とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

お餅をけなす「いどり祭り」鵜川・菅原神社

2015年11月08日 | 日記
11月7日(土) 能登町鵜川・菅原神社で行われた「いどり祭りに行きました。
昨日までの秋晴れから、朝から曇り時々小雨の天候の中能登町へ向かいました。

途中、開拓地の銀杏栽培の農園に行き真っ黄色の落ち葉を撮ろうとしたのですが・・・・。

曇り空で色が出ませんでした。

「いどり祭り」は、正式には八講会(はっこうえ)であり、当屋制による新嘗祭りの一つ。浦人の夢の告げに、菅公の像が波に漂っている事を知り、桜木社(大己貴命・小彦名命・木花咲耶姫命の三神を祀る)のある地に社を設けて祀った。鵜川の馬場の婆の夢に、鵜川に早く社殿を造るようにと、お告げが二夜もあり、時の村長の・伝兵衛に語ったことから菅原神社を建て祀る。旧3月21日と旧10月7日(現在は11月7日)の両日が祭日となっており、伝兵衛の子孫が祭りの主賓となり、現在までお祭りは続いている。

お祭りは、鵜川地区の6つの町内が交代で当番となり、当番の地区ではお餅を作る準備から男衆のみでお餅をつく上げるなど11月1日から始まっている
準備するお餅は、直径1.2mの大鏡餅2枚、丸型小餅50~60個、とうし餅16枚。

この日のお祭りは、夕方6時頃から当番の使者が神社から「傳兵衛」宅へ迎えに行く。






使者を待つ傳兵衛さん宅の床の間にもお餅が供えられている


使者が訪れるのは7回と半・・・・・・?。


7時過ぎ、ようやく傳兵衛さんが拝殿に着席


祝詞奏上の後お祓い、宮司さん御幣で傳兵衛さんをお祓いで神事はいよいよお餅の奉納

今年の当番太田地区、竹原地区の奉納したお餅で直会。


先ずは、小餅の乗った御膳。ここからお餅への難癖が始まる。






「小さい」「形が悪い」「色が黒い」などとお餅の出来栄えに難癖を点ける。次年度当番が持ち帰るお餅を多く?
することで宮司さんの仲裁で小餅は1軒落着。

お祭りのクライマックス「大餅」の鏡餅が準備される。




地区の代表がお餅を披露すると「お餅が薄い」「延ばしすぎや」「真ん中がへこんでいる」「切り取り線の入ったお餅は前代未聞や」などと「いどる」
これに対してお餅を奉納下地区からは「味は天下一品や」「持ち帰りやすいように薄い」とか応戦し見物客などから笑いを誘った掛け合い。頃合いをみて宮司さんが仲裁に入りお祭りは終わる。




お供えの「長芋」「柚」「柿」を配り直会は終わる。




来年の当番の両地区の代表がカメラマンにお餅を披露し氏子の皆さんが待つ地区へ帰る準備に入る

「いどり」は「けちをつける」「悪く云う」「けなす」などの意味のこの地方の方言である。

能登に秋の終わりを告げる収穫祭の神事。日も短くなり、冬支度の準備に入る。

















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