横手市の指定文化財、旧石田家住宅。秋田県では非常に珍しい木造3階建て住宅である。この家屋がバス停に凛とした緊張感を与えている。実のところ、道を挟んだ反対側がこじんまりとしたバスターミナルで、乗客はそこでバスを待っている。絵としては寂しいが、乗客からすれば建物を眺めながらバスを待つことになるので、理に適っているのである。
Leica M8 / Biogon 28mm F2.8
もう何度か撮っているお気に入りのベンチ。「こみせ通り」で有名な青森県黒石市のバス停ベンチだ。何よりも、このベンチがこのままの姿で残っていることに、敬意を表したい。我が居住地、秋田県であれば、まず間違いなく秋田杉かなんかで新しいベンチを作るだろう。そうでないとしても、奇麗な色で塗り直すことは確実だ。これも方向性が間違っているだけで、ホスピタリティの発露であるので厄介だ。
その点、この黒石のベンチ、僕が初めて見てから5年以上経つが、年々渋みを増しているようだ。午後の光と影に包まれた古いベンチはとても美しい。
Leica M8 / ColorSkopar 25mm F4
その点、この黒石のベンチ、僕が初めて見てから5年以上経つが、年々渋みを増しているようだ。午後の光と影に包まれた古いベンチはとても美しい。
Leica M8 / ColorSkopar 25mm F4
岩手県一関市某所。バス停好きとしては、この枯れた味わいがたまらない。何といってもバス停の背後の建物。地元の人、特に若い人は「古くさくて嫌だなあ」と思うかもしれない。だが、これがいざ無くなってしまうと、多分もの凄く寂しい思いをすることになるはずだ。知らぬうちに、様々な記憶と結びついた人生のランドマークのようなバス停なのかもしれない。
Leica M8/ ColorSkopar25mm F4
Leica M8/ ColorSkopar25mm F4





秋田県北部の某所。ゴールデンウィークの終盤に桜でも咲いていないかと足を伸ばしてみた。驚くことに気温は10℃に満たず、桜は咲く気配すらない。諦めて帰ろかと思い始めたとき、このバス停を見つけた。農業用途なのだろうか、ため池に水上コテージのように佇むバス停。まるで水上コテージのようでもある。暖かく陽が射す、それこそ桜咲く風景の中では美しく見えるかもしれない。真夏の太陽の下であれば、子供たちの秘密基地になるかもしれない。
だが、どんよりと曇った空の下、それはどう見てもリゾートのソレとは似ても似つかず、ちょっと寂しい雰囲気が漂っている。内部には浮き輪。救難用具だ。バス街時間に窓から釣りもできそうな気もする(禁止でしょうけど)。色々な意味で貴重なこのバス停。次は入道雲の下でみてみたいものだ。今回はハイコントラスト処理した。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
最近は、フォトジェニックなバス停にお目にかかる機会がぐっと減ってきた。山形の鶴岡で見つけた、このバス停。何故こんな色にしたのか不明だが、結構好きなパターンである。陽射しが強い季節になり、濃い色の影が出来れば、南米っぽく見えるかもしれない。このベンチに人が座っていれば面白いのだが、やはり人の姿はなかった。朝の通勤通学時間でもなければ、人の姿はまずないのだろう。
色付きのバス停に、どんな人が集うのか、次の機会には見てみたいものである。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
色付きのバス停に、どんな人が集うのか、次の機会には見てみたいものである。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
除雪車が道路を奇麗に除雪した。道路の淵は、髭剃りで剃ったかのような鋭利なラインを造っている。小さなバス停の待合室、そこへの通路は誰かがスコップで堀り下げている。そして空は何日振りかに、少し青く見えた。東北のバス停の朝の一情景。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
毎年通う田沢湖畔のバス停。
