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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

くりはら田園鉄道~夢から覚めても

2013-11-29 | ローカル鉄道







廃線となった鉄道は全国各地に数多くある。その大部分は安全上の問題などもあり、早々に関連施設は解体されてしまう。せいぜいかつての車輛が記念公園などに展示されるのが関の山だ。展示された車輛は、一部のマニアを除き、徐々に人々の関心を失っていき、それと共に車輛自体も朽ち果ててゆく。哀しいかな、それが現実だと思う。
だが、ごく一部には何らかの形で車輛を「動態保存」、つまりはイベント等で運行できる状態で保存されるケースもある。青森の「南部縦貫鉄道」などがその例だ。そして、今回紹介する「くりはら田園鉄道」も同様のケースである。僕は正直なところ、鉄道車輛自体には興味はなく、「廃線」という形態そのものに心惹かれている。だから、車輛が動こうがどうしようが、僕の関知するところではない。そんな僕でさえ、廃線となった鉄道の車輛を動態保存することの困難さは容易に理解できる。この日、車輛は走行しておらず、駅も開放されてはいなかった。いつの日か、この駅で車輛が走行するところを見たみたいと思う。そう遠くない将来、この動態保存が継続できなくなることは間違いないのだから。

EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L


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