厚労省の「名ばかり管理職」通達に関する指示文書について

写真＝厚労省が出した「名ばかり管理職」新通達に関する指示文書

厚労省「名ばかり管理職」９・９通達に歯止め
コナカ支部をはじめ働く仲間が声をあげた成果

厚生労働省は１０月３日、「名ばかり管理職」の判断基準を示した新たな通達（９・９通達）に関する「指示文書」と「Ｑ＆Ａ」を全国の労働局に送りました。

いずれも９・９通達を悪用し「名ばかり管理職」を拡大しようという経営者側の動きに一定の歯止めをかけるものです。私たち全国一般東京東部労組コナカ支部をはじめ多くの労働組合と日本労働弁護団が通達を批判するキャンペーンをはった結果です。

Ｑ＆Ａでは「今回の通達は、『名ばかり管理職』として（略）十分な権限、相応の待遇が与えられていないにもかかわらず、労働基準法上の管理監督者であるとして、長時間労働を行わせるなど不適切な事案がみられることから、こうした事態に対処し、管理監督者の範囲の適正化を図る目的で出したものです」と通達の目的を説明しています。

そのうえで「『基本的な判断基準』を変更したり、緩めたりしたものではなく」「『これに該当しない場合は管理監督者性が肯定される』という反対解釈が許されるものではありません」として、９・９通達は管理監督者のハードルを引き下げる内容だという私たちの批判に対して「そういうことではない」と表明したものになっている。

今回の指示文書などで９・９通達の問題点がすべて解決したわけではありません。ただ、東部労組とコナカ支部が声明を出したり、日本労働弁護団とともに記者会見をしたりしたことを含めて、働く仲間が声をあげた成果であるのは明らかです。

政府や企業が決めたことでも、あきらめることなく、みんなで声をあげれば状況は変わります。コナカで働いている皆さん、会社の違法・不当なやり方を見直すよう声を上げましょう。私たちコナカ支部は正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると今後も声をあげていきます。

コナカ経営陣は違法な「名ばかり管理職」をただちに是正せよ！すべての店長に過去の残業代を支払え！不当な「名ばかり残業代」をやめろ！すべての社員とその家族が安心して生活できる賃金を払え！有給休暇を認めろ！パワハラやセクハラを許さないぞ！役職定年制度を廃止せよ！