自動車産業合理化措置が解除され、商用車も生産できるようになった現代自動車は1986年12月から1tトラックの生産を再度始めた。
車名は1977年から1981年まで生産されていたHD1000トラックとバンで付けられていたポーターの名前が再度、使用される。
写真で見ての通り、当時、提携していた三菱自動車の2代目デリカトラックをベースに開発されており、今日における現代ポーターの発展の礎とも言っていいだろう。
途中で小変更を加えながらも1993年3月18日のフェイスリフトまで、ほぼ2代目デリカトラックそのままのデザインで製造されることになる。
2代目ポーター前期型は角ばったデザインであることから、韓国では角ポーター(각 포터)の愛称で呼ばれることも多い。
ソウル市内某所で見つけたもの。プレートは付いているものの既に現役を引退しており、教会近くで屋台として使用されている様子。
ウインカーランプが白色であること、HYUNDAIのロゴが中央なので角ポーターの中でも後期に製造されたもの。1991年以降のモデルだろう。
因みに白地に水色ストライプの個体は初めて遭遇した。
猫とのショット。韓国では猫はあまり良い存在ではなかったが、女子大生がスマホで撮ったりしていて猫に対する認識を変わったことを実感。
撮るだけなのもあれなんで、適当に食事を注文。葉っぱと辛い肉との組み合わせがマッシソヨ。
屋台をやってる姿もいいけど、やはり全体像を撮りたいので、後日の朝、再度訪問。
場所は変わりまして、大邱で見掛けた角ポーターを
韓国で今残っている角ポーターは、このように水色に白ストライプで1991年以降のモデルが多い気がする。
車内も少し見たけど、ギアはフロア式だったと思う。
後方に見える建物は解体予定と思われ、それの運搬用に使うのかもしれない。
さらに一つ先の道を見ると
はっ?!これ最初期の角ポーターじゃない。ウインカーランプが分割式でオレンジ色、さらにHYUNDAIのロゴが右。(蛇足だが、2代目デリカトラックもスリーダイヤではなく、左側にMMCマークを付けている時期があった。)
1986年から1990年までのタイプでデリカに最も近いデザインである。
愛好家が所有していると思われ、塗装も再塗装された感じ。ギアも見ようとしたが、スモークガラスなので見えず。多分、コラム式かな。
リア。わがまま言うと天然個体がいいけど、なかなか見ることの出来ない、最初期の角ポーターに会えただけでも感謝。