ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

従軍慰安婦の本

2019年11月05日 12時56分15秒 | ジェンダー

 再貸出しをして、ようやく朴裕河(パク・ユハ)の「帝国の慰安婦~植民地支配と記憶の闘い~」を詠み終えました。とてもつらい内容なので、なかなか読みづらかったです。それでも、同い年の著者は、明晰な論理で慰安婦問題を分析し、未来への提言は、私も可能性を見出しました。

 ものすごく飛ばして書くと、米軍基地を両国からなくして(あめりかにでていってもらって)日韓の関係を密にするというもの。うやむやの両国の協定は、米ソ冷戦時に、アメリカから決められたようなものだから、それをいまだに引きずるのはおかしい。今、新たに考え直す必要があるけれど、それは過去にとらわれずに、未来に向けて両国で考えようという内容です。

 特に、百田尚樹が日本で人気があるように、私としてはゆがんだ歴史観がはびこってしまうようで、とても怖いのです。これを、単純に右と左と分けるのではなく、きちんと歴史を日本人も学ぶ必要があります。韓国を併合して植民地化した日本のしたことを、なかったことにはできません。

 慰安婦は軍主導だったかどうかは、なんともいえませんが(敗戦直後、すべての書類は燃やされたんですから証拠隠滅したんです)、実際に運営したのは、業者です。それは日本人も朝鮮人もいたはずです。

 その後、朝鮮半島で、例の朝鮮戦争があり、米ソが後ろ盾になり、激しい戦争がありましたし、その後のベトナム戦争では、観光もアメリカと一緒になり、戦争に参加しました。その両方の戦争で、韓国は「従軍慰安婦」を作っています。

 日本の慰安婦問題以後にも、自分たちで作っているのに、なんで?

 朝鮮半島の少女20万人を拉致して慰安婦にしたというストーリーを作り上げ(たしかにそういうケースもあったかもしれませんが)それを民族の悲運として反日運動に持って行った、それが今の状態です。少女像を象徴として民族運動にしている。

 この問題は、女性への性暴力、性犯罪として取り上げ、世界中でこのようなことが起こらないように運動することこそ、必要なんじゃないでしょうか?

 戦争さえなければ、男性が「性の欲求」を利用されることもないし、女性が性奴隷になることもない。だからこそ、戦争や紛争があってはならないのです。慰安婦の存在は、絶対にあってはならない。女性の人格を無視して、強引に性行為をすることは犯罪ですよ。あってはならないことです。性衝動をコントロールできないのは、病気です。治療を受けてください。人間として向き合えないなら、恋愛だってできないじゃないですか。

 たまにみかける、女性の胸だけ強調しているアニメ画像には、正直げんなりします。馬鹿じゃないの?簡単に洗脳される単細胞の男性には、辟易しますね。これ以上書くと、私自身セクハラになりそうなので、今日はこの辺でやめますが、もう1冊、慰安婦問題の本を入手しました。秦郁彦氏の「慰安婦と戦場の性」です。男性だって、ちゃーんとこういうことを研究しているじゃないですか。男なら女の体を買うのは当然なんて考えは古すぎるし、それ自体が人間性を疑う(橋下徹さんが言ってましたけど)。

 もうひとこと。家父長制度を固持するような天皇家の男系指定は、私は間違っていると思います。社会の流れ、変革に対応して、日本の天皇家も変わるべきです。男児を産まなければならないなんて圧力、いい加減なくさなくては、本当の意味での男女平等は実現しません。頭古すぎる国会議員ども、ふざけんなよっ!!!絶対に、イヤだっ。戦前の紀元節みたいで、本当にぞっとします。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ストーブ新調、はっちのお盆も | トップ | 私は、非国民? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぱらお)
2019-11-07 16:09:16
「天皇は何があろうと男でなければならない、それ以外は絶対に認めない。女がなるなどとそんな不浄なことはありえない。考えただけで身が震える。」という狂信者がいる。数日前にそのような国会議員が何人か集まって新しい会を立ち上げたというニュースがあった。こういう連中はきまって老人。歴史から学ぶなんてチャンネルはない。あの戦争で命を失った300万同胞をどう思うかなんてない。世界の人々や日本の人々どう考えているのか、時代はどう流れているのかなんて回路は全くない自己中のモデルみたいな人々。
 我らは黙らずにひたすら声を出し続けようよ。
ありがとう (黒二毛(管理人))
2019-11-07 20:31:42
今日は、アンコンシャスバイアスというもおを学びました。日本人は特にこの無意識の偏見を持っている人が多いと思います。
男性も女性も、意識を変えないと本当の意味での男女平等はありえないと思っています。
このまま、家父長制度を維持していけば、日本は世界から取り残され、落ちぶれた国家となるでしょう。
いまだに母性重視とか、男児を産めなんてことがまかり通っているのが、苦痛でしかないです。
すべての国会議員はアンコンシャスバイアスのトレーニングを受けるべきだ!!

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ジェンダー」カテゴリの最新記事