装いを一新した「趣味の小部屋」ですが、
今日は電源ケーブルの試聴記を書こうと思います。
今回の主役はこちら。
秋葉原に2018年1月にオープンしたショップ「オーディオみじんこ」の、
オリジナル電源ケーブル「AM-AC03 “Helix”」です。
長年、電源ケーブルなどアクセサリーの研究を続けてきた、
代表の荒川氏のハンドメイドケーブルです。
<製品詳細ページはこちら>
今回の試聴では、標準ケーブルと、自作ケーブルの3つで試聴を行いました。
中央の白いケーブルが自作ケーブルで、
プラグには、オヤイデ電気のP-029,C-029(無メッキ真鍮)を使用したものです。
使用したのは、うちのメインシステム。スピーカーには、桧スピーカー「PR-83Sol」を使っています。
電源ケーブルは、プリメインアンプの「Marantz PM-11S1」のものを交換テストしました。
まずは、クラシックから試聴してみましょう。
曲は「パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番」 。
演奏はヒラリーハーン、伴奏は大植英次の指揮するスウェーデン放送交響楽団です。
試聴した第三楽章では、
ヒラリーハーンのバイオリンの瑞々しい響きと、
重厚でかつエネルギー感のあるオーケストラの響きがどうでてくるかが聴きどころです。
まずは、【自作ケーブル】から。
標準ケーブルと比べて、ダイナミックさ、低域の深みがしっかりと描かれます。
高域レンジは広い方ではありませんが、ヒラリーハーンのバイオリンは朗々と歌い上げ、聴いているうちに楽曲にどんどん引き込まれていく感じを覚えました。
さて、ここで【オーディオみじんこ「AM-AC03 “Helix”」】に交換します。
一聴して驚くのは、「音場の広さ」があること。
オーケストラと、ソロ・バイオリンの位置関係が鮮明に描かれ、スピーカーの後方にオーケストラが広がっているのが分かります。ホールトーンは、さらにその後方から聞こえ、クラシックの醍醐味を堪能することができました。
音色については、標準ケーブルとほぼ同等で、癖が少ないことが分かります。
先ほどの自作ケーブルでは、高域レンジが若干狭いようにも感じましたが、こちらは素直に伸びていますね。
しばらく聴いていると、音全体が紳士的であり、暴れの少ない音であることが分かります。
その一方で、バイオリンの豊かな倍音や、技法による質感の違いなど、様々な音を楽しませてくれるのは、ケーブルとしての懐の深さがあるためでしょう。
次は、JAZZ&ボーカルでいきましょう。
ジーナ・ロドウィックの「All My loving」。
今では廃盤となってしまいましたが、優秀録音として知られプレミアがつくほどの一枚です。
まずは、【自作ケーブル】。
音の一つ一つにコクがあり、魅力的なボーカルを聴かせてくれます。
音場感も標準ケーブルより良好なようです。
よく聴くと、ノイズフロアが下がり、余裕が生まれたような感じで、
低音域の存在感もしっかりと出てきているのが分かります。
そして、本命の【オーディオみじんこ「AM-AC03 “Helix”」】へ交換してみます。
まず、情報量がグッと増えたのが、一発目から分かります。
ボーカルのリップ音、残響音などが驚くほどにリアルになってきます。
若干、サ行の強調感もありますが、それほど気にならないレベルでしょうか。
ドラムの音数が増え、その素材感がしっかりと伝わってくるのも魅力です。
ベースは、量感よりも鮮明さを重視した方向ですが、一音一音がくっきりしているので不足感はなさそうです。
販売価格が13,000円という「AM-AC03 “Helix”」でしたが、その効果は目を見張るものでした。
製作する荒川氏の、電源ケーブルに関する膨大な経験が生きているのは間違いなく、
(特殊な素材を使わずに)癖が少なくニュートラルでありながら、しっかりと情報を引き出す逸品に仕上がっているように感じました。
あえていうのであれば、音楽のコクやノリなどをクローズアップした時にには、今回試したような無メッキ系自作ケーブルという選択肢もアリだと思いますが、
電源ケーブルに対して、【癖の少ない、音質の全体的な底上げ】を期待するのであれば、この「AM-AC03 “Helix”」は間違いなく候補に入ってくる逸品だといえるでしょう。
「オーディオみじんこ」webページ
<<オーディオみじんこ関係リンク>>
RCAケーブル「ちりめんRCAケーブル」試聴記はこちら。
スピーカー「花蓮」 試聴記はこちら。
今日は電源ケーブルの試聴記を書こうと思います。
今回の主役はこちら。
秋葉原に2018年1月にオープンしたショップ「オーディオみじんこ」の、
オリジナル電源ケーブル「AM-AC03 “Helix”」です。
長年、電源ケーブルなどアクセサリーの研究を続けてきた、
代表の荒川氏のハンドメイドケーブルです。
<製品詳細ページはこちら>
今回の試聴では、標準ケーブルと、自作ケーブルの3つで試聴を行いました。
中央の白いケーブルが自作ケーブルで、
プラグには、オヤイデ電気のP-029,C-029(無メッキ真鍮)を使用したものです。
使用したのは、うちのメインシステム。スピーカーには、桧スピーカー「PR-83Sol」を使っています。
電源ケーブルは、プリメインアンプの「Marantz PM-11S1」のものを交換テストしました。
まずは、クラシックから試聴してみましょう。
曲は「パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番」 。
演奏はヒラリーハーン、伴奏は大植英次の指揮するスウェーデン放送交響楽団です。
試聴した第三楽章では、
ヒラリーハーンのバイオリンの瑞々しい響きと、
重厚でかつエネルギー感のあるオーケストラの響きがどうでてくるかが聴きどころです。
まずは、【自作ケーブル】から。
標準ケーブルと比べて、ダイナミックさ、低域の深みがしっかりと描かれます。
高域レンジは広い方ではありませんが、ヒラリーハーンのバイオリンは朗々と歌い上げ、聴いているうちに楽曲にどんどん引き込まれていく感じを覚えました。
さて、ここで【オーディオみじんこ「AM-AC03 “Helix”」】に交換します。
一聴して驚くのは、「音場の広さ」があること。
オーケストラと、ソロ・バイオリンの位置関係が鮮明に描かれ、スピーカーの後方にオーケストラが広がっているのが分かります。ホールトーンは、さらにその後方から聞こえ、クラシックの醍醐味を堪能することができました。
音色については、標準ケーブルとほぼ同等で、癖が少ないことが分かります。
先ほどの自作ケーブルでは、高域レンジが若干狭いようにも感じましたが、こちらは素直に伸びていますね。
しばらく聴いていると、音全体が紳士的であり、暴れの少ない音であることが分かります。
その一方で、バイオリンの豊かな倍音や、技法による質感の違いなど、様々な音を楽しませてくれるのは、ケーブルとしての懐の深さがあるためでしょう。
次は、JAZZ&ボーカルでいきましょう。
ジーナ・ロドウィックの「All My loving」。
今では廃盤となってしまいましたが、優秀録音として知られプレミアがつくほどの一枚です。
まずは、【自作ケーブル】。
音の一つ一つにコクがあり、魅力的なボーカルを聴かせてくれます。
音場感も標準ケーブルより良好なようです。
よく聴くと、ノイズフロアが下がり、余裕が生まれたような感じで、
低音域の存在感もしっかりと出てきているのが分かります。
そして、本命の【オーディオみじんこ「AM-AC03 “Helix”」】へ交換してみます。
まず、情報量がグッと増えたのが、一発目から分かります。
ボーカルのリップ音、残響音などが驚くほどにリアルになってきます。
若干、サ行の強調感もありますが、それほど気にならないレベルでしょうか。
ドラムの音数が増え、その素材感がしっかりと伝わってくるのも魅力です。
ベースは、量感よりも鮮明さを重視した方向ですが、一音一音がくっきりしているので不足感はなさそうです。
販売価格が13,000円という「AM-AC03 “Helix”」でしたが、その効果は目を見張るものでした。
製作する荒川氏の、電源ケーブルに関する膨大な経験が生きているのは間違いなく、
(特殊な素材を使わずに)癖が少なくニュートラルでありながら、しっかりと情報を引き出す逸品に仕上がっているように感じました。
あえていうのであれば、音楽のコクやノリなどをクローズアップした時にには、今回試したような無メッキ系自作ケーブルという選択肢もアリだと思いますが、
電源ケーブルに対して、【癖の少ない、音質の全体的な底上げ】を期待するのであれば、この「AM-AC03 “Helix”」は間違いなく候補に入ってくる逸品だといえるでしょう。
「オーディオみじんこ」webページ
<<オーディオみじんこ関係リンク>>
RCAケーブル「ちりめんRCAケーブル」試聴記はこちら。
スピーカー「花蓮」 試聴記はこちら。
電源コードや使用機器のAC/DC電源入力部に挿入されるインピーダンス素子の影響を受ける電源回路であるかどうか?ということだと思っています。
外部からのイミュニティ(妨害)と内部からのエミッション(放射)に対する電源回路設計の個々の機器に回路設計の違いが生じるために、起きている現象ではないのか?(ラインフィルター回路含む)
電源回路の入力部にインピーダンスを付けるとノイズ除去率(応答性)がそのインピーダンスで変わってしまいます。
又、電源回路設計ではエラーアンプの設計においても二律背反する発振させにくくて応答特性を良くするのは設計者やメーカーの技術の見せ所ではあります。
つまり、電源コードで音が変わってしまうのは、そもそも機器の電源回路設計に依るところも大きいのではないでしょうか? 勿論、電源コードの抵抗値がオーディオ帯域で低ければ低いほど良いに越したことはありませんが・・・
電源コードや線材の違いを定量化するには数アンペアの電流をバイポーラアンプで流れるようにして周波数分析器でインピーダンスカーブを測定すればコンマ数ヘルツから少なくとも2MHzぐらいまでは140dBのダイナミックレンジで測定できるので面白いと思います。