まったりした日々

トレイルランニングや自転車に取り組むクリエイターのまったり雑記。
たまには占星術やプチグルメも。
札幌在住。

ハセツネCUP緩走、下ったお腹に苦しみました

2010-10-12 11:06:06 | トレラン
10月10.11と開催された日本山岳耐久レースハセツネCUP、何とか緩走してきました。
膝の靭帯を痛めていた昨年は15時間、今年は自転車トレーニングが充実しており
先日の藻岩山30Kトレランでも調子は良好、目標タイムを12時間台に設定していました。
あわよくば11時間台も意識して。
しかし第一関門手前で急にお腹が下りだし、以降全てのトイレに駆け込みながらの
緩走となってしまいました。途中何十回も棄権しようと思いましたが、何とか耐えきり
完走タイムは17時間ちょっと。まさか朝日を見ながら走るとは全く想定していませんでした。
以下に詳細を記載したいと思います。

9日、上京するため新千歳空港に向かいます。すると、待ち合いロビーでtutumixさんを発見。
立川までご一緒することになりました。レース前にご一緒できると心強いです。
今回は宿をなかなか予約出来ず、1万円のホテルに泊まりました。いつもより少し高いですが、
眺めと居心地が良いです。


翌朝、会場に向かいます。武蔵五日市は春のハセツネ30K以来です。

受付を済ませると、頂いた袋に熊鈴が入っていました。これをザックにくくり付けて走ります。


開会式までの間に、Tさん、Mさん、IさんMIさんなど仲間の方々全員と再会することが出来ました。

開会式時点での気温は何と27度。湿度も高く、寒いことを期待していた私には不利な感じです。
普段は、この気温と湿度ならトレランには行かず自転車乗ってます。

1時に笛が鳴り響き、いよいよスタート!一斉に走り出します。やはり私には少し暑く、汗が噴き出します。
すぐに渋滞になり、ゆっくり進む場所と走る場所が交互に来ます。
予備関門の入山峠は、早めに来たせいか待ち時間なしで通過。

ここからはアップダウンの繰り返しです。醍醐丸手前の急登。

陽が傾いてきました。光のカーテンがきれいです。この頃はまだ体調は良好でした。

この後しばらくして雨が降って来ました。どんどん雨脚は強くなります。

第一関門の浅間峠には陽が落ちる前に到着する予定でしたが、少し遅れて薄暗い時間に到着。ここで23キロ。

この時点でお腹の調子が悪くなりつつあり、トイレに立ち寄ります。昨年はもっと遅い時間に到着し、
トイレは長蛇の列だったのですが今回は待ち時間なしでした。一回トイレに行けば大丈夫だろうと思いましたが、
いまいちすっきりしないまま出発。ドロドロになった道に足を取られながら登ります。
お腹の調子はかなり悪くなり、登る足に力が入らなくなりました。まだ40数キロもあるのに、
この調子では先が思いやられます。
スピードを上げることが出来ないまま西原峠を経て三頭山に到着。すでに雨が上がり、星空がとてもきれいでした。



ここから一気にペースアップして走りきるつもりでしたがとても無理です。
一歩一歩の衝撃がお腹に響いて辛いです。
第二関門月夜見駐車場で棄権するかという考えが頭をよぎります。
そんな時、家族や自転車仲間の「完走できるから頑張って」という声がリアルに聞こえました。
その瞬間、涙がとめどなく流れ出しました。この体験をしただけでも、レースに参加した意義がありました。

ようやく第二関門月夜見駐車場に到着。ここで42キロ。

すでに水を飲みきっており、1.5リットルの給水を受けます。
よせばいいのに、足つり防止に塩を若干投入。これが更に裏目に出ました。
トイレを済ませ出発。10分くらいすると、激しい吐き気に見舞われました。歩行不能になり、脇に
入って休みます。本気で第二関門まで戻って棄権しようかと思いましたが、なんとかゆっくり進みだします。
御前山の山小屋のトイレにも立ち寄り、大ダワに到着。ここで50キロ。

