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ひのきスピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。 (管理人:カノン5D)

自作スピーカー中高域のチューニング

2010年09月23日 21時30分49秒 | オーディオ
6台の試作を通して、(f特上での)低音は許容範囲に収まりました。
70Hz前後まで出ているので、(雄大とはいきませんが)大半のソフトでバランスの良い音を響かせます。
8cmフルレンジとしては合格ラインでしょう。


さて、問題は中高域。
最終的には両面ウレタンニス塗装で仕上げるので、多少繊細な方向にシフトすると思いますが、
それまでに多少煮詰めておく必要がありそうです。

1.インシュレーター
バーチ合板とシナアピトン合板をテスト。
素材としてはバーチ合板、前一点・後ろ二点の三点支持が好感触。

2.吸音材
紙系を中心に数種類をテスト。
伊予和紙では高域のキンつきが酷かったので、無難な書道用半紙を採用。
定番の(?)紙風船はダメでした。音がくすむというか…何か変w
吸音材の位置も重要で、今回はユニットに近い方(BでなくA)が好結果でした。使用面積としては2[cm^2]位。
このポイントは、もう少し煮詰める必要がありそうです。


3.ケブタフェルトもどき+自立台
Ge3からアイディアを拝借。これは効果抜群です。
https://ge3.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=21&products_id=153
「エンガワ」の素材としては手芸用フェルトを。付属のパッキンは調子悪いので使いませんw
自立台の材料にはロシアンバーチと檜(ヒノキ)をテストしました。
檜はナローレンジで重心も高めだったのに対し、ロシアンバーチは情報量豊かでワイドレンジでした。


4.ネジに関して
まず、ワッシャーは不要でした。機械的にはタブーですが、非常に弱い力で締めているためかワッシャーは悪影響しかありませんでした。高価なタングステンワッシャーは買えませんし、いっそ除去しました。
さらに、ネジ止め箇所を4本から2本へ。フェルト+自立台がある故の荒業です。4本止めでは死んでいた音色が、2本止めでは活き活きと表現されます。

小型軽量な8cmフルレンジだけの妙技かもしれません…


上記のチューニングで中高域は一気に向上しました。
ボーカル・バロック・アニソン、どれを聴いても破綻しません。
ちょっとハイ上がり気味&聴き疲れするので、吸音材で調整しようと思います。

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