5年前に見た舞台がまた帰ってきました。
愛すべきダメ男たちのクリスマスイヴ。
5枚のカードに託された男たちの運命とは・・・。
というキャッチフレーズのこの舞台。
キャストが小日向文世、吉田綱太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満という
年齢が平均60代!の、ひとりひとりが十分主役も脇役もこなせる面々。
パンフに載ったトークで、翻訳劇を演じる難しさについて
台詞を自分の中に落とし込む時、
「少し自分の言葉に近い台詞に変えて落とそうかと思ったこともあった」
「自分のほうに引っ張ってしまうと『負けた』という感じがするというか」
と、ベテランっぽいコメントが出てきます。
アイルランドのとある港町でクリスマス前に起こるストーリー。
2時間の長丁場を、この5人だけで回していく。
パンフレットを見ると、ひとりひとりの表情がすごくすごくカッコいい。
イケメンとは違う、清濁併せのむというか、酸いも甘いもというか、
いろんなことを経験した男にしか出せない、たまらない表情です。
いちばん気に入った1ページだけ載せちゃおう。
前作でも本当にそこに部屋があるような、リアルな舞台装置に魅せられましたが
今回はなんとそれを一番前で見てしまった!
そして前作でもびっくりした、小日向さんがばたっと倒れるシーンを
ほんっとうに目の前で見てしまった!
小日向さんの「誰かさんは、相当あんたに肩入れしているようだ」
というシーンが好きです。
ラストに流れるのはこの音楽。
Sweet Little Mystery - John Martyn
パンフによると
「振られた恋人に未練がある。夜中に泣かずにはいられない。
君の心の中にあるSweet Little Mysteryに惹かれて
何度も何とかならないか、もう一度頑張りたいという気にさせられてしまう」という歌。
これまた、オトコの未練がましさが出ていて、切なくて愛おしい。
キラキラしていないけど、これもまた、クリスマスです。
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