コナカからセクハラをなくそう！第２３回団交報告

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部は昨日（９月２５日）、株式会社コナカとの第２３回団体交渉を東京都内の会議室で持ちました。組合側は松田委員長と本部スタッフ、会社側は鈴江人事部長代理ら４人が出席しました。

セクシャルハラスメント防止対策の徹底を要求

この間、コナカ支部のもとに「ある地区のお店でセクシャルハラスメント（セクハラ）事件が起きた」との情報が複数寄せられたことから、私たちは団交で地区の具体的な名前をあげて会社側に事実関係を問いただしました。しかし、会社側は「（事件が）あったともなかったとも言えない」との回答でした。

セクハラ事件が事実であれば労働組合として見過ごすことはできません。職場環境に配慮する義務を負っているコナカ経営陣の責任も免れません。

組合側は現段階でコナカが実施しているセクハラ防止対策をたずねました。セクハラの裁判例や店舗巡回時の注意点などマニュアルにもとづいて人事部がＧＭ、ＡＭ、店長らに研修を繰り返しているというのが会社側の回答でした。社内の相談窓口の設置や「加害者」への就業規則にのっとった処分などもあげました。そのうえで会社側は「こうした取り組みにより（セクハラ防止の）意識は浸透しつつある」と述べました。

これに対してコナカ支部は「セクハラを職場からなくすために対策をいっそう強化・徹底すべきだ」と要求しました。会社側は「さらに徹底していく」と応じました。

コナカで働く社員・パート社員のみなさん、もしセクハラの被害にあったときは、すぐに東部労組コナカ支部まで相談してください。「加害者」と会社経営陣の責任を追及するとともに再発防止を求めていきます。

コナカで有給休暇をとる権利を確立させましょう！

この日の団交では、やはりコナカ支部のもとに届けられる不満の声でもっとも多い有給休暇についてあらためて会社側と交渉しました。

ところが会社側は「（有給休暇が取れないという）不満の声は本社には届いていない」との驚くべき態度でした。当ブログにあふれているコメントの数々を読んでいないのでしょうか。会社側の出席者は「（ブログは）たまに見ている」としながらも、今のままでも有給休暇を取りたい人は自由に取れているという誤った解釈を平然と主張しているのです。

組合側が再三求めている有給休暇の消化率の公表も拒み続けています。国や企業がこぞって有給休暇の取得を促進するキャンペーンを繰り広げている中、コナカは従業員の声にも耳を傾けずに「コナカの有給休暇の現状に問題はない」と強弁したままです。

有給休暇がいまだ自由に取れない、請求することさえできないという意味ではコナカではまだまだ働く人の権利が確立されていないと言えます。従業員は人間らしい生活が送れていないとも言えるでしょう。

取りづらい雰囲気だ、休むと同僚に迷惑がかかる、上司が取らせてくれない、など取れない理由はさまざまあると思いますが、いずれもコナカ経営陣の責任です。すべての社員が自由に取得できるような環境をつくらせなければなりません。

と同時に、尊厳ある労働と生活を手に入れるためにコナカ社員がみずから声をあげる必要があります。私たちコナカ支部とともに働く人の権利を職場に確立しましょう。

その他のおもな要求・協議事項は次のとおりです。

■営業時間の短縮撤回について
組合側は「営業時間をもとに戻すだけではなく、会社がもたらした残業カット＝収入減が従業員の生活を苦しめているので早急に賃上げを実施し、従業員の給与水準をもとに戻すべきだ」と主張しました。

■４等級店長の扱いについて
組合側は「５等級の店長と４等級の店長はいずれも店長という役職のもとで同じ仕事と同じ責任を負っているのだから同じ待遇にするべきだ」と要求しました。会社側は「５等級は東戸塚の店長研修をクリアした人たちなので、同じ店長といっても４等級とは『みなし残業』も含めて待遇に違いが出る」との見解。

■サービス残業について
組合側は「開店前に来て働きながら労働時間を過少に申告することで『ただ働き』＝サービス残業を強いられているケースが起きている。会社はサービス残業をなくすよう周知徹底するべきだ」と求めました。

■名ばかり店長問題について
組合側はあらためて過去分の残業代を全店長に支払うよう要求。会社側は「残業代は発生していない」という従来の見解でした。