かなり気持ち悪く、全く力も入りません。トイレに立ち寄り、休憩しながら本気で棄権を考えますが、
仲間の応援に来られていたロッククライマーの女性とお話している内に落ちついてきました。
お礼を述べ、気を取り直して出発します。
大岳山山頂を通過し御岳山へ。ここの水場が最大の楽しみの一つです。昨年はここのお水を頂いてから
調子が良くなり、最後まで走りきることが出来ました。こんこんと湧き出るお水を頂き、ハイドレーションパックにも
2リットルほど投入しました。さっぱりしたわき水を頂くことで、気持ち悪さが無くなった様です。

ここから第三関門はすぐ。御岳神社を通過します。


御岳神社を通過し、しばらく登ると日の出山です。ここからの夜景がこのレース最大のビューポイント。
携帯カメラでどこまで撮影出来るか早速試します。

セルフタイマーを使用して撮影しました。携帯カメラとは思えないですね。
少し待つと、夜空が明るくなって来ました。もう1枚撮影します。

この景色を撮ることができ満足です。朝日を待とうかなとも思いましたが、足が固まってしまうので
出発します。残り約10キロ。ここからは全行程走りたいところですが、今年は力が入らず登りは走れません。
それでも最後の力を振り絞り何とかゴール。71.5キロ走りきりました。
16時間台に留めたかったのですが,無念の17時間でした。

ゴール時、TさんMさんにお声がけ頂き、tutumixさんにもねぎらいのお言葉を頂きました。
すぐに準備をして、tutumixさんと共に温泉に向かいます。温泉につかることで少し復活出来ました。
会場に戻り、秀岳荘のMさんOさんと談笑したあと石狩のTさんMさんとゴールを見守ります。


昼前に会場を離れ、コンビニで荷物郵送の手続きをしてから秋葉原に向かいます。
目的地は、前回定休日で入れなかったビアンキコンセプトショップ。

5月に開催されたサイクルフェスタでお会いした店員の方がいらしたので、お話をさせて頂くことが出来ました。
店内には珍しいバイクが一杯です。
チタニウムビアンキのS9MATTA。フレームだけで50万円位します。カッコいいですね。フレームの色が渋いです。

2011モデル、SEMPRE(センプレ)も展示してありました。

店内は、当たり前ですがビアンキでいっぱい。初めて見る車種もいっぱいあり眼の保養になります。

学生時代に92年ナイアラに一目惚れしたのをきっかけに、昨年再開した自転車も再びビアンキ好きになりました。
次回来た際には色々グッズを購入してみたいと思います。

お店を後にし、空港へ。体が重いのでラウンジでトマトジュースを飲みながら休憩。少し寝過ごしてしまい、
ギリギリで搭乗して帰札しました。北海道のひんやりした空気が心地よかったです。


今回のハセツネは、故障も無く自転車中心ではありましたがトレーニング内容も充実。
12~3時間は確実に行けるだろうという手応えがありました。装備面でも色々工夫をし、
あとは走るだけという体制でしたが、思わぬところに落とし穴がありました。
お腹が急に下った原因はいくつか心当たりがあり、足つり防止のにがりを入れ過ぎたこと、
数日前に腸内デトックスを行ったことが考えられます。普段の練習では冷えた水を
大量に飲んでもお腹を下すことはないので、この2つが合わさってしまったことが敗因でしょう。
にがりについては、前日の藻岩山トレランで足が全くつらなかったので導入してみましたが、
スポーツドリンクだけでなく水にも入れてしまったことが良くなかったです。そのため、
御岳山のわき水まで気持ち悪さが無くなりませんでした。昨年の教訓で真水は必携というのが
あったのですが、ついにがりを入れてしまったことで御岳山まで苦しみが続きました。

今回はお腹が下ったことで、コースに設定されているトイレを全制覇するという変わった記録を
作りました。トイレだけで恐らく1時間以上無駄にしているでしょう。もったいないことをしました。
今回のハセツネは悔いばかり残るレースになりましたが、色々と変わった体験が出来ました。
何度も棄権しようかと思いましたが、一応緩走出来てよかったです。また一から鍛えて出直したいと思います。








コメント (18)
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