きのう、かなり暗い話をしたので、きょうは思いっきり馬鹿な話を。
マンガを読んでると、かなりいい加減というか、言動が矛盾してたり、論理が破綻してたりすることが多々ありますが、それを無理矢理裏読みするととんでもない真実があぶり出されてきたりすることがあります。きょうは、そんな話を。
「リングにかけろ」の話は、前にしましたけど、その中でチャンピオンカーニバル編の直後、結成された黄金の日本ジュニアに対して、宣戦布告をしたのがブラック・シャフトひきいるアメリカチーム。
チームに死刑囚やら催眠術を使うオカマやら、暴走族のリーダーやら、KKKの親玉やらを集めて、日本ジュニアを皆殺しにすると宣言。全員の背丈に合わせた棺桶を用意したりする周到ぶり。
シャフトの思惑は、世界大会に向けて、強敵となるべく、竜児と剣崎を抹殺すること。
表向きは、そう思われています。
でもほんとうにそうなのでしょうか?
なぜ、ブラック・シャフトは日本ジュニアを皆殺しにしなければならなかったのでしょう?
彼は問題視していたのは、竜児と剣崎だけで、あとの三人はどうでもよかったはずなのでは?
そもそも彼には日本人に対する恨みなんて別にありません。ほんらい、そこまでしてけんかを売る理由なんてないのです。
ではなぜ、シャフトは正統派のボクサーを集めて、まともなボクシングの試合をししようとしなかったのか?
ここからは、今まで誰も暴いたことのない「リンかけ」の秘密にせまるので、心して聞いてください。
いいですか? シャフトにとって、死刑囚のモンスタージェイルだの、催眠術師のミズ・シャネルだの、ましてや暴走族のミックだのはどうでもよかったのです。
彼らはたんなる数合わせ。ついでに言えば、試合に勝てればなおさら都合がいいと言うくらいの理由で選んだにすぎません。
シャフトがほんとうに引っぱりだしたかったのは、ミスター・ホワイティことフォレストだったのです。
そう考えるとすべての謎が解けます。
なぜ、変な面子をわざわざ集めたのか? まともなボクサーばかり集めたら、フォレストを呼べなくなります。
なぜ、ことさら日本ジュニア抹殺を口にしたのか? そうすれば、変則的なメンバー集めをごまかせるからです。
ちゃんと状況証拠だってあります。シャフトは最後の五人目をフォレストにこだわっていました。それは単行本にちゃんと書いてあります。
さらに、最初の三人が倒されたあとも、涼しい顔で笑っています。
シャフトにとって勝敗など二の次だったからです。
ではいったいシャフトはなにをしたかったのでしょうか?
シャフトのとりあえずの目的は、試合に勝つこと。しかし全勝する必要はありません。三対二か四対一で勝てばすむこと。それも絶対的なものではなく、まあ、負けたら負けたでいいくらいの気持ちです。
シャフトの描いた図はまちがいなくこうでしょう。
四対一(あるいは三対二)で勝つ。負けるのはフォレスト。
そう、シャフトはフォレストをかませにしたかったのです。
フォレストが剣崎にボロ負けし、その直後、互角の力を持つと言われている竜児を自分があっさりと倒す。
そうすれば、フォレストの株は暴落し、逆にシャフトはアメリカの英雄に。
これこそがシャフトの野望です。
生け贄をフォレストにしたのは、とうぜん彼が黒人差別主義者だったからに間違いありません。
シャフトにとってフォレストは、憎悪の対象であり、しかも、見た目だけ強そうで、その実ただの雑魚。シャフトにとってこれ以上の噛ませ犬はいなかったのです。
だからこそ、シャフトはフォレストの出場にこだわり、他の三人が負けてもへらへらしていられたのです。
そしてフォレストは女を引きつれてかっこよく登場し、白人こそが最高とかほざき、そのあと、剣崎に二秒で抹殺されます。
シャフトは内心、笑いが止まらなかったはず。
ねらいどおりとはいえ、まさかここまでフォレストを道化に堕としてくれるとは。
シャフトは心の中で、剣崎に最大限の讃辞を与えていたはず。
あとは自分が竜児に勝つだけです(まあ、負けちゃったけど)。
シャフトがフォレストの出場にあれほどこだわったくせに、試合直前になると、フォレストに「あいつには勝てねえよ」と言い放つのはそういうわけです。
ちょっと待ってくれ。だけど、シャフトは竜と戦って、勝ちそうになったとき、「これで世界戦は剣崎ひとりにしぼれる」とかなんとか、思ってなかったか?
