受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

水平に

2006年04月19日 | Weblog
小屋束に水平に貫が通り、上に指母屋(さしもや)と三重梁が載りました。

この後ブルーシートを被せましたので、大きな青いドームが出現しました。

夕刻にまた雨が降りましたが、漏っていません。

今日一日で、外見の上で大きく変化しています。

小屋束

2006年04月19日 | Weblog

梁の上に、柱のように見える小屋束が上がりました。
小屋束は天井と屋根の間にある小屋組の部材で、屋根を支え風や地震の揺れを受け、柱や梁に伝えます。

小屋組について、寺院建築の和建築と洋建築の違いについて、本願寺御影堂の修復工事の報告の中に、イラスト入りでわかりやすく記されています。

http://www.hongwanji.or.jp/goeidou/gos_dayori/dayori53.htm


本願寺御影堂では、2/3が小屋組となっていますが、受法寺では10mほどの建物(棟端瓦の先までは11m)の内、ほぼ1/2が小屋組になっています。

 


 

 


十文字に

2006年04月19日 | Weblog
朝の1時間ほど雨を待って、作業が始まりました。

建物の前後の投掛梁の上に、十文字になるように梁を交差させていきます。
旧本堂に比べて、この部分で3~4倍ほどの本数を使い、大きさも十分にあるしっかりとしたものです。
自然の曲線を生かして、あらかじめ木を加工してあり、組み合わせていきます。
地震に対しても、大きく揺らぐことなく建物を支えます。

今はクレーンで運べますが、昔の大きな寺院建築では、どんなにか大変な作業だったでしょう。