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インシュレーター製作記 3

2018年04月20日 21時27分47秒 | オーディオ
インシュレーターの試作もひと段落したところで、
ケーブルの試聴記でも...と思っていましたが、

まだまだインシュレーターの話が続きます!(でも今回が最後。)


今までちょっと疲れるような話が続いていましたので、
今日は気の向くままに書いてみます。





インシュレーターを作るなかで、数えきれないほど試聴を繰り返したのですが、
改めて「やっぱり音は変わる」という事に感心してしまいました。

言ってみれば、ただの金属の塊。

一応、振動するとされるスピーカーの下に入れての試聴でしたが、
「アンプ」や「ネットワークオーディオプレーヤー」の下に入れても、十分な効果があります。


なんででしょうね。。。(汗


コンデンサや配線の振動が音に影響がある、とか聞いたことはありますが、
改めて考えると不思議なものです。





んで、インシュレーターを入れて聴くのが最近の定番になったのですが、
どことなく、音楽を聴くのが楽しくなりました。

インシュレーターの有無を比較試聴した感想を、オーディオ的に表現すれば、
定位感が良くなったり、音のハリが出たり、低音の存在感が上がった...ということができます。

ただ、長く聴いていると耳の方が馴染んでしまうのか、
「超激変!サイコー!」なんていう気分は、余り長く味わえません。
(まあ、そんなハイな状態が続いたら、逆に変なのですが。。。)



でもその代わりに、
「あ、次はあの曲を聴こう」
「あ~~、こういうの好きだわ」
「あれ、もうアルバム最後の曲かぁ」
といった感じで、
スピーカーの奏でる音に、心惹かれる時間が増えたように感じています。





結局、インシュレーターは、
自分の感覚に音をフィットさせるための、最後の微調整なのかな。と思っています。

変わる音の変化は、本当に微々たるものでも、
自分の感覚にフィットしているか、否か、という
大きな違いを生み出すのかもしれません。


今回は、「銅と真鍮のハイブリッド」という選択をしましたが、
これは私の愛用している「桧スピーカー」の音の微調整にとっての最適解だったようにも思います。




桧スピーカーは、その無垢の桧材の響きから、
中域の音色感、表現力に優れています。 ←ほんとベタ惚れ状態です(笑)

その一方で、桧材の密度の軽さゆえに、
音のフォーカス感や重量感の表現はちょっと苦手でしょうか。


そんな桧スピーカーには、
高密度素材でありながら、固有の響きを十分に抑え込みつつ、振動吸収は少な目に、、と、
チューニングした今回のインシュレーターがベストマッチだったのでしょう。





そうなると、ベストマッチのインシュレーターというのは、
本当の意味では、人それぞれ、ということなのかもしれませんね。


例えば、
解像感は良いけれど、もう少し温かみのあるニュアンスが欲しいなぁ~とか、
音場の透明度を追求しているけど、まだ奥行き表現が足りないなぁ~とか、
オーディオの悩みは千差万別です。

かゆい所に手が届くようなインシュレーターに出会えるかどうかで、
もしかしたら、オーディオの満足度は大きく変わるかもしれません。


桧スピーカー工房のカノン5Dとしてスピーカーばかり作っていると、つい細かい所が疎かになってしまいますが、
今回のインシュレーター製作では、お陰でまた一つオーディオの面白さに気づけたように感じています。



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