とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

「蕪祭り」(十七夜祭り)、厳かな中にもユーモアに行われる

2015年02月08日 | 日記
8日(日)能登町・重年地区で「十七夜祭り」が執り行われました。
このところ、他のお祭りや自分の行事と重なり行く機会が無く、今年は久しぶりに行ってきました。

能登にはまだ雪が残り、重年地区の軒下にも沢山の残雪。


会場の集会場に行くと、まず天井につるされた今日の主役「祝い松」(稲穂に見立てているとか)が出迎えてくれました。


その横には、わら筒に差された豆腐の田楽


「蕪祭り」の由来は、その昔地区が大飢饉に見舞われた折り、輪島・舳倉島から蕪の種を取り寄せ植え、収穫し食べて飢えをしのいだことによるそうです。
今年の蕪は例年に比して小型の蕪でした。


十七夜祭りは、「直会」(なおらい)があり、直会の後半に「五階五葉の松」が準備され、「松起こし」の所作が見所です。


直会は、古来その順番が決められております。祭主、まかない役(当役)とのやりとりも見ものでした。




直会の料理は、田楽、蕪、煮豆、干鰯、スルメ、昆布など昔ながらの献立です。豆腐の田楽は2丁付いております。




豊作祈願の神事の後、直会が始まる、  お酒は冷や酒、燗酒、甘酒などが昔ながらのしきたりの順番で出される。


直会も後半「祝い松」が準備され宮司さんがお祓い




宮総代が祝い松を起こし、「万歳楽土」と唱する。ところがこの松(稲穂)に「蟹」が付く・・・?
蟹役の子どもは今年は2人。以前はもっといました。


この蟹を払うために松を起こす役員は、歌を唄い蟹が松から手を離す瞬間に松を起こすのだが・・・。
蟹は簡単には放れないので、畦廻りだとか、水回り、唄って手拍子などをする。このようなやりとりの所作、かけ声が、直会を盛り上げる。。
お土産でだまかし手を離させる。松が起きると「万歳楽土、万歳楽土」と大きな声で唱すると
廻りは「目出度し、目出度し」と応じて、次の役員に渡す。

最後に当役の代表が行い幕を下ろす。


役目の終わった「祝い松」は田に戻されお祭りは終わる。

26戸数の集落を4班に分け、当役がお世話する。4年に1回の当役。行う日は出易い日曜日、蟹役の子どもも学校が休み。
素朴なお祭りですが、地区の理解があって執り行っている「十七夜祭り」地域のパワーをいただき撮りまくったお祭りでした。

明日は「アエノコト」ですが、都合で出かけることができず、 残念。



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