そういう疑問を抱く人もいるかもしれません。
しかし、それこそ、作者が読者にしかけた叙述トリック。
え? じょ、叙述……?
シャフトは事前に、ミズ・シャネルに催眠術をかけてもらっていたのです。
竜児か、剣崎さえ倒しておけば、世界大会は楽になるという暗示を。
それもリングに上がったときに、発動するような後催眠だったに違いありません。
な、なんだってぇえ?
いや、そんなに驚かなくても……。
なんのためにそんなめんどうなことするんだ?
という方のために、説明しましょう。
その方が盛り上がるからです。モチベーションが高まって、竜児に勝つ確率が高くなるでしょう? やはり竜児に勝ことは最低条件、負ければ、フォレストと同格になってしまいますから。
そのためには催眠術だろうとなんだろうと使いますよ。
QED.(証明終わり)
以上、名探偵、南野海の推理でした。反論のある方はどしどしコメントしてくださいね。
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マンガを読んでると、かなりいい加減というか、言動が矛盾してたり、論理が破綻してたりすることが多々ありますが、それを無理矢理裏読みするととんでもない真実があぶり出されてきたりすることがあります。きょうは、そんな話を。
「リングにかけろ」の話は、前にしましたけど、その中でチャンピオンカーニバル編の直後、結成された黄金の日本ジュニアに対して、宣戦布告をしたのがブラック・シャフトひきいるアメリカチーム。
チームに死刑囚やら催眠術を使うオカマやら、暴走族のリーダーやら、KKKの親玉やらを集めて、日本ジュニアを皆殺しにすると宣言。全員の背丈に合わせた棺桶を用意したりする周到ぶり。
シャフトの思惑は、世界大会に向けて、強敵となるべく、竜児と剣崎を抹殺すること。
表向きは、そう思われています。
でもほんとうにそうなのでしょうか?
なぜ、ブラック・シャフトは日本ジュニアを皆殺しにしなければならなかったのでしょう?
彼は問題視していたのは、竜児と剣崎だけで、あとの三人はどうでもよかったはずなのでは?
そもそも彼には日本人に対する恨みなんて別にありません。ほんらい、そこまでしてけんかを売る理由なんてないのです。
ではなぜ、シャフトは正統派のボクサーを集めて、まともなボクシングの試合をししようとしなかったのか?
ここからは、今まで誰も暴いたことのない「リンかけ」の秘密にせまるので、心して聞いてください。
いいですか? シャフトにとって、死刑囚のモンスタージェイルだの、催眠術師のミズ・シャネルだの、ましてや暴走族のミックだのはどうでもよかったのです。
彼らはたんなる数合わせ。ついでに言えば、試合に勝てればなおさら都合がいいと言うくらいの理由で選んだにすぎません。
シャフトがほんとうに引っぱりだしたかったのは、ミスター・ホワイティことフォレストだったのです。
そう考えるとすべての謎が解けます。
なぜ、変な面子をわざわざ集めたのか? まともなボクサーばかり集めたら、フォレストを呼べなくなります。
なぜ、ことさら日本ジュニア抹殺を口にしたのか? そうすれば、変則的なメンバー集めをごまかせるからです。
ちゃんと状況証拠だってあります。シャフトは最後の五人目をフォレストにこだわっていました。それは単行本にちゃんと書いてあります。
さらに、最初の三人が倒されたあとも、涼しい顔で笑っています。
シャフトにとって勝敗など二の次だったからです。
ではいったいシャフトはなにをしたかったのでしょうか?
