韓国政府の国民車普及促進計画に伴い、1980年代後半に大宇造船は日本のスズキ自動車と契約を結んだ。
当時、スズキで生産されていた軽乗用車の3代目アルト(CL11型)を元に開発され、1991年から生産が開始され2001年に販売を終了した。
高速道路通行料が半額になったり歩道に片輪を乗り上げての駐車の容認などで当時は結構売れたらしい。
本家の3代目アルトは直列3気筒657㏄エンジンが使われていたが、ティコには海外向けアルトの直列3気筒796㏄エンジンが搭載された。
もう一度、ティコの写真を。この個体は明るい赤とグレーのツートンカラー。日本の3代目アルトだとワークスがツートンカラーを使っていて、ノーマルのだと単色が多い気が。
ティコでツートンカラーは地名二桁ナンバープレートを掲げているのが多いので、1996年以降の後期モデルかもしれない。
リア。SXと書いてあるな。当時は売れたらしいと書いたけど、実際には若い世代は結婚や住宅購入で自動車を買う余裕も無くセカンドカー文化が出来る前なので消費者には今一つだったそうで。売れるようになったのはセカンドカー文化が出来た1990年代半ば以降という話も。さらに大型車が好まれる韓国では評判は今一つらしいが真相は如何に。
でもこの個体を見ると綺麗に保たれているように感じ、オーナーが新車当時から20年以上、愛着を持って乗っているように感じる。自分もこのカラーのティコ、欲しいな~。
明るい青とグレーのツートン。プレートが新様式なので再登録された個体だな。駐車の仕方が…(以上4点は大邱にて撮影。)
江陵駅前で見掛けた個体。