グレースの自動車・鉄道撮影記

80年代の自動車(日本車と日本車ベース自動車)の画像や鉄道車両(115系等)の写真など。画像の無断転載は固くお断り。

2019年5月に撮影した現代ポーター(2代目前期型)

2019-05-29 17:23:31 | 韓国の自動車


 自動車産業合理化措置が解除され、商用車も生産できるようになった現代自動車は1986年12月から1tトラックの生産を再度始めた。
 車名は1977年から1981年まで生産されていたHD1000トラックとバンで付けられていたポーターの名前が再度、使用される。
 写真で見ての通り、当時、提携していた三菱自動車の2代目デリカトラックをベースに開発されており、今日における現代ポーターの発展の礎とも言っていいだろう。
 途中で小変更を加えながらも1993年3月18日のフェイスリフトまで、ほぼ2代目デリカトラックそのままのデザインで製造されることになる。
 2代目ポーター前期型は角ばったデザインであることから、韓国では角ポーター(각 포터)の愛称で呼ばれることも多い。


 ソウル市内某所で見つけたもの。プレートは付いているものの既に現役を引退しており、教会近くで屋台として使用されている様子。
 ウインカーランプが白色であること、HYUNDAIのロゴが中央なので角ポーターの中でも後期に製造されたもの。1991年以降のモデルだろう。
 因みに白地に水色ストライプの個体は初めて遭遇した。




 猫とのショット。韓国では猫はあまり良い存在ではなかったが、女子大生がスマホで撮ったりしていて猫に対する認識を変わったことを実感。




 撮るだけなのもあれなんで、適当に食事を注文。葉っぱと辛い肉との組み合わせがマッシソヨ。

 屋台をやってる姿もいいけど、やはり全体像を撮りたいので、後日の朝、再度訪問。








 場所は変わりまして、大邱で見掛けた角ポーターを



 韓国で今残っている角ポーターは、このように水色に白ストライプで1991年以降のモデルが多い気がする。
 車内も少し見たけど、ギアはフロア式だったと思う。
 後方に見える建物は解体予定と思われ、それの運搬用に使うのかもしれない。

 さらに一つ先の道を見ると

 はっ?!これ最初期の角ポーターじゃない。ウインカーランプが分割式でオレンジ色、さらにHYUNDAIのロゴが右。(蛇足だが、2代目デリカトラックもスリーダイヤではなく、左側にMMCマークを付けている時期があった。)
 1986年から1990年までのタイプでデリカに最も近いデザインである。
 愛好家が所有していると思われ、塗装も再塗装された感じ。ギアも見ようとしたが、スモークガラスなので見えず。多分、コラム式かな。


 リア。わがまま言うと天然個体がいいけど、なかなか見ることの出来ない、最初期の角ポーターに会えただけでも感謝。




 

2019年5月に撮影した起亜ベスタ

2019-05-29 14:38:36 | 韓国の自動車

 1986年から1997年まで生産されたマツダ ボンゴ3代目ベースのワンボックスカー。(韓国風に言えばミニバス)途中でフェイスリフトや小変更などを行っており、現在見掛けるベスタは1990年代に生産されたものが多い。
 写真のモデルは2.7VNエンジンに変更されたハイベスタと呼ばれるタイプ。1992年9月から1995年1月までに生産されたものと思われる。


 リア。センスのいい色だけど、ステッカーが色々貼ってあるね。ナンバーは江原70(江原道の略)。70だと商用車の番号だな。一見すると乗用モデルのように見えるが。
 車内に荷物が一杯積んであったので、もしかするとこれも不動車?
 因みにこのタイプが新車として発売されていた時は一桁ナンバーなので、1996年から2004年までの間に再登録した又は中古で購入したのかもしれない。

2019年5月に撮影した起亜ポテンシャ

2019-05-29 13:46:54 | 韓国の自動車

 現代自動車グレンジャーに対抗すべくして登場した起亜自動車の準大型車ポテンシャ。1992年4月から1997年3月まで製造された。
 当時、提携していたマツダ ルーチェ5代目がベース。


 リア。ポテンシャが登場した頃、マツダ ルーチェ自家用の生産は終了しており、営業用のみ生産していた。どちらかと言えば営業用ルーチェがベースと言えるかもしれない。
 リアの形状を見ると営業用ルーチェの影響が見られるように感じる。写真はポテンシャ後期型。


 ポテンシャを絶好の条件で記録したのは今回が始めてかも。しかも緑色の当時ナンバーという最高の個体。

2019年5月に撮影した起亜セレス

2019-05-29 10:48:40 | 韓国の自動車

 1983年から1999年まで生産された農業用1tトラック。険しい地形でも起動できるようにエンジンのトルクを上げたパートタイム式4WDを搭載しているらしい。セレスの名前の由来はローマ神話の農業の女神セレスが由来らしい。
 セレスは起亜自動車が生産していたボンゴトラック(マツダ2代目ボンゴベース)をベースに農村を念頭に置いて設計され、ボンゴの安価版として考えられた。価格を下げる為、セレスのコンセプトカーは幌屋根で窓もビニール製だったそうである。ただ、転覆する可能性が他の車種に比べて高いので写真のように鉄板屋根且つ窓もガラス製になったが。
 写真のモデルは四角型ライトなので1990年代前半辺りの中期型だろう。さらに今回は給油車というオマケ。日本でも地方へ行くと珍しい給油車を見るが、韓国でもそれは同じかな。
 

 リア。このようなテールランプなんだな。因みに地方へ行くとセレスはそれなりに見ると思う。後継のボンゴ4WDだとサイズが大きすぎるという話もあり、セレスの方がサイズ的にちょうどいいらしい。韓国も場所によっては狭い坂道があるからね。そのような所でベテランの本領が発揮されるのかもしれない。

 さらにテールランプ左上には、漢字を当たり前のように使っていた頃の名残が

 韓国のこのようなのを探すのも好きなんだよな。なかなかエモい給油車だな。
 (2021年2月17日、説明文追加)