受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

茅負(かやおい)

2006年04月29日 | Weblog
化粧隅木に、茅負(かやおい)を納めました。

下から見ても直線に見えるような水平材の茅負ですが、近くから見ると上に反り、内側から外側に行く程、太くなっているいるのが良く分かります。

このような造作をする事によって、屋根が貧弱に見えないようにする昔からの寺院建築の知恵です。

この茅負に、飛擔垂木(ひえんだるき)をつないでいきます。


縋破風(すがるはふ)

2006年04月29日 | Weblog
連休に入りましたが、雨模様の天気の中、シートの中で屋根軒裏造作が進みます。

写真は、本屋根から流れてきた向拝屋根側面で、一番大工さんが悩む縋破風(すがるはふ)部分です。

伊野の大工さんにより彫刻が施され、破風全体が旧本堂と比べて深い曲線となっています。