今夜のNHKスペシャルは、プーチン帝国と化したロシアのメディア封じをテーマとした番組でした。私は以前から、プーチンのやり方にはとても胡散臭いと思っていたのです。案の定、彼は、メディアを買収さえして政府擁護のキャンペーンを繰り広げているのです。政府を批判する放送局や新聞に対しては徹底的に弾圧しています。チェチェン紛争で真の報道を目指した、あのアンナ・ポリストコフスカヤさんも、おととし暗殺されたのですが、捜査しても真実は出てきません。政府批判をしたジャーナリストがいままでどれだけ行方不明になったり不慮の死を遂げたか、おそろしい国です。
KGB出身のプーチンをどうしても好人物には思えないのです。いまのロシアは、彼の私物化されたロシア帝国です。国民は、政府擁護のメディアに完全に操作されてしまっています。こんな国家が、まともなのでしょうか?人権よりも強大な国家がいいのでしょうか???
アジアには、個人の人権を無視する専制国家がたくさんあります。
少なくとも、NHKがこういう番組を作ってくれたのは、メディアはまだまだ、まともだといえるのでしょうか・・・。報道の本来の姿を考えさせられる番組でした。
チェチェン紛争から、ロシアに注目してきたのですが、その大もとのチェチェンについては、こちらをご覧下さい。