シャフトのとりあえずの目的は、試合に勝つこと。しかし全勝する必要はありません。三対二か四対一で勝てばすむこと。それも絶対的なものではなく、まあ、負けたら負けたでいいくらいの気持ちです。
シャフトの描いた図はまちがいなくこうでしょう。
四対一(あるいは三対二)で勝つ。負けるのはフォレスト。
そう、シャフトはフォレストをかませにしたかったのです。
フォレストが剣崎にボロ負けし、その直後、互角の力を持つと言われている竜児を自分があっさりと倒す。
そうすれば、フォレストの株は暴落し、逆にシャフトはアメリカの英雄に。
これこそがシャフトの野望です。
生け贄をフォレストにしたのは、とうぜん彼が黒人差別主義者だったからに間違いありません。
シャフトにとってフォレストは、憎悪の対象であり、しかも、見た目だけ強そうで、その実ただの雑魚。シャフトにとってこれ以上の噛ませ犬はいなかったのです。
だからこそ、シャフトはフォレストの出場にこだわり、他の三人が負けてもへらへらしていられたのです。
そしてフォレストは女を引きつれてかっこよく登場し、白人こそが最高とかほざき、そのあと、剣崎に二秒で抹殺されます。
シャフトは内心、笑いが止まらなかったはず。
ねらいどおりとはいえ、まさかここまでフォレストを道化に堕としてくれるとは。
シャフトは心の中で、剣崎に最大限の讃辞を与えていたはず。
あとは自分が竜児に勝つだけです(まあ、負けちゃったけど)。
シャフトがフォレストの出場にあれほどこだわったくせに、試合直前になると、フォレストに「あいつには勝てねえよ」と言い放つのはそういうわけです。
ちょっと待ってくれ。だけど、シャフトは竜と戦って、勝ちそうになったとき、「これで世界戦は剣崎ひとりにしぼれる」とかなんとか、思ってなかったか?
そういう疑問を抱く人もいるかもしれません。
しかし、それこそ、作者が読者にしかけた叙述トリック。
え? じょ、叙述……?
シャフトは事前に、ミズ・シャネルに催眠術をかけてもらっていたのです。
竜児か、剣崎さえ倒しておけば、世界大会は楽になるという暗示を。
それもリングに上がったときに、発動するような後催眠だったに違いありません。
な、なんだってぇえ?
いや、そんなに驚かなくても……。
なんのためにそんなめんどうなことするんだ?
という方のために、説明しましょう。
その方が盛り上がるからです。モチベーションが高まって、竜児に勝つ確率が高くなるでしょう? やはり竜児に勝ことは最低条件、負ければ、フォレストと同格になってしまいますから。
そのためには催眠術だろうとなんだろうと使いますよ。
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以上、名探偵、南野海の推理でした。反論のある方はどしどしコメントしてくださいね。
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心の中で、ナワヤとタナカとイケダが叫びまくりでしたぁ~っ!
反論なんて、できませんよ。お見事! いや、お美事! そのキバヤシ展開で、数多の謎を明かしていただきたい!
この調子でいろんな謎を解き明かしたいのですが、さすがにネタが続きません。
がんばって探してみたいと思います。
なのになぜ、あんなに大喜びしたのか? 南野さんの証明が美事だったからです。この記事を読むだけで、車田先生のブットビ展開が目に浮かび、しかもそれが矛盾なく説明できている。
一粒で二度美味しいとはこの事でしょう!
はしゃいでいる馬鹿はほっといていいです。適当に付き合って頂けるだけで幸いですので。
本編を読む機会があったら、どう感じたか、ぜひ教えてください。非常に興味があります。