例年は満開時期を狙うが、今年はちょっと遅かったのか、落葉時期。
バス停の前には、レッドカーペット。見事なバス停である。
携帯ポットに熱い珈琲をいれて、あとはお気に入りの本でもあれば、何時間でもいることができそうだ。
でも、相変わらず無名の静かなバス停であった。
EOS5D Mark2 / EF17-40 F4L
例年は満開時期を狙うが、今年はちょっと遅かったのか、落葉時期。
バス停の前には、レッドカーペット。見事なバス停である。
携帯ポットに熱い珈琲をいれて、あとはお気に入りの本でもあれば、何時間でもいることができそうだ。
でも、相変わらず無名の静かなバス停であった。
EOS5D Mark2 / EF17-40 F4L
社会人になって最初に勤務した地は、有楽町だった。
所詮は新人サラリーマン。でも、日本の中心で仕事をしているようで誇らしかった。
僕にとっての有楽町は、職場とガード下の飲み屋さんと映画館のイメージが強い。
さて、写真は秋田市の「有楽町」。秋田にも有楽町があるのだ。
本家の有楽町の面影を見いだすことは不可能に近い。
でも、共通点はある。かなり寂れてしまっているが、つぶれた映画館がひとつと現役の映画館がひとつ。
やはり映画の町だったようだ。バス停の名前もずばり「有楽町」。
〇〇銀座というのはよく聞くが、有楽町も全国にあるのだろうか。
GR-DIGITAL2
所詮は新人サラリーマン。でも、日本の中心で仕事をしているようで誇らしかった。
僕にとっての有楽町は、職場とガード下の飲み屋さんと映画館のイメージが強い。
さて、写真は秋田市の「有楽町」。秋田にも有楽町があるのだ。
本家の有楽町の面影を見いだすことは不可能に近い。
でも、共通点はある。かなり寂れてしまっているが、つぶれた映画館がひとつと現役の映画館がひとつ。
やはり映画の町だったようだ。バス停の名前もずばり「有楽町」。
〇〇銀座というのはよく聞くが、有楽町も全国にあるのだろうか。
GR-DIGITAL2
尾去沢鉱山の入り口辺りにあるバス停。以前にも掲載したことがある。
そのときから、これを、逆光に弱くレトロな写りをする昔のレンズで撮りたいと思っていた。
このゴールデンウィークは遠出をしていないといっても、車で片道3時間程度の移動はしている。
尾去沢は僕の家から3時間。仙台あたりとそう変わらない。
首尾よく狙い通りの古くさい映りになったが、だからといって大した写真でもないし、努力の割に報われない作業かもしれない。
家人からは、「ヘタクソなうえに写りも汚い写真」と切って捨てられる。
でも、それを承知でするのが、趣味の醍醐味というものだ。
Leica M3 / Summaron 35mm F3.5 / Kodak GOLD100
そのときから、これを、逆光に弱くレトロな写りをする昔のレンズで撮りたいと思っていた。
このゴールデンウィークは遠出をしていないといっても、車で片道3時間程度の移動はしている。
尾去沢は僕の家から3時間。仙台あたりとそう変わらない。
首尾よく狙い通りの古くさい映りになったが、だからといって大した写真でもないし、努力の割に報われない作業かもしれない。
家人からは、「ヘタクソなうえに写りも汚い写真」と切って捨てられる。
でも、それを承知でするのが、趣味の醍醐味というものだ。
Leica M3 / Summaron 35mm F3.5 / Kodak GOLD100
毎年紅葉時期に通っている田沢湖畔の「下田子の木」バス停。
脇にあるモミジの木が、バス停を守っているかのようなのだ。
バス停に引っかかった落葉はさすがに「やらせ」だと正直にいっておく。
でも、実際にこんなことも起こりそうなバス停だ。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
脇にあるモミジの木が、バス停を守っているかのようなのだ。
バス停に引っかかった落葉はさすがに「やらせ」だと正直にいっておく。
でも、実際にこんなことも起こりそうなバス停だ。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L