2010年8月26日-1
地球温暖化(脅威)論の行方
広瀬(2010: 71頁)は、2009年10月17日のシンポジウムで、赤祖父俊一氏と明日香壽川氏との議論で、
「IPCC側の教授は、……赤祖父氏に何の反論もできず、……子供でも言える退屈きわまりない話を一時間も続けて逃げまくった。」(広瀬 2010: 71頁)。
と、赤祖父氏が勝利したように書いている。
しかし、「(09.10.19)」という日付から、2009年10月17日に行なわれた同じシンポだと思うが、正反対の評価をしている場合があった。それは、
http://www.yuiyuidori.net/jcpskd-harada/html/menu2/2009/20091019183329.html
で、「赤祖父俊一VS明日香壽川 環境博覧会で温暖化懐疑論にメス 山田区長は悔し紛れかアナウンサーに八つ当たり」
と題する、原田あきら氏(杉並区議会議員)のページである。
「コーディネーターからこうした両者の意見に関してどう思うかと問われた区長の反応が大人気なかった。赤祖父氏の分が悪いと見たのか、自分の持論を展開すればいいものを環境問題を政治問題にすり替えているとか、コーディネーターのくせにしゃべりすぎだとかいったような八つ当たりまで行う始末…」
「質問で、区長がHPで“IPCCは役人の集まり(だから内容に信憑性がない)”と言っていることに関してその認識はどうなのかと問われたとき、区長は結局役人の集まりだと断言し、赤祖父氏もそれに乗っかりました。そこで明日香氏が“科学者の集まり”であるとし、理由もしっかり述べて両者の意見を一刀両断にしたのは痛快でしたね。」
「質問で、区長がHPで“IPCCは役人の集まり(だから内容に信憑性がない)”と言っていることに関してその認識はどうなのかと問われたとき、区長は結局役人の集まりだと断言し、赤祖父氏もそれに乗っかりました。そこで明日香氏が“科学者の集まり”であるとし、理由もしっかり述べて両者の意見を一刀両断にしたのは痛快でしたね。」
「明日香氏は国内の排出量取引と国際的排出量取引を勘違いしていると区長をたしなめ、二酸化炭素排出に新たな規制を加える概念であると指摘しました。うーん、力量が違いすぎる…」
と、ほぼ明日香氏側の勝利と見ている。
引用しなかったその他の箇所でもそうだが、「科学」をかさにきた権威主義的なところが「正直鼻につ」いた。一つ言えば、IPCCの報告書は、間違った箇所があったことはIPCC自身が認めているし、そうなったのは、政治的な振る舞いの結果であったことは、歴然としていると思う。
さて、小松久子杉並区議会議員も、
「私には「温暖化問題は基本的に南北問題です。」と言った明日香氏のひとことが一番深く胸の中に納まりました。私的にはこのバトルは断然、明日香氏のほうが勝っていたと思います。」
http://komatsu.seikatsusha.net/back/item/all/1255795589.html
と、明日香氏側の勝利と見ている。
人によって、ここまで大きく判定が異なるとは!?。
立場が違えば、見方が違い、重要視するところや、解釈としたがって評価も、異なってしまうということだろう。
関連事項
[ウクライナからの3000万トン排出量の購入]
http://www.my-sapporo.com/environment/saveenergy/post_216.html
http://blog.livedoor.jp/takami_neko_shu0515/archives/65100162.html
なお、渡辺正氏への反論として、
増田耕一.2010[.6?].地球温暖化の考え方.化学 65 (6): 58-63?? [未入手]
がある。また、
増田耕一・明日香壽川・吉村純・河宮未知生.2006.地球温暖化への懐疑論に関する考察.日本の科学者 41: 492-497.
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/publ/geosci/kaigiron.html
というのもある。
地球温暖化(脅威)論の行方
広瀬(2010: 71頁)は、2009年10月17日のシンポジウムで、赤祖父俊一氏と明日香壽川氏との議論で、
「IPCC側の教授は、……赤祖父氏に何の反論もできず、……子供でも言える退屈きわまりない話を一時間も続けて逃げまくった。」(広瀬 2010: 71頁)。
と、赤祖父氏が勝利したように書いている。
しかし、「(09.10.19)」という日付から、2009年10月17日に行なわれた同じシンポだと思うが、正反対の評価をしている場合があった。それは、
http://www.yuiyuidori.net/jcpskd-harada/html/menu2/2009/20091019183329.html
で、「赤祖父俊一VS明日香壽川 環境博覧会で温暖化懐疑論にメス 山田区長は悔し紛れかアナウンサーに八つ当たり」
と題する、原田あきら氏(杉並区議会議員)のページである。
「コーディネーターからこうした両者の意見に関してどう思うかと問われた区長の反応が大人気なかった。赤祖父氏の分が悪いと見たのか、自分の持論を展開すればいいものを環境問題を政治問題にすり替えているとか、コーディネーターのくせにしゃべりすぎだとかいったような八つ当たりまで行う始末…」
「質問で、区長がHPで“IPCCは役人の集まり(だから内容に信憑性がない)”と言っていることに関してその認識はどうなのかと問われたとき、区長は結局役人の集まりだと断言し、赤祖父氏もそれに乗っかりました。そこで明日香氏が“科学者の集まり”であるとし、理由もしっかり述べて両者の意見を一刀両断にしたのは痛快でしたね。」
「質問で、区長がHPで“IPCCは役人の集まり(だから内容に信憑性がない)”と言っていることに関してその認識はどうなのかと問われたとき、区長は結局役人の集まりだと断言し、赤祖父氏もそれに乗っかりました。そこで明日香氏が“科学者の集まり”であるとし、理由もしっかり述べて両者の意見を一刀両断にしたのは痛快でしたね。」
「明日香氏は国内の排出量取引と国際的排出量取引を勘違いしていると区長をたしなめ、二酸化炭素排出に新たな規制を加える概念であると指摘しました。うーん、力量が違いすぎる…」
と、ほぼ明日香氏側の勝利と見ている。
引用しなかったその他の箇所でもそうだが、「科学」をかさにきた権威主義的なところが「正直鼻につ」いた。一つ言えば、IPCCの報告書は、間違った箇所があったことはIPCC自身が認めているし、そうなったのは、政治的な振る舞いの結果であったことは、歴然としていると思う。
さて、小松久子杉並区議会議員も、
「私には「温暖化問題は基本的に南北問題です。」と言った明日香氏のひとことが一番深く胸の中に納まりました。私的にはこのバトルは断然、明日香氏のほうが勝っていたと思います。」
http://komatsu.seikatsusha.net/back/item/all/1255795589.html
と、明日香氏側の勝利と見ている。
人によって、ここまで大きく判定が異なるとは!?。
立場が違えば、見方が違い、重要視するところや、解釈としたがって評価も、異なってしまうということだろう。
関連事項
[ウクライナからの3000万トン排出量の購入]
http://www.my-sapporo.com/environment/saveenergy/post_216.html
http://blog.livedoor.jp/takami_neko_shu0515/archives/65100162.html
なお、渡辺正氏への反論として、
増田耕一.2010[.6?].地球温暖化の考え方.化学 65 (6): 58-63?? [未入手]
がある。また、
増田耕一・明日香壽川・吉村純・河宮未知生.2006.地球温暖化への懐疑論に関する考察.日本の科学者 41: 492-497.
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/publ/geosci/kaigiron.html
というのもある。