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ワタミ過労死裁判 遺族の意見陳述(2)

2014年03月26日 09時30分00秒 | ワタミ

(写真=裁判後の報告集会で語るワタミ過労死遺族の森祐子さん)

3/27 ワタミ過労死裁判第2回期日の支援傍聴と報告集会参加をお願いします!
ワタミ過労死裁判 母・森祐子さんの意見陳述

居酒屋チェーン「和民」で過労死した森美菜さん(当時26歳)の遺族がワタミと当時社長だった渡辺美樹参議院議員らを相手取って起こした裁判。2月17日に東京地裁で開かれた第1回口頭弁論で遺族が行った意見陳述のうち、森さんの母・祐子さんによる意見陳述を全文、以下に掲載します。

第2回口頭弁論は3月27日(木)午後1時30分から東京地裁705号法廷で行われます。裁判終了後には今回も弁護士会館509号で報告集会を行います。皆さんの支援傍聴と集会参加をお願いします。

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意見陳述書

東京地方裁判所 民事第36部合議2B係 御中

上記当事者間の上記事件について、原告森祐子は、次のとおり意見を陳述します。

平成26年2月17日

原告 森 祐子

1 私の長女・美菜は、ワタミが企業としての利益追求と社会貢献を両立していると公言していることから、ワタミを理想的な企業だと信じ、あこがれをもち、入社することを考えました。2007年春に採用の内々定、2007年11月に内定通知書が届いた後も、何度も説明会などがあり、美菜は、それらにほぼ毎回出席していました。そして、美菜が帰宅して、私に話してくれたことの中には、労働時間や休日のことについての話もありました。「休日は週休2日、今は労働基準監督署がうるさいから、確実に週休2日です。」と説明があったと言い、毎日の労働時間は8時間で、むしろ一般企業よりもきちんと管理されている、勤務先から30分以内に社宅も用意してもらえるから社宅にはいる、と美菜は話してくれました。それでも家を離れて就職することに私が不安がると、「大丈夫、もしおかしな会社だったら、すぐ辞めて帰ってくるから」と言って就職しました。

2.あてがわれた社宅が配属された店舗と最寄り駅が違い、電車が無いと帰れないことは私も知っていたので、そのことを心配していました。でも、美菜に電話したとき、早番という言葉が出てきたことで、社宅の場所を考慮して早番勤務・遅番勤務など勤務時間が決められているのかと思い込んでいました。毎日、相当に残業をしているようだとは察しはつきましたが、まさか、毎日店舗の営業時間とその前後がずーっと勤務時間だとは、知りませんでした。その事実を知ったのは、美菜の死後でした。店舗の営業時間全部に勤務するだけでも、健康を損ねてもおかしくない昼夜逆転の長時間勤務でした。そのうえ、同期のもう一人の新入社員には徒歩15分以内のアパートを社宅としておきながら、美菜には電車に乗らなければ帰れないアパートを社宅とし、平日勤務後も始発電車が出る朝まで店舗に留まるしかない状態にしました。

3 さらに休日にも、ワタミフードサービスが業務ではなく自己啓発の時間だと主張する、ボランティア活動・早朝研修会・勉強会などへの出席が義務付けられていました。5月の電話で、美菜は、「連続1週間の深夜勤務はきつい。休みが休みであればまだいいんだけど…」と話していました。

4 昼夜逆転した毎日の店舗勤務時間では、朝から昼過ぎまでしか睡眠が取れない毎日だったのが、さらに日中や朝の出席を義務付けられた5月中旬以降、昼夜逆転していた睡眠時間まで奪われ、いったい何時眠ることができたのですか。通常の人間が生きていくのに必要な睡眠も、ワタミの社員になれば取れなくて当たり前なのですか?ならば何故社員募集をする時に、そのことを言わなかったのですか?ワタミでは、1日12時間から15時間毎日働き続ける体力と毎日決まった時間に眠ることができなくても、ほんの少しの睡眠時間だけで、働き続けなければならない、と何故はっきり言わなかったのですか?最初から実際の労働実態を隠して、だまして就職させたのです。

5 だまして就職させ、ろくに調理の研修も受けさせず、長時間労働を強いたうえに、早朝研修やボランティアという新人研修に強制参加させ、大量のレポートの提出を義務付け、理念集の暗記テストを課し、体力と健康を奪っていった。最初から長時間勤務であること、入社してから調理訓練をせずに、いきなり客に提供する料理を作らされることなどを知らされず、ワタミにあこがれを持って入ったからこそ、就職前の説明と実際との著しい落差に悩み、精神的に追い詰められていったと考えています。

6 美菜は6月11日早朝研修会の後、自分を奮い立たせるため鮮やかなピンク色の化粧ボックス・化粧ポーチ、定期入れ・目覚まし時計を新たに購入し、本を何冊も買い、シャンプーやコンディショナーを買って必死に生きようとしていました。真夜中を過ぎ、身体はしんどくてしんどくて、眠りたかったはずなのに、毎日働いている時間帯で眠ることも出来ずに、もう眠くても眠くても、実際には眠ることすら出来なくなって、美菜は散歩に出てそのまま逝ってしまいました。

7 娘をだまして就職させて、肉体的にも精神的にも追い詰めて、死に追いやったワタミを許すことはできません。それでも、ワタミが新入社員をたった2ヶ月と12日で死なせてしまったことに、正面から向き合い、その原因を自ら見つけ、私達遺族とも話し合い、2度と同じ過ちを繰り返さない方法を探り、努力し続けるというのであれば、提訴することはありませんでした。

8 しかし、実際ワタミがとった行動は、労災申請するとそれまで自宅に何度もきていたのが、全く来なくなり、労災が認定されないように、労基署に同僚は辞めてしまって連絡が取れないとうそを言い、店舗の労働実態の証言をさせないようにするなど妨害し、労災が認定されると、渡邊美樹氏がツイッターにワタミには責任がなく労災認定されたことを遺憾に思うと書き込み、こちらから弁護士を通して申し入れた交渉には、実態を何も知らない弁護士しか現れませんでした。それで改めて、私たちは話し合いに応じてほしいと直接ワタミに申し入れました。するとワタミ側から損害賠償額確定のための民事調停を申し立ててきましたが、安全配慮義務違反はない、当方に責任はない、が金は払っても良いという内容でした。そんな考え方では、これから先もまた同じ事を繰り返すでしょう。それでワタミフードサービス(株)と親会社であるワタミ(株)とその経営トップにして創業者である渡邊美樹氏とそれぞれの責任者の責任を糾したくこの訴訟をおこしました。

以上

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<裁判第2回期日>
■日時:2014年3月27日(木)午後1時30分
※10分前に直接法廷に来てください。ただし、座席の関係で傍聴の制限がありえますので、その際はご容赦願います。
■場所:東京地裁7階 705号法廷(東京都千代田区霞が関1-1-4)
※東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から1分

<報告集会>
■日時:2014年3月27日(木)午後2時ごろ
※裁判の終了時間等により多少前後する可能性があります。
■場所:弁護士会館5階 509号(東京都千代田区霞が関1-1-3)
※裁判終了後に徒歩で移動します。

<連絡先>
全国一般東京東部労組 書記長:須田光照
電話 03-3604-5983

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私も死にそうでした (過重労働によるうつ病)
2014-03-26 10:54:05
私はワタミと取り引きしている会社です。
私の会社も10数年前に、過労死による労災がありました。職場で休憩中に首を吊って自殺したのです。
私は不適切な人員配置により、
月の残業が80~99あり、それでも、つけていない残業も数時間あります。
それに加え上司によるパワハラにより、出勤途中に事故しそうになり、車を停めていたら涙が止まらなくなり、そのまま帰宅し、会社にしばらく休みをもらうことにしました。
精神科では鬱病と診断され、7ヶ月休職しました。途中で有給休暇もなくなり、傷病手当金の申請を会社から言われ、申請する理由にU+26AAU+FE0Fをつける欄があり、第三者によるものなのか、個人による病気又は怪我なのか。という項目があり、会社に問うと、この場合、個人にしてください。私は個人で病気になったんじゃない!と言いました。会社側も、過重労働や上司によるパワハラは認めています。でも、第三者にすると労災扱いになり、すぐとすぐには国からお金が支給されないし、裁判とかになると、時間もお金がかかると言われ、私も生活があるので、それは困るので、仕方なく個人にU+26AAU+FE0Fをしました。
そして私は何度も自殺を考え、手首を切ったり、薬を多量に摂取したり、首も吊りました。しかしどれも未遂に終わり、現在は精神科に入院しています。
もし相談を聞いてもらえるなら、お返事待ってます。よろしくお願いします。

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