連載しているサブウーハー試作、いよいよ試作4.5号機です。
前回の試作4号機では、スピーカーの振動板を3Dプリンターで製作しました。
今回の4.5号機(表題写真)では、作成したスピーカーユニットはそのままに、
箱をフィンランドバーチ材で作製し、グレードアップを狙います。
ウーハーの位置
今回のサブウーハーでは、床面からの反射音との位相差を減らすことを狙いとして
ウーハーの位置を「 . . . 本文を読む
連載しているサブウーハー製作も、いよいよ試作4号機まで来ました。
今までの試作を通して、
立体的な補強構造を付与し、振動板の「構造剛性」を高めることが、優れた低音再生のために必要だということが分かってきました。
<立体的な補強構造をもつ振動板(試作2号機より)>
いかにして、補強部材を製作するか。
立体的な補強構造が大切なことは分かってきましたが、
問題はその製造方法です。
試作 . . . 本文を読む
皆さま、あけましておめでとうございます。
今年も、オーディフィルは良い音に向けて邁進して参ります。どうぞ宜しくお願い致します!
さて、前回紹介した「試作2号機」は聴感も比較的良好なものでしたが、
やはりサブウーハーと称するのであれば、20Hz台の低音にチャレンジしたいものです。
そこで、ウーハーの口径を16cmから20cmに変えてみます。
写真で見る通り、数字以上の大きさの差を感じま . . . 本文を読む
サブウーハー、試作2号機の後編です。
画像左が、試作1号機。 画像右が試作2号機。
前回は12mm厚のコンパネでしたが、この試作2号機では18mm厚のMDF板を使って箱強度の向上を狙います。
補強構造もしっかりと作り込みます。
低音は特にエネルギーが大きいので、箱の剛性が解像度に直結してきます。
内部で定在波が発生しないように、吸音材は比較的多めに入れます。
これは個人的な . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。今日は、サブウーハー連載の第2回目です。
前回は、一般的なフルレンジFostex FE166Enを使ったサブウーハーに挑戦してみましたが、再生音について限界を感じていました。
<試作1号機>Fostex FE166Enを使った密閉箱
市販のウーハーユニットを使うのも手ですが、今回はじっくりと実験を進めて、スピーカーユニットについての知見を深めてみようと思いました。
. . . 本文を読む
心地よい秋晴れが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、サブウーハー試作の話を書こうと思います。
サブウーハーの試作を始めたのは、ちょうど1年前の秋。
小型スピーカーの下を補強するものが欲しいな~という漠然とした思いから、製作がスタートしました。
手持ちのスピーカーは、どれも6~10cm口径。
それらと低音のスピード感を合わせるために、サブウーハーとしては少し小さめの「16cm . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。朝晩は冬の寒さを感じる気候になってきましたね。
暖かくして、オーディオを楽しみましょう♪
ここまで3回にわたって「ウーハーの矛盾」としてお届けしてきました。
その話の延長ではありますが、昨年から開発を続けているサブウーハー設計についてお話しようと思います。
(表題写真は、試作4号機)
サブウーハーというのは、低音の悩みを解決する効果的な手段ではあるのですが、
ピュアオ . . . 本文を読む
ひのきスピーカー日誌【0012回】は、連載している「ウーハーの矛盾」について考える最終章です。
議論の整理
ーーーー前回までの概要ーーーーー
【第一回】
・柔らかいエッジは、低音再生にとって必要悪。
・振動板を大きくすることで、エッジの面積を相対的に減らせる。
【第二回】
・エンクロージャー(箱)に比べると、ウーハーの振動板は軟弱。
・ウィークポイントである振動板は小さくしたい。
・音 . . . 本文を読む
ひのきスピーカー日誌【0011回】は、京都からお届けします!
今日は日本庭園で有名な京都 大原地区に行ってきまして、そこで受けた印象をもとにお話したいと思います。
(写真は宝泉院)
作り変えの美
日本庭園の基本的なモチーフは、哲学的な世界観だったり、広大な山水(風景)だったりすることが多いのですが、
そうした概念を巧みに庭に組み込んでいるんですよね。
「枯山水」はその代表で、砂で水のあ . . . 本文を読む
ひのきスピーカー日誌【0010回】は、前回に引き続き「ウーハーの矛盾」がテーマです。
ウーハーに限らず、スピーカーの振動板は、
入力信号に対して忠実に動くべき、という考え方があります。
そうした思想に対して、「振動板の変形」は大きな阻害要因となります。
前回の記事では、ウーハーの「エッジ」に注目しては話をしました。
前回記事の要点は3つ。
・エッジは振動板の一部といえる。
・エッジの . . . 本文を読む
いよいよ秋らしい気候になってきましたね!
今日は、ひのきスピーカー日誌【0009回】をお届けします♪
ウーハーの矛盾
ウーハーの「振動板」は、「剛性が高い方が良い」というのが定説になっています。
大振幅で空気を押し出すウーハーの振動板は、頑丈なものが良いでしょう。
実際に聴いても、剛性の高い振動板を使ったウーハーは、
ダイナミックで深々とした低音を聴くことができます。
では、振動板の . . . 本文を読む
先日、デノンのSACDプレーヤーを聴いてきましたので、簡単にレポートします。
私がいま使っているCDプレーヤーは、SONYの「CDP-MS1」。
(上記写真のプレーヤーです。)
光学固定式の名機で、性能的には全く不満がないものなのですが、
万一の故障に備えて、次の目星は付けておきたいなぁ~という気持ちがありました。
ちょうどコロナも落ち着いていた頃合いということで、
プレーヤーを試聴しに秋葉 . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。
今週は、サブウーハー用エンクロージュアで実験をしていました。
写真は、現在開発中のサブウーハーの実験機で、
Concept-SOLAや、その他の小型スピーカーに汎用的に使えるものに仕上げていければと思っています。
今回の実験は、「吸音材」の有無。
非常に基本的なものですが、改めて確認をしてみます。
吸音材は、エンクロージュア内部の定在波を軽減し、
音の癖を取り除くため . . . 本文を読む
ひのきスピーカー日誌【0008回】
皆さんこんにちは。 ひのきスピーカー日誌、第8回目です♪
9月最初の週末ですが、まだまだ暑さが続きますね~。 台風も近づいているので、お気をつけください!
(写真は、ひのきスピーカーTOYONE)
マランツ「SACD 30n」「MODEL 30」発売!
「MODEL 30」
先日、マランツから新しいプリメインアンプ&プレーヤーがセットで発表されまし . . . 本文を読む
ひのきスピーカー日誌【0007回】
皆さん、こんにちは!
少しづつ秋の空が近づいてきたかなぁ~と感じることがありますが、お住まいの地域ではどうでしょうか?
今日もひのきスピーカー日誌、書いていきます♪
(写真は、ひのきスピーカー「TOYONE」)
共振を管理する
スピーカー設計では「共振」について、常に考えながら進めていきます。
素材や構造に基づく共振は、聴感上のピークディップを生み出 . . . 本文を読む