春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『俺の人生』Maitrtenat Je Sais/JEAN GABIN

2019-05-04 14:26:58 | 日記
ここではインターバルと行きましょう

作詞=ジャン=ルイ・ダバティー
作曲=フイリップ・グリーン
歌 =ジャン・ギャバン
演奏=ジャン=ピエール・サバー指揮のオーケストラ

これはサントラでもニセトラでもなく、ジャン・ギャバンが70歳の誕生日の翌日に録音した、一枚のレコード。

ジャン・ギャバンがこのレコーディングをするにあたって、一人の作詞家による強い希望が叶ったものである。

最初は断った彼も静かに考え、やがて彼の人生を振り返ると同時に気持ちを動かす何かが強く心を打ち、過去への歌の世界への想い出が甦りだしたのだろう。

作詞者ジャン=ルイ・ダバティーとギャバンの間で詩の内容についての話し合いを幾度か重ね、この「今、俺は知った=俺の人生」が生まれた。
一つのものにかける彼の熱心な練習振りは周囲の人の目を見はらせた。

最初の歌を彼の娘に聴かせた時"すばらしいわ"と云う言葉を聞いて彼は安心をした。

彼はこの歌を若い人に感じ取ってもらえるだろうかと言う事が一番の気懸りだったらしい。

実際にこの作品の出来上がりが本当に"すばらしい"の一言につきるのだ。

彼の持ち味を充分に生かした語りと歌は長い芸歴の輝く一筋の光りの如くひときわ感ずるものの大きさを思わせている。

『俺の人生』ジャン・ギャバン




『禁じられた恋の島』L'AMOUR DE LAURE(1962年 イタリア)

2019-05-04 13:06:55 | 日記
監督=ダミアーノ・ダミアーニ
音楽=カルロ・ルスティケリ

出演=ヴァニ・ド・メイグ、レジナルド・ケルナン、ケイ・マースマン

エルサ・モランテの原作 Lisola di Arturoの映画化。ひとりぼっちのアルトゥーロ。孤独という入れ物の中に閉じ込められて、服はボロボロ。そこに美しい継母ヌンチアータが現れる。世間知らずで非力なアルトゥーロは、気持ちを持てあまし、ただ海を漂う。やがてヌンチアータの無償の愛で、アルトゥーロも自分の愛をみつける。

音楽はベテランで恐妻家としても知られるカルロ・ルスティケリが担当。この「禁じられた恋のボレロ」は映画の中の挿入歌。ここで歌っているファルーという女性歌手の歌はカバー・ヴァージョン。ちなみにB面に『黒いオルフェ』から「カーニバルの朝」が収録されているが、こちらがサントラ。こうして、フイリップスに限らずレコード会社各社は、狡っ辛く売れるようにしていた。ファルーはアルゼンチンに同名の歌手がいるが、そちらではないようだ。しかも、「禁じられた恋のボレロ」なんて殆んど知られていないので、このようにしてニッチなマニアを惹き付けていたのである。

「禁じられた恋のボレロ」ファルー


『禁じられた恋の島』エリオ・ブルーノ楽団