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FOSTEX GX100Basic、無指向性スピーカー試聴会

2016年07月03日 17時27分34秒 | オーディオ訪問記(OFF会、店舗)
今日は、最近試聴できたスピーカーについて感想を書こうと思います。

まずは、FOSTEXショールームにて、新製品「FOSTEX GX100Basic」を聴いてきました。

FOSTEXの10cmブックシェルフ型スピーカーは、
「GX100MA(定価55,000円)」を皮切りに、注目されているスピーカーです。

その一方で、モデルチェンジの度に価格が上がり、
現在は、上級のGシリーズ「G1000MG(定価150,000円/台)」として販売されています。

確かに、クオリティは進化をする度に上がっていきましたが、
「入門クラス」を担うスピーカーが渇望されていたのも、また事実です。

そこで、今回の「GX100Basic」の登場です。

定価は、初代MAと同じ55,000円。インシュレーターとボードはオプション(予定?)とのこと。
外観は、シックな半ツヤ仕上げで、一般的な部屋へのマッチングも良さそうです。



試聴すると、GX100シリーズの精緻な描写力が受け継がれており、まずは一安心です。

そして、開発の意図でもあった「低音量感の増大」もしっかり実現できているように感じました。

スタンドにポン置きの状態では、若干真面目なサウンドフィーリングでしたが、
インシュレーターとボードを設置することで、ぐっとボーカルの表現力が向上。
この変化は、かなり大きかったですね。ボーカルの甘さや温かみ、楽器の音色感といった部分が好きな方は、検討する価値大だと思います。



裏側を見ると、定番の「MIDコントローラー」や金メッキSP端子もあり、
この価格でありながら、なかなかの満足度が得られそうです。



さて、場所は変わって表参道。
先日紹介した「無指向性スピーカー試聴会 “ニュー・サウンド・シーン in 表参道”」に行ってきました。



部屋に入ると、沢山のスピーカーが出迎えてくれました。


まずは、Tom's Labの製品「RP062」を試聴。
特徴的な形は、「無指向性」のためのものですね。


やはり、無指向性ならではの音場感の良さを感じさせます。
一般的なスピーカーが写実的な表現だとしたら、こちらは空間に自由に音像を描いていく感じでしょうか。



低域は、しっかりと沈み込むもので、ゆったりとした表現につながっています。
中高域は、部屋による影響を受けやすいとのことでしたが、ここでの音は輝きに満ちたもの。楽器一つ一つの響きが、しっかりとアタック感を感じさせつつ、空間に広がる感じでした。

もう一つは、「BG031」という、ちょっと風変わりなスピーカー。


インテリア重視かな?と思ってい聴いてみたら、想像以上のサウンドに驚かされました。
ボーカルはまろやかで、豊かな風合いをもって聴かせます。
周波数レンジはお世辞にも広くはありませんが、自然で整ったバランスは好印象でした。

考えてみれば、この形状、
「フローティングマウント」「球形エンクロージュア」と、オーディオ的にも興味深いものですね!



そして、「ライト・イア合同会社」の製品。
枕型スピーカーなど、お手軽な商品もあるなかで、今回は無指向性型のものを聴くことができました。



一つは、ウーハーとの組み合わせによる2way方式のもの。
チェリー材の箱が拘りを感じさせますね。

上面に搭載された「PROTRO方式」平面振動板ユニットは、一般的な「ダイナミック方式」のスピーカーとは異なる歪感の少ない音を聴かせます。
ちょっと言葉にしにくいのですが、比較して聴くとPROTRO方式のものは「自然で浸透力のある音」といった感じでしょうか。



こちらは、より大型のユニットを使用したモデル。
構造上低音再生が難しいPROTRO方式ですが、面積を稼ぐことでしっかりとした再生音を鳴らしていました。




FOSTEXの新製品から、無指向性スピーカーまで、
様々なスピーカーが世の中にはあるのだなぁ~と、改めて感心しました。

皆さんも、ぜひ機会を作って様々なスピーカーを聴いてみてはいかがでしょうか?
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