No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

四万温泉夜の城・灯火の積善館と真っ暗な温泉街

2018-01-04 | 街:群馬










温泉旅館で温泉に入り、ビールを浴びるように飲みながら夕食を食べる。夕食後に再度温泉に入ると、もう酔いも回りすぐに寝てしまう。これが僕の標準的なスタイルだ。でも今回は外で積善館の写真を撮らなければならない。更にスマートボールもしたい。もしお腹がこ慣れれば温泉街でラーメンも食べたい。だからお酒も控え(生ビール3杯、熱燗1合=まあ普通には呑んでます)、夜に備えた。山奥にある四万温泉は夜になると冷え込んで、雪が舞っていた。照明が灯った積善館を橋の向こうから眺めると、その様はとても美しかった。想定外だったのは、温泉街の路地の店はすべて閉まり、スマートボールもやっていなかったことだ。そもそも他に外を歩いている人は誰もいない。早々に撤退し、また温かい温泉に入るのであった。

X-PRO2 / XF23mm F1.4R , XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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四万温泉の温泉街〜スマートボールはすぐにやるべきだった

2018-01-03 | 街:群馬


















四万温泉の温泉街である。最後の二枚だけは大通りで、残りは積善館前から伸びる「落合通り」という狭い路地である。この路地の佇まい、最高である。スマートボールは夕食後にやろうと考えて、この時点ではパスした。ところが夜は営業していなかったので、結局ゲームすることが出来なかった。無念である。ここは僕のイメージする、観念としての温泉街そのものである。あとは射的とストリップがあれば満点である。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R , XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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沼田の町並み〜割と淡々にそして濃厚に(終)

2017-08-22 | 街:群馬














お盆休みの割に、沼田の商店は店を普通に開けていた。でも町には人通りは極端に少なかったので、通常の平日とは異なる様子なのだろう。さて、沼田の町は「昭和商店街」の形式をそのまま残している。それをひけらかすこともなく、アピールすることもなく、ごく普通にそこに存在している。ビクターのニッパー君なんて、こんな使い込まれて普通に実用品として鎮座しているものは早々ないと思う。そもそも店からして昔のレコード屋さんではないか。玩具屋だって、僕が子供の頃に通ったそのままの姿だ。この町には、わざとらしく「オロナミンC」の琺瑯看板を飾る等の目ざとい仕掛けはない。これが通常運転なのだ。淡々とこなす日常の姿が濃厚なのである。一時間ほどの散策では、これ以上のことは分からない。後ろ髪を引かれる思いで町を後にした。(完)


X-PRO2 / レンズ各種
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縁なき北毛の町〜群馬県沼田市を歩く

2017-08-21 | 街:群馬














既に写真をアップした通り、今年の夏休みも一泊二日強行軍の旅行に行った。行き先は草津温泉だった。正直ほとんどの時間は移動(ドライブ)に費やされクタクタである。それでも折角来たからには、帰路においてもプラスワンの訪問地を目指す。今回は群馬県の沼田市に焦点を当てた。おそらくここも、一期一会の町となるだろう。沼田市は戦国時代からの要衝として、上杉、武田、北条の三氏による領地争いの場所である。現在の沼田市の原形は、戦国末期にこの地を治めた真田信幸(幸村の兄)が作った城下町だという。坂の多い町で、標高差70mの範囲に城と城下町が築かれていることが特徴だ。昨今では、NHKの「ブラタモリ」で、タモリさん一行がこの地を訪れ、話題となったらしい。とはいえ、一般的には沼田は観光で訪れる要素も少ない地味な町で、東北在住の僕にとっては縁なき場所である。

戦国時代のことを言い出すとキリがなくなるし、帰路を考えると時間も限られている。しかも前日の運転に加え、旅館の草履で歩き回ったせいで身体も疲れている。市役所周辺・中心部の町並みに絞って散策することにした。時間にして一時間強の散策である。結論からいうと、沼田の町並みは素晴らしい。町の地形が戦国城下町の原形を留めているのと同様、商店街も昭和の原形を留めている。正直、雨上がりの夕方とか、しっとりとした時に来たかったと思うが、そんな都合の良いときばかりが町の姿でもあるまい。事前の下調べが殆ど出来なかったので、もうランダムに歩き、ランダムに撮影した。もう一回続きます。


X-PRO2 / レンズ各種
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草津温泉最終章〜浴衣でGO

2017-08-17 | 街:群馬










しっくり写真が撮れないとぼやいた挙句、それを温泉地のせいにしようしている僕。でも家で整理すると大量の写真を撮っているのも事実であり・・・。そんなわけで浴衣のまま夜の温泉地を歩く観光客の写真をアップする。ちょうど雨上がりだったこともあるのか、改めて見ると草津温泉もしっとりとした情緒がある。どこかの温泉地を再生した仕掛人が、「魅力的なお店がないから宿泊客が外を歩かないのではない。宿泊客が外を歩くようにすれば必ずお店は出来ていく。これが好循環を呼び温泉街は活性化する。温泉街が活性化すれば客足も増える」と言っていた。これだけ多くの人が温泉街を歩くのは草津温泉ならではだろう。さらば草津温泉。できるなら死ぬ前にもう一度挑戦させて欲しい。そう思うのであった。これにて草津編は終了する。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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A Night in Kusatsu 〜草津の夜は終わらない

2017-08-17 | 街:群馬
















グダグタと草津温泉の街撮り写真が堪能できない旨を述べてきた。その割には、食後の夜の温泉街だって散策して写真を撮っている。お盆休みだからかもしれないが、夜の草津温泉は多くの人で賑わっていた。夜になると静まり返る温泉ばかりに行く僕にとって、それは久々の経験だった。なにしろ夜の21時近くである。秋田県ではどんな場所でもこんなに人出はない。お盆休みの期間には、いわゆる素泊まりの宿が増えるそうで、居酒屋は満員、焼き鳥屋には行列ができる始末。まだまだ夜は始まったばかりという雰囲気だ。それでも草津では飲食店の心配はしなくてよい。僕も慌てて生ビールのテイクアウトを買って後悔したけど、一本通りをずれると店は数多くある。焦燥感に駆られて混んでいる店に客が集中しているのだ。そんなこんなで約40分の夜の散歩を楽しんで宿に帰ったのである。少し汗をかき、雨にも濡れた身体に草津の湯は最高に染みたのである。次回は最終回。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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あえてモノクロで草津温泉を撮った理由

2017-08-16 | 街:群馬
















温泉街の魅力は、其の街が持つ独特の色によるところが多い。その色に魅了されるのは極めて自然なことではある。一方で色に踊らされるあまりに街の本質に近づけないこともある。そこで僕は温泉街の写真をブログに掲載するたびに、カラー編とモノクロ編の両方を用意することが多い。裏返せば、それは自信の無さの表れでもある。最近行った温泉街でいえば、伊香保も飯坂温泉も渋温泉も、更には野沢温泉も、歩いていて「楽しい」という感覚に支配されていた。草津温泉の場合、そういうカタルシスには辿り着けなかった。それはあくまで写真撮りとしての立場からであり、一介の温泉ファンとしては堪能したのも事実である。・・・。要するに、撮る場所ではなく、入浴する場所なのである。



X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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My Favorite 草津 

2017-08-15 | 街:群馬
















僕の写真は、旅なり旅行地について正確な報告をしようとするものではない。従って掲載した写真から、その場所のディテールを把握することは不可能だ。自分が気に入った雰囲気なり断片を無作為に積み上げただけだ。この8枚が草津を代表するような風景なりスポットということではないけど、僕が気に入った草津の顔であることを事実だ。こんな能書きを垂れるのには理由がある。草津温泉に来て良かったし、温泉も良かった。でもこの温泉街は写真を撮って歩く場所ではなく、あくまで本格温泉を保有した保養地なのである。写真撮り的な観点でいえば、退廃的な雰囲気を持つ渋温泉の方が良いのである。その効能の評判から、もっと求道的な場所かと思い込んでいた草津温泉は、想像以上に賑わいをみせる温泉街だった。流石は温泉番付の横綱である。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS (一部iPhone 6S)
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草津の分かれ道

2017-08-14 | 街:群馬
数日前にも「分かれ道」の写真を掲載した。右に行くか左に行くかの短い旅と書いたが、あれは実は本当に短い旅行に行く直前にアップした。猫がいる等の諸事情により、例によって一泊二日の強行ドライブツアーだけど、草津温泉方面に行って来た。温泉ファンの僕にとって、草津と湯布院は残された聖地であり、いつかは行かなくてはならない場所なのである。それが目下最大の目的である写真撮影と相容れぬものだとしても・・・。そんなわけで草津温泉の別れ道、僕は左へと進んだ。どちらから行っても同じところに到達する点は、酒田の分かれ道と同じだった。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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一期一会の街

2015-05-09 | 街:群馬











群馬県桐生市。GW弾丸ツアーで最後に立ち寄った街である。なぜ、桐生市だったのか。そこには確たる理由があるわけでもない。群馬から秋田への帰り道は、宇都宮経由で東北道に乗ること。その過程で餃子を食べること。そのルート上で散策しがいのありそうな街を探したら、桐生市にあたったのである。結果的に、桐生市は雰囲気たっぷりの良い町並みだった。選択は成功であった。だが、ここでジレンマに陥る。果たして僕はもう一度この街を訪れることがあるだろうか。否、あるまい。伊香保温泉だって同様である。再度来る機会があるかどうかは甚だ疑問である。恐らく次は、この近辺であれば草津温泉を目指すだろう。

僕たちが旅で訪れる地の多くは、生涯に一度しか訪れな一期一会の地である。もちろん、なかには気に入って何度も何度も訪れる場所もある。京都が好きで毎年行っているよ、なんて人もいるだろうし、僕だってここ数年で何度も訪れた地もある。でも、桐生市は、まず間違いなく今後訪れることはないだろう。もしかすると、通りを一本ずらすだけで、もっと素晴らしい光景に出会えたかもしれない。もう数百メートル脚を伸ばせば、別の世界が広がっていたかもしれない。一期一会にふさわしい振る舞いを僕はしたのだろうか。思いは後になって募るのである。



LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH


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