南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

頼むぜ、郵便屋さん

2007-02-01 00:35:47 | 雑記
 ちょっと前にあった困った話。

 僕のアパートの郵便受けは、外にあって、いちいちダイヤルを回して鍵を開けて、中身を持っていくタイプのものです。
 まあ、はっきり言って、めんどくさいんですよね。いちいち鍵を開けるのが。
 かといって、開けたまんまだと、不用心っていうより、なんかの拍子に中身が外に落っこちちゃいますから。エントランスの中ならともかく、外に散乱したら困ります。

 だから、僕はいつも鍵を開けずに、郵便受けから手をつっこんで、郵便物を取ってました。
 え? そんなに郵便受けって底が浅いの?
 そう思う人もいらっしゃるかもしれませんが、問題ありません。

 知らないうちにたまった、わけのわからん広告でかさ上げされてますから。手をつっこむと、取れるいい高さなんです。

 おいおい、それなら、第三者がおまえの郵便勝手にとってくこともできるじゃないか?

 そう思われた方もいらっしゃるでしょうが、華麗な若い女性ならともかく、この南野にストーキングしようなんていう酔狂な野郎はいるはずもありません。郵便受けなどあさっても、なんのお宝も出てこないのです。

 ですから、まったく心配ありません。

 ところが先日困ったことがありました。
 A4ほどの封筒が二つ折りにされ、むりやり郵便受けに突っこまれていたのです。
 僕はそれを取ろうとしました。
 しかし取れません。
 封筒はでかいだけじゃなくて、ぶ厚かったのです。それをほんとうにむりやり折り曲げて突っこんであるのです。

 いや、普通に鍵を開けて出せばいいんですけど……。

 僕は鍵のダイヤル番号なんて覚えちゃいませんでした。しかもどうやらひかえてすらいない。
 だって、今までそんなもの知らなくてもなんとかなってましたから。

 僕は考えました。
 せまいところから指を突っこんで、無理矢理つかもうとしているから力が入らないのだ。
 そう考えた、僕はある道具を持ってきました。
 
 ラジオペンチです。

 これなら、奥に突っこんで、ぎゅっと思い切りつかめるぞ。
 そのまま力に任せて引っぱれば出てくるにちがいない。

 僕は真剣にそう思いました。

 さっそく試してみましたが、ちっともうまくいきません。
 だんだんいらいらしてきました。
 おまけにあまり無理すると、扉が壊れそうになります。

 ちきしょう。郵便屋の野郎、なんでこんな入れ方するんだよ? 責任者出てこい!

 そう叫びたいのをがまんして、黙々と作業を続けていると、いらいらが極限まで達してしまいました。
 しかも入っているのは、どう見てもなんかのカタログ。どうせろくでもないものであるに違いありません。すくなくとも、重要書類がとどく予定なんていうものはまったくありませんでした。

 名案が浮かびました。

 切っちゃえ!

 そうです。二つ折りになってるから取り出せないのです。真ん中から切ってしまえばこっちのものです。
 僕はさっそくはさみを持ってくると、折れ曲がった真ん中の部分に刃を入れました。

 ぶ厚すぎて切れません。

 いや、まったく切れないわけでもないんですが、とてもまっぷたつにすることは無理です。

 僕はあきらめました。といっても、いくらなんでもこのままにしておくわけにもいきません。
 不動産屋さんに電話して、鍵のダイヤル番号を聞きました。

 ええ。わかってます。最初っからこうしていればよかったんですけどね。
 でも、あのときはなぜか、ああせずにはいられなかったんですよ。

 中に入っていたのは一太郎の新バージョン案内でした。
 ついでにセキュリティソフト、カスペルスキー・インターネットセキュリティの試用版のCDが入ってました。しかもはさみを入れたにもかかわらず、そいつは無事です。

 まあ、これもなにかの縁です。これ、入れてみようかな? どうせノートンの期限ももう終わりだし。

 そんなわけで一騒動(というか、僕が勝手にさわいでた)終わったわけですが、ひとこと言いたい。

 頼むぜ、郵便屋さん。


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