・ビクシオ・テンペラ。
当初、公開時にサントラと記されてこのシングルがビクターよりリリース。しかし、映画の中に登場しない。のちにわかった話、レオン・ハーバート楽団がガバーした演奏。裏面の方は、『愛の妖精アニー・ベル』や『LA PLEDA』のヴィンス・ビクシオ・テンペラ。日本では「死の歌」というタイトルがついている。イタリア版は観ないことには定かではないが、レオン・ハーバート楽団が演奏してたなんて、これは知らなかったですなあ。そして、近年サントラCDがリリース。プロモ盤があったが、モノラルで音もよくなかった。

残念ながらレオン・ハーバート楽団のニセトラないので、ゴールドスミスのホントラから。
https://youtu.be/gfTZuk_-Y9g





『明日の壁をぶち破れ』The Lagenda of Billy Jsck(1971アメリカ)

2019-05-25 13:03:58 | 日記
監督=T・C・フランク
音楽=マンデル・ロー

出演=トム・ローソン、ジーン・ロバーツ、ドロレス・テーラー、クラーク・ホクット、テレサ・クリスティナ

アリゾナの広大な原野を舞台に、白人とインディアンの混血青年が、白人たちによって作られた古い部厚い体制の壁を次々にぶち壊していくすがたが、ときに爽快に、ときに凄絶に描き抜かれた作品。

このブログはニセトラのブログではありますが、別にニセトラに特化したブログではないので、時折こうした珍しげなホントラも取り上げていきます。じゃないと、ネタが持たない!
音楽はマンデル・ロー。主題歌を歌うのはコーブン(COVEN)というバンド。サントラ以前にカナダのオリジナル・キャストというグループの歌で大ヒットしたそうな。
コーブン「天使の兵隊」
https://youtu.be/tPNDBEuKCdY
オリジナル・キャスト「天使の兵隊」

『抵抗の詩』A Bloody Tale(1969ユーゴスラビア)

2019-05-25 11:50:32 | 日記

監督=トーリー・ヤンコヴィッチ
音楽=ヴォイスラヴ・コスティッチ

出演=ソリカ・ミロパノビッチ、ミラ・ストピカ、リュビジャ・ヨバノビッチ、リューバ・タディッチ、ミナ・アレクセッチ、バタ・ジボイノビッチ

1941年、第二次大戦最中のユーゴスラビア。ドイツ軍占領下の町の十数名の子供たちが、靴みがき等をして生きている。だが、パルチザンの抵抗によって苦戦を強いられるドイツ軍は、ユーゴ人というだけで、その子供たちに銃を向ける。子供たちのユーモアや夢も混じえているが、ノンフィクションの悲劇。

出演している子供たちは、殆んど無名の子供たちである。

音楽はヴォイスラヴ・コスティッチというユーゴスラビアの作曲家だが、日本でフイリップスからサントラ盤として出ているのは、佐藤勝が書いた曲で、岡本喜八監督の『肉弾』と殆んど同じメロディー。そこに子供たちの笑い声やセリフが入っている。このシングル盤は、ミシェル・クレマン楽団のジョン・ウィリアムズ作曲の『哀愁のストックホルム』とのカップリング。こちらのサントラはオルネラ・ヴァノーニの歌だが、日本のミシェル・クレマン楽団は、なかなかいい演奏を聴かせてくれる。『抵抗の詩』をYouTubeで懸命に探したがないので、カップリングされているミシェル・クレマン楽団演奏の『哀愁のストックホルム』の方をご紹介する。ここに来て、ミシェル・クレマン楽団は、初めて登場しましたね。

『哀愁のストックホルム』ミシェル・クレマン楽団
https://youtu.be/wh0EnceBCRo
『抵抗の詩』オリジナル・サウンドトラック

『リトル・モー』Little Mo(1978アメリカ)

2019-05-25 09:33:50 | 日記

監督=ダン・ホーラー
音楽=ビリー・メイ、テリー・フィードラー

出演=グリニス・オコナー、マイケル・ラーニッド、アン・バクスター、クロード・エイキンス、アン・フランシス、レスリー・ニールセン

1955年に女子最初のグランドスラム達成者になったが、落馬事故により早く現役引退し、癌で亡くなったテニス選手モーリーン・コノリー(1934年ー1969年)をモデルにした作品。天才少女テニスプレーヤーとして注目を浴び、モーリーンの成長と葛藤を描く。もともとはTVシリーズを編集して作られた映画である。

音楽はビリー・メイと日本公開版のみテリー・フィードラー。そして、歌はキャロル・スティーブンスとEVE。この俳優のテリー・サバラスとボストン・ポップスのアーサー・フィードラーをミックスした邦人作曲家、確かな証拠はないが、惣領泰則ではないかという説があり(実際にというユニットもしており、奥さんの惣領智子を駆り出したアルバムを幾つも手掛けているし、作詞がビル・クラッチフィールド)、歌っているのは、流暢な英語で歌えるしばたはつみではないかと言われているが、とにかく証拠はない。しかし、ビリー・メイの劇伴というと、『グリーン・ホーネット』を思い浮かべるが、まつたくオーソドックスな昔の映画音楽。ニセトラであることは確かなのだが、真実を追及したくなるようなニセトラのひとつですなあ。

キャロル・スティーブンスとEVE
『リトル・モー』
『リトル・モー』ビリー・メイの